クリス=タブラ=ラーサ
くりすたるのぜにす
効果
概要
『アビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華』にて登場するゼニス・セレスで、同弾の目玉となる超大型クリーチャー。
コスト18とゼニスの中でも最大級のサイズで、基本は水晶ソウルによる軽減で召喚する。
その場合コスト6にまで下がるものの、水晶マナを生み出すカードでも達成するのは一苦労するだろう。
Dの寺院タブラサ・チャンタラムで各ターンのマナを水晶化させ、血塗りのシダン_チリや神判のカルマ_コットンで牽制しながら増やしていく動きになる。
ゼニスのコストを2つ軽減し、かつ水晶マナを増やせる奪取のクリス_アラカンが登場した為、召喚のハードルは見た目以上に下がってきている。
肝心の効果だが、ゼニス特有の『召喚時』限定効果により、相手の『出た時』を好きなだけ発動させられる内容。
相手依存なので不安定ではあるものの、場と墓地から好きなだけクリーチャーを選び、その効果を全て使える破格の効果。
登場時効果持ちの採用率はコンセプト次第で大きく変動するが、まったく採用してないデッキには別のゼニスで攻める等、このカードにのみ頼らない構築にすべきか。
環境で活躍するデッキの傾向を把握していれば、想像以上に刺さる可能性は十分にある。
高いパワーとブロッカー、そしてクリスターナル・Kで場持ちもある程度良い為、打点の高さに登場時効果の誘発が合わされば、一気にゲームエンドに持ち込む事も不可能ではない。
背景ストーリー
ゼニス・セレスの中心的存在で、強力な洗脳支配能力を有するクリーチャー。
元々はタブラ=ラーサというクリーチャーで、ゼニスとその信徒であるオラクルに目を付け、ゾロスターを誑かしてゼロの力を獲得。
黙示録の水晶のイラストには幼体時代の姿が描かれているが、かなり醜悪な姿で闇文明のクリーチャーにしか見えず、後天的にゼニス化したクリーチャーだが、それ以前の詳細は不明。
実はゼロの力に目を付けて世界の外から来訪した存在。
上位存在なのかは不明だが、少なくとも平行世界を認知し、そしてその世界に侵入できる為、普通のクリーチャーでは無い模様。
洗脳能力とゾロスターを使ってオラクルを支配下に置き、オラクルをゼロの力を生み出す「水晶の華」に変え、支配と搾取を強制。
信徒に水晶の華となる教義を植え付け、ゼロの力を生み出す贄となったオラクルをオラクル・セレスに改名し、信徒に恐怖を与えてゼロの力への忠誠心を増大させる為にアンノウンまで創造し、全てが自らのエゴの為の行動である悪質な存在。
ゼニス化とオラクルの掌握を完了すると共に、既存のゼニス達をセレス化させて従え、エピソード世界ではゼニスを打ち破ったゴールデンエイジ達も降して支配。
それぞれゼニス・セレスの「戦鬼」の頂天ベートーベンとアンノウンの偽りの希望鬼丸「終斗」に変えている。
水晶の華を生み出す力を与えたゾロスターは、名前を捨ててツラトゥストラを名乗る様になったが、増長して忠誠心を失った為、水晶の華に変えて粛清した模様。
ジャシン帝を脅威と判断していた為、ゼニス化しても水晶の華で更なる戦力強化を謀るも、本気を出したジャシン帝には敵わず、呆気なく滅ぼされる末路を辿る。
その後、支配に抗っていたライオネルにより、残された水晶の華からオラクル・セレス達を解放された模様。
活躍
Duel_Masters_LOST第四話でシルエットで登場。
ウィンを連れ去ろうとするクリスタが、突如現れたジャシン帝に阻まれ困惑する最中、ウィンをジャシンから解放させる名目でデュエルさせようと唆す。
描写からクリスタのデッキに入っており、彼女を導く様な言動から、単なるカードではない事が窺える。
余談
名前は「クリスタル」+「タブラ・ラーサ」だろう。
「タブラ・ラーサ」とはラテン語で「何も書かれていない石板」。
そこから「生まれたばかりの人間の心は白紙である」という考えを指す。
これまでのゼニスと比較しても、蝿の悪魔か逆さまになった異形の女神、またはその両方を合体させた不気味過ぎるイラストが特徴的。
またセレス特有の人型の部分は、髪型が垂髻の様に見え、更にDの寺院タブラサ・チャンタラムのイラストでは、このクリーチャーの像が祀られている。
この事から仏像の要素も取り入れられていると思われる。
公式では今後のストーリー、Duel_Masters_LOSTに深く関わる重要な存在として紹介されている。
まだ直接は登場していないものの、第2話で蝿の王の解説、そして直後に普通の蝿とは思えない異形が登場する等、不穏な描写がある。
その誕生にゾロスターが利用された事が判明し、またしてもやらかしたゾロスターに呆れるプレイヤーが続出したのは言うまでも無いだろう。