注意書き
過去に非虐待のゆっくり創作者への嫌がらせや、インターネット上のあらゆる場所での荒らし行為が見られた等、他のネットユーザーに悪質かつ大きな被害を及ぼした経緯がある界隈なので、そこも含めて記載します。
この項目はpixivでR-18Gに該当する内容を解説し、グロテスクな画像やリンクが掲載されています。
精神的に不快になられる可能性がありますので、そのようなものが苦手な方は開かないようにしてください。
「ゆっくり虐待」は、「ゆっくり」、原作の「東方Project」とは一切関係がありません
概要
ゆっくり虐待とは、キャラクターとしての「ゆっくり」をターゲットとし、非公式の設定を付けて虐待・虐殺を行うジャンル及び界隈である。縮めて「ゆ虐」とも呼ばれる。
現在ではゆっくり虐待独自のゆっくり(※『「ゆ虐のゆっくり」のわかりやすい例』を参照)を登場させた作品全般を示す。
暴力・グロテスク描写をはじめとする過激な表現を含むR-18Gジャンルであり、ヘイト創作要素も内包するジャンルである。
元々はAA(アスキーアート)のゆっくりしていってねの流行に対して、荒らしがそれらを虐待する改変AAを作ったところから発展したものであること。荒らし・マナーの悪いファンが方々に迷惑をかけ、他のアングラジャンル以上に荒らしの玩具であった過去があるため、知名度および嫌悪する層の多いジャンルになっている。
キャラクターを下等な不快生物に貶める非公式の二次設定を作り広める手口を確立させ、現実の人間に対する迷惑行為が多発した為、虐厨と通称される集団が作り上げた中で最も悪質かつ有名なモノとなっている。
【大前提】東方projectのイメージを損なう内容の二次創作は公式ガイドラインにより禁止されていること。
東方Projectの最新版二次創作ガイドラインでは「ゆっくり」を含めた「東方Projectのイメージを損なう内容」は本来は禁止と示されている。
東方Projectの二次創作ガイドライン-東方よもやまニュース
ゆっくりしていってねが東方project内における二次創作キャラクターとして認められるまでhttps://www.youtube.com/watch?v=yib_KiAoXVM&t=189s
このことから、ゆっくりを害獣・衛生害虫に当て嵌める表現を含む当ジャンルは、「東方projectのイメージを損なう二次創作」に該当すると考えられる。
それを踏まえた上で下記の項目へと移る。
ゆっくり虐待の歴史
ゆっくり虐待が始まる前
ゆっくりは、元々博麗霊夢の顔を改変したAAで、「饅頭顔」と揶揄されるその容姿から、ガ板という2ch掲示板内のAAまとめwikiにて冗談交じりに「饅頭」「中身は餡子」と言われるようになった。
その後、pixiv及び個人サイトにて、ゆっくりを「生きた饅頭」の東方projectの二次創作マスコットとして扱う風潮が大ブレイクした中で、段々とキュートアグレッション的な作風の作品が出てきた。
けれども、そのころのゆっくりは、元ネタとなった東方projectにおける妖精の「死んでもその辺で復活する」という概念が残っていて、「ギャグキャラだから多少酷い目に会ってもすぐケロっとしている」という、現在のゆ虐のゆっくりと違った目で見られていた。
ゆっくり虐待の始まり
そして、明確に一線を越えてゆっくりを「虐待する」「殺す」という概念が出てきたのが、2000年代したらばにあった「東方シリーズ版(現在は閉鎖されている)」の「東方キャラをいじめるスレ」という、東方キャラにリョナ行為を行う隔離スレにて投下された一つのSSである。
名前は「ゆっくり加工場」といい、東方projectの二次SS作家である小山田氏によって投稿されたそれは、ゆっくりを生きた饅頭として扱い、食用の為に無理やり繁殖させては加工し出荷するという作品で、その中でゆっくりに対して「繁殖行為を行う」「赤ちゃんゆっくりを産む」「死ぬ」という概念が生まれたのである。
ある意味これがゆっくり虐待の始まりであり、「ゆ虐のゆっくり」の誕生でもあった。
虐待・虐殺ブームと「ゆ虐のゆっくり」の完成
その後「東方キャラをいじめるスレ」では、ゆっくりを生きた饅頭として、調理の名のもとに虐待・虐殺するSSやイラストがブームとなった。
ゆっくりには何の設定も無く0からのスタートとなる中で、上記のようなゆ虐発生前から人気だった東方projectのキャラとゆっくりの健全な二次創作漫画(東方キャラと不思議なマスコットのゆっくりが仲良く暮らす漫画)を元に三次創作的に虐待作品が作られていったが、公式から許可を得ていないこと、わざわざ公式に見せつけにいくなどマナーの悪い人間がいたことが問題になっていた。
当初、ゆっくりには他者に危害を加えたり、害となる設定は無かった。
しかしながら「何も悪いことをしていないゆっくりを虐待虐殺するのは気分が悪い」との声もあった。
それに対し「だったらゆっくりを害獣として悪いことをする設定を付けよう。赤ん坊を産み増える野生動物概念がゆ虐発生以降生まれたし、畑荒らしや人家への侵入占拠をする設定を付けよう(ゆ虐のゆっくりの習性であるおうちせんげんの誕生)」「それを制裁の名のもとに成敗すれば、罪悪感無く虐待虐殺できるぞ」と、当時の界隈で話し合いが行われ、その結果、次第に害獣としての描写が増えていった。
当時はまだ「外部にゆっくり虐待を持ち出ししないようにする」という自粛ルールを守る人が多かった。
転機が訪れたのは
「虐待描写有無にかかわらず、ゆっくりそのものが東方キャラではない」という意見が、2chの東方project関連の場で多く寄せられた時期である。
※現在でこそゆっくりは東方キャラという扱いだが、2000年代後半当時はゆっくりは東方キャラではなく、あくまでも「東方二次創作キャラクターで、公式の存在ではない」とされていた。(権利関係が整理され、東方projectの公式キャラクターとなったのは2020年10月)
非公式な二次創作の上に、虐待要素を含むコンテンツが本家スレで受け入れられることは難しく、ゆ虐界隈は、別の板に避難したが、行き先が2ch(現在の5ch)のゲームキャラ板という、「全年齢」の「ゲームの公式キャラを扱った」場所であったことが、新たな問題を発生させた。
一般的にR-18Gジャンルと認識される「虐待虐殺」をメインにした創作を扱うべき場所としては、不適切だったからだ。
(余談だが、この時期にニコニコ動画でMUGENのゆっくり魔理沙から、softalk音声でしゃべるゆっくりが誕生し、普及していく。こちらは後のゆっくり実況動画のゆっくりの系譜に連なることとなる)
この全年齢の2chゲームキャラ板を拠点とした時期から「外部にゆっくり虐待を持ち出さないようにする」という自粛ルールが守られないケースも増えていった。
わざわざ普通のゆっくりのAAを虐待AAへと改変し、虐待無しのゆっくりスレや、全く関係のないスレに書き込んで荒らすような行為も見られるようになった。
嫌なら見るな、「住み分け」を建前とするゆっくり虐待だが、実際には、わざわざ出張するマナーの悪い人間も一部いたことは事実である。
そしてこの頃になると、当初は「持ち出し禁止先」とされていたPIXIVにも進出し、ゆっくり虐待イラストや漫画が増えていった。
また、ゆっくり虐待が始まった当初は、虐待描写のメインを「ゆっくりが食べられること(饅頭だから)」に据えている作品が多数派だった。
しかし時が経つにつれふたばちゃんねるにも進出。
実装石(よく虐待されているキャラクター)を虐待していた層が合流してくると、実装石の「糞便を巻き散らかす不潔な生態」の描写が取り入れられ、ゆっくりが排泄する描写も多く描かれるようになった。
ここまでの経緯をもって、一旦、現在のゆ虐界隈の
・害獣的
・見ててイライラするような傲慢さを持つ
・不潔
といった設定が完成を見たと言える。
落ち着いていくゆ虐の熱狂と現在のゆ虐
2010年代半ば
2ちゃんねるのゲームキャラ板のスレは避難所への隔離と、2ちゃんねる自体が規制によって書きこめなくなる者が増えた結果、スレが荒廃。
それによって人の流入が途絶え、利用者の多くがふたばちゃんねるとpixivへ移行。
初めは虹裏を中心に活動していたが、程なくして2chでのゲームキャラ板同様、本来自粛すべき場所でゆ虐画像を貼るような移住者が多発。
このため、ゆ虐を快く思わない住人と管理人によって二次グロ裏という専用板への隔離が行われた。
以降は、二次グロ裏とpixivが、ゆ虐の最大拠点となっていった。
これらの隔離施策により、わざわざ出張してゆ虐画像を貼るようなマナー違反行為は一旦落ち着いた。
2010年代後期及び令和現在
ふたば二次グロ裏板及びpixivが拠点であることは変わらず。
また、過去のようにR-18Gタグを付けず全年齢でゆ虐作品を投稿する者はだいぶ減った。
また、そもそも、AAという文化自体が廃れたことで、ゆっくりのAAをわざわざ改変した、新作のゆ虐AAを見ることもなくなった。
これらのことから
「ゆ虐のゆっくり」はもはや独自の文化圏の中で生成されたものとなり、過去のように他所に進出し、望まれていないクロスオーバーをして紛争が起こるようなケースはかなり少なくなった。
なお、2010年代後半以降のゆ虐新参者は「ゆっくりは、虐げられて当たり前」という認識を持つ人間が多くなっていることが推測される。
しかしながら、元々無許可の二次創作であり、更にヘイト創作に近い出自である。そのことを知らずに、二次グロ裏板及びpixiv以外でゆ虐の創作を展開した場合、トラブルが起きる懸念もある。
「ゆ虐のゆっくり」と「ゆっくり実況・ゆっくり解説・ゆっくり茶番劇のゆっくり」
2016年頃からの「ゆっくり実況」、2018年頃からの「ゆっくり解説」。
youtubeで見られるようになった『「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり茶番劇」のゆっくり』は「ゆ虐のゆっくり」と違い、排泄や出産などの生物的な要素を持たず、流暢に喋り博識さを持っていた。
pixivのマスコット的なゆっくり漫画やAAネタ等他所のゆっくりネタを虐待改変してきた界隈であったが、意外なことに『「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり茶番劇」のゆっくり』に関してはそのような事は殆ど見られなかった。
幼稚な多産多死な生物として完成した「ゆ虐のゆっくり」と性格・口調を始めとした見た目の特徴以外全てが異なる『「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり茶番劇」のゆっくり』は、ゆっくり虐待界隈からも「別物」と思われるようになった(※むしろ見た目も結構違う)。
『「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり茶番劇」のゆっくり』はゆ虐が生まれる前のシュールで不思議な謎のキャラクター的な存在として「ゆっくりしていってね」に近い系譜となっている中、上述の通り、2020年10月には、本家の東方projectから二次創作キャラクターとして公式に認められるようになった。
その結果、公式二次創作ガイドライン上の禁止事項に含まれる「東方Projectのイメージを損なう内容」に違反するであろう「ゆ虐のゆっくり」は、完全に「ゆっくりしていってね」の系譜とは別物の存在として扱われるようになった。
詳しくは下記の「ゆ虐のゆっくりのわかりやすい例」の項目を参照。
ゆ虐から新たなる「〇虐」へ
虐厨と呼ばれる、マスコットキャラを下等生物に貶めて虐待・虐殺する光景を描く界隈は、上述のように、ゆっくり以外にも昔から存在した。
そこから発展し、ゆ虐である意味「完成」されたともいえる、キャラを貶めて虐待する「手法」は、今度はペギタニスト(ペ虐もしくはペギ虐)・ずん虐・メぼ虐等様々なマスコットキャラの虐待界隈に受け継がれていった。
特にずんだもん(妖精ずんだもん)は、youtubeの動画にてゆ虐黎明期の「ゆっくり加工場」「ゆっくりの畑荒らし」に通ずる動画が現れる等次世代のターゲットとされた。※関連リンクゆ虐とかいうとんでも界隈
これに対して、ずんだもん公式はイラスト使用のQ&Aにあるように急いで「ずんだもんの虐待禁止」を公言することでずん虐の蔓延を防いだ(詳しくはずん虐参照)。
2024年ではメぼ虐が虐厨界隈の主なターゲットとなっているが、
嫌なら見るなと言いながらも全年齢の場でR-18G作品の投稿や虐待関係のコメントが多く見られたゆ虐と違い、メぼ虐では、なるべく「普通のメンダコぼっち」ファンの目に触れないように注意する動きが目立つ。(もちろん、いまだに敢えて他所に出張するマナー違反者も一部いる)
このような全体的な倫理観の向上から、かつてのゆ虐界隈が引き起こしたようなトラブルは、少なくなると予見される。
ゆっくり虐待だけが、なぜ「ブーム」にまでなったのか?
上述したような、他のキャラクターへの虐待を行う創作は、明らかにゆ虐の規模と比べると小さいと言える。
何故ゆっくりに対してのみ、大規模な虐待・虐殺ブームが起こったのだろうか。
考えられる理由を複数挙げておく。
①ゆっくり虐待発生当時(2000年代後半)は、東方キャラではない「ゆっくり」そのものにおいては、権利者が不明だったので、フリー素材的な扱いで改変がしやすかった。
②ゆ虐全盛期の2000年代後半~2010年代前半は、ネット上における作品に対する著作権意識が2020年代現在と比べて薄かった。二次創作ガイドラインという概念が無く、ネット上でも他人の創作物に対してヘイト創作的な二次創作に良くも悪くも寛容だった。
③ゆっくりの元ネタの東方projectは、二次創作に対して非常に寛容な傾向であった。
④ゆっくり自体のデザイン(丸くシンプルな形状、被りモノという記号によって区別が容易、表情があるため喜怒哀楽を表現しやすい)が後発のキャラクターと比べても特に描きやすかった。
⑤AA出身かつマスコットキャラ的な要素を持つため、AA虐待が好きなしぃ虐勢力と、キャラクターを害獣に貶めることが得意な実装石勢力の、双方を惹きつける要素があり、ゆ虐人口が一気に膨れ上がった。
⑥設定が決まっていない為、自分が新たな設定を付けられるという魅力があった。
⑦ゆっくりが悪事を働くイライラパート→制裁の名のもとに虐待・虐殺するざまぁ展開というテンプレートが確立していて書きやすかった。また、なろう系作品におけるざまぁブームとちょうど時期的に重なった。
⑧ゆっくり=害獣という設定が広められていったことで、制裁・駆除の名目のもとに「弱い者虐め」を描写する心理的なハードルが下がったため新規流入も呼んだ。(これは実装石界隈とも共通)
⑨「ゆっくりは饅頭。しぃや実装石とは異なり、生き物ではなくナマモノである。なので、無惨に殺してもR-18Gには当たらない」という少々飛躍した論理の存在。
⑩それに派生して、饅頭ゆえにグロテスクな内臓を描く必要が無く、また見る側としても心理的なハードルが低かった。
⑪ゆ虐初期の頃はSNSがmixiくらいしか存在しない時代。2ch等の匿名掲示板が文芸創作ユーザーのメイン交流所の一端を担っており、ブロックやミュートのような、不快なコンテンツを視界から外すための機能が存在しなかった。そのため、好む好まざるとにかかわらず、人の目に触れる機会は多かった。
⑫元ネタの東方projectのキャラクターが非常に多い為、ゆ虐創作においても、物語のネタを作りやすかった。実装石やずん虐やメぼ虐等は関係するキャラ数が少ないので展開に幅が作りづらい。
⑬ゆ虐界隈がある程度大きくなった時期と、PIXIVの普及時期が、偶然重なった。(PIXIVの普及により、ネットでイラストが発表され、多くの人が簡単にそれを見る、という文化が一気に広がった。)
一方で、上記⑪と共通するが、検索避けやブロックなどの機能は、その頃のPIXIVにおいては現在と比べると不十分だった。
⑭2010年代中頃まではPIXIVの目立つところにR-18Gランキングがあり(※現在は目立たないところに置かれている)、グロテスクな創作は参加者が少なくライバルが少ないためにランキング入りが容易なため、作家が虐待ものを描くための強烈なインセンティブとなっていた。(これは他キャラ虐待においても同じ)
ゆっくりのキャラ特徴
時代の流れ
虐待ジャンルそのものが持つ特徴
様々な要因が重なった結果、ゆっくりの虐待は大規模な創作ジャンルとなったと考えられる。
逆説的に考えると、今後ゆっくり以上に虐待のターゲットにされるキャラクターが出現する可能性は少ないとも言える。
一方で、そんな「ゆっくり」だが、ゆっくり実況等の流行りもあり、現在でも虐待以外でしっかりとした人気を確立し続けている。
これは実装石のような虐待キャラのイメージを払拭できなかったキャラクターとの大きな違いである。
ゆ虐民のスタンスの違い
ゆ虐民は大きく分けて三つのスタンスがある。
①キャラヘイトタイプ
ゆっくりに対してキャラヘイトを持ち、ヘイト創作としてゆっくりを貶めたり馬鹿にすることを主に置く。東方projectへのヘイト感情から、ゆっくりをキャラクターの代替えとして貶め虐待するタイプもこちらに含まれる。
②キュートアグレッションタイプ
「かわいそうはかわいい」と思うタイプ。
ゆっくりを可愛がり、その上で度が過ぎたキュートアグレッションとして虐待、もしくは殺害を行う。傾向としては赤ちゃんゆっくりが対象となることが多い。
「愛で派」を自称する者、「虐待も愛でも両方イケる」者を多く含むが、可愛がりつつも嫌がらせ、身体的損害を伴う嗜好上、普通にゆっくりが好きな人とは異なる。
③単に楽しいから行うタイプ
世間的には忌避される小動物の虐待や虐殺の代替として、もしくは単純に楽しいからと行うタイプ。投稿すれば同類から褒められることから、反応を得るために短期的に投稿がなされるケースが多い。
完全に分かれているわけではない
この三つに関しては完全に分化しているわけではなく、人によって割合が違う
①のヘイト側でも「特定の種は愛でる」という場合もあるし、②のキュートアグレッションタイプでも「ゲスは制裁する」という場合もある。
また、③のゆ虐をなんとなく楽しんでいる人の創作が、ヘイトに情熱を燃やす①パターンの人を界隈に惹き寄せる場合もあるなど、相互に影響を及ぼしている。
だが、どのタイプにおいても公式ガイドラインに抵触するような「キャラの虐待行為」を楽しんでいるということは、留意すべき点として挙げられる。
ゆっくり虐待(ゆ虐)のゆっくりの特徴~一般的なゆっくりとの違い
ゆっくりには、権利者からは公式の設定は無いが、ゆっくり虐待には普遍的な設定が数多く存在している。
ゆっくりしていってねは、現在の経理者である上海アリス幻樂団のZUN氏も、元となったゆっくりAAを作ったDプ竹崎氏も、それをイラスト化したまそ氏も、細かい設定は付与していない。
しかし、虐厨を起源とする、しぃ虐・実装石から連なる、マスコットキャラクターに対して虐待・虐殺するのに都合のいい二次設定を付与する傾向にある。
ゆっくりの前に虐厨のターゲットとなった実装石から受け継がれブラッシュアップされた「キャラクターを貶めて虐待虐殺しやすくする設定」は「全てゆっくりを苦しめるために都合がいい設定」で構成されており、話づくりの使い勝手が非常に良い。
これは虐待SSや漫画において「〇〇が原因でゆっくりが苦しむor死ぬ」ということを理由付けするために作られたもので、苦しんだり死ぬという結果を先にありきでゆ虐作者達の手で作られたものとなっている。
この「虐待しやすくするための設定」は実装石から受け継がれ、後のペギタニストずん虐メぼ虐にも一部共通する辺り、虐厨のターゲットとなったキャラクターが受け継いでいく流れとなっていると考えられる。
という、上記の項目にあるソレも、本来ならば何の後ろ盾もない、いくらでも無視して構わないような、自己流で設定を考え広めたもの勝ちの記事となっている。
そのため、ゆっくり虐待ユーザーでも「その設定初めて聞いた」という事態が多々生じている。
ゆ虐のゆっくりに公式の設定は無いので、設定は本来人それぞれ(というのが建前であるが、ゆ虐全盛期ではゆっくりを下等な害獣として扱わなければコメントにて批判し暴れる者も多々見られた)。
そんな中でゆっくり虐待ユーザーの中でも大多数が持つ「ゆ虐のゆっくり」の特徴を最低限記すのなら下記のようになる。
「ゆ虐のゆっくり」のわかりやすい例
多くのゆ虐ユーザーに採用されている特徴を最低限記すと以下のこのようになる。
①とても弱い
人間の成人はおろか子供にすらも簡単に殺される程の脆弱さ。
②知能が低い
非常に愚かで簡単に自滅する。また、畑荒らしや住居侵入等の悪行を行って人間と敵対し、制裁される原因を作る
また、このひらがなばかりで幼稚で原始的な言動をするのが「ゆっくり動画のゆっくり」等との区別となっている(※ゆ虐のゆっくり以外でも、下記の項目にあるようなマスコット的なゆっくりの中にはひらがな喋りする設定を用いる作者もいる)
このひらがな喋りについてだが、「ゆ虐が始まる前のAAのゆっくりや東方projectの二次創作マスコットとしてのゆっくりもひらがなでとぼけた単語を用いるものが多く見られたのでその流用(※ただしゆ虐のゆっくり程甘ったれた口調ではなく、どちらかといえばシュールな印象を与える)」
「ゆっくり虐待はSS創作が盛んだったので、登場人物の中でゆっくりが知能が低い存在であると表すためにひらがな喋りにした」などの理由が複合したものであると考えられる。
③赤ちゃんゆっくりを産む
上記二つを補うためにゆっくりを雌雄同体の生物と定義し、体を擦りつけることもしくは生殖器(ぺにぺに、まむまむ)等の方法で交尾を行い、赤ちゃんゆっくりという存在を大量に産んで少数が生き延びる。
それは人質をとって虐待の道具としたり、共食いさせて嘲笑うためにも使われる。
また、ゆっくり虐待は虐厨ジャンルの中でも特に赤ん坊の存在や出産の方法や生態系を重視していて、他の虐厨ジャンル以上に非公式設定が充実している。詳しくは赤ちゃんゆっくりの項目参照。
なお赤ちゃんゆっくりを描くが、ゆっくり虐待を描かない絵師も本当に極一部(1%未満)見られるが、上記のゆっくり虐待の始まりの項目にあるように、ゆっくり虐待が初出のキャラクターである
④不潔・不快な生態
盗みを働く、食べ物を汚く食い散らかす、住居を占領する、排泄(うんうん及びしーしーと呼ばれる)を所かまわず行う、うるさいなど。不快害虫のように存在するだけで退治される理由となる。
更に表情もAAやゆっくり実況のゆっくりのような不敵なふてぶてしさを感じさせる俗にいうゆっくり顔と違い、ゆ虐のゆっくりの表情は必要以上に醜悪に描かれていたり、逆に過度に媚びて可愛い子ぶった表情で描かれる(虐待虐殺した時のギャップを引き立たせるため)。
これらは虐厨の被害に会った他のキャラクターにもある程度共通する辺り、キャラクターを貶めて制裁の名のもとに正義執行することで虐待・虐殺を正当化するために生じる。
⑤まとめ
「非常に弱く、頭が悪く、沢山産んで沢山死ぬ、不潔で不快な害獣」
というのが近年における「ゆ虐のゆっくり」となる。
加えてゆっくり虐待ジャンル内では「謎の動く饅頭であり、生物ではなくナマモノ(なので動物虐待には当たらない)」「饅頭を潰したり焼いているだけでグロ画像なんですか?」という理由でR-18Gを付けずに投稿されることもしばしばされている。
当然のことながらグロテスクな創作物を見たくない大多数の人間にとっては嫌がらせとなり、ゆっくり虐待界隈が嫌われる大きな理由の一つとなっている。
番外ー形で見分ける
ゆ虐のゆっくりの容姿に関しては作者それぞれのため非常に個人差がある。
耳が無いのがゆ虐のゆっくりという俗説もあったが耳のあるゆ虐のゆっくりを描く者もいるし、ゆっくりを醜く描く者もいれば媚びを感じる人も出てくるほど可愛らしく描く者もいる。
だが近年においては
「ゆ虐のゆっくり」には③と④の機能がある関係上下半身に相当する器官があるので、「一般的なゆっくり」とは見た目で区別が付けやすい
下半身があるものはほぼ確実に「ゆ虐のゆっくり」と呼べる。
上記の③と④の機能の為、本来一頭身の饅頭のような容姿をしていたゆっくりに無理やり生殖器(ぺにぺに、まむまむ)及び排泄器官(うんうんするためのあにゃる)を備えた結果、お尻のように動く下半身(もるんもるんと呼ばれる)を持った蛆やナマコやなすびを思わせる独特の容姿をしている。
コレに関してはゆ虐の歴史にあるように、ふたばにゆ虐が流入した結果、実装石(特にその赤ん坊の蛆実装)の影響が強いとされる。
けれどその一方で「初期のゆ虐のゆっくり」と「マスコット的なゆっくり」は形での区別が付けにくい。
実装石の影響を受ける前の「ゆ虐のゆっくり(特に初期のもの)」と「東方projectの健全な二次創作におけるマスコット的なゆっくり(ゆ虐要素の無いタイプ)」は見た目で区別が付きにくかった。
例えばこちらのゆっくりは一見「マスコット的なゆっくり」に見えるが
実際にはゆ虐のゆっくりである。
https://www.pixiv.net/artworks/1313317
(リンク先R-18G注意)
形で見分けがつきにくい場合は上記①~④の項目の特徴、特に赤ちゃんゆっくりがいるか否かで区別する方法がある。
(※赤ちゃんゆっくりを描いてゆ虐の世界観を採用しないユーザーは1%にも満たない)
現在では直接の虐待虐殺描写が無くても「ゆ虐のゆっくり」が出てきたらゆっくり虐待及びR-18Gタグ推奨
虐待嗜癖者による暴虐を描く話や、悪行を働いたゆっくりを制裁する話以外にも、ゆっくりの無謀な行動による単なる事故死、過酷な自然環境に耐えられず死ぬ生物ドキュメンタリー風等、虐待に留まらない作品にもこのタグが使用されている。(要は、「死」や「暴行」を扱えばこちらのカテゴリになる。故に多くの作品がR-18G指定である。)
また、このようにキャラクターを貶める設定を付け加える事が、直接虐待等危害を加えること以上に問題でありジャンル自体がR-18Gとも言えるジャンルなので、こうしたジャンル準拠の設定そのものを非ジャンル者に見せることが憚られるため、虐待設定にあるようなゆっくりを可愛がるゆっくり愛で等たとえ虐待的な内容でなくても、「ゆっくり虐待」の設定を使っている作品であれば、衆目に触れないようにR-18Gタグを付けることが好ましい。
「ゆ虐のゆっくり」でなければ、多少酷い目に会ってもゆっくり虐待とはならない
また、上記のような赤ん坊を産んだりする生物的な「ゆ虐のゆっくり」以外が多少酷い目に合っている程度では「ゆっくり虐待扱いにはならない」とされている。
元々が殺しても死ななそうなシュールな存在や、実況動画のアバター程度のものであり、酷い目に会ってもしばらく経ったらケロっとしていそうなゆ虐以外のゆっくりに対しては、限度はあるだろうが、わりとぞんざいな扱いをしても平気な風潮となっている。
上記の漫画の例にあるような目に会ったら、ゆ虐のゆっくりはグロテスクに死ぬか大怪我して泣きわめく等のリアクションをして、とても見ていられない状況となる。
例えばゆ虐以外のゆっくりこと、東方二次創作におけるマスコット的なゆっくりはこのようにギャグで済むが
「ゆ虐のゆっくり」だとこうなる(リンク先R-18G注意)
https://www.pixiv.net/artworks/83222392
ゆっくり虐待界隈が何故嫌われるか~インターネット荒らしとネットユーザーへの嫌がらせ
主に行われた荒らし行為
ゆっくり虐待を愛好する側は「虐待と無関係の場に虐待ネタを持ち込まないこと」
ゆっくり虐待を嫌悪する側は「わざわざ虐待コミュニティを覗きに行かないこと」
という建前があるが、ジャンルの発端が荒らしのためのものであり、嫌なら見るなと言いながら、他のコミュニティを侵略したり、
ゆっくり好きな健全なユーザー(ゆ虐のゆっくり以外のゆっくり好き)などの虐待ネタを好まない層にも多くの嫌がらせを行ってきた歴史的経緯がある。
しかし、嫌なら見るなと言われても、R-18、R-18G設定をONにしているユーザーには、ゆっくりと検索をかける度にゆっくり虐待の作品が出てくるため、見たくなくても勝手に目に入ってしまう状況である。
また、ゆっくり虐待は、他所のゆっくり創作を元ネタに虐待ネタに改変することが非常に多く、虐待界隈外のゆっくり創作を行う者やゆっくり好きなユーザーがターゲットとされてきた。
- ゆっくりのAAを虐待・虐殺改変する。
- 虐待・虐殺AAを2chの様々なスレッドに無関係に絨毯爆撃する。
- 「饅頭だから潰したり壊してもR-18Gじゃない」と詭弁めいた主張をして、PIXIVを始めとした全年齢の場でR-18G相当のイラストや小説を投稿して荒らす。
- 他者のゆっくり絵を虐待コラやグロテスクなコラ(通称グロコラ)し、嫌がらせを行ったり、ふたばちゃんねるや2ch(現在の5ch)等の掲示板に貼ることで作者への嫌がらせを行う。
- PIXIV内の他者のゆっくり創作を二次創作及び三次創作的に虐待・虐殺改変する(これはpixiv規約的にも黒に近い)
- 「ゆっくり〇〇と付けば実在する人物を虐待・虐殺する作品を作っても大丈夫」と勘違いして、ターゲットにした実在の人物の自画像をゆっくり化させて虐待及び虐殺する(ゆっくり虐待発生当初に見られたケースだが、これはインターネット上の法整備が未熟だった過去と違い、現在の法律では対象に訴えられたら罪になる危険がある)
- 健全な作品に対して、「虐待しろ」「殺せ」「ヒャッハー虐待だぁ!」「虐待鬼威惨参上!」等と悪質なコメントを残したり、虐待ネタを持ち込むなどの嫌がらせをする。
- 海外の東方WIKIのゆっくりの項目を虐待作品におけるゆっくりの設定で埋め尽くしてそれが公式であるかのように海外の東方ファンのユーザーに誤解させる。
- 荒らし行為を批判してきた者に対して、「愛誤」や「馬鹿饅頭」等と呼んで侮辱する。
- 健全な作品に対して、元々は虐待ネタではなく、虐厨によって後に虐待ネタとされてしまったネタが含まれていた場合、それを知ってか知らずか、虐待作品認定やコメント欄での虐待ネタの持ち込み、投稿者に対する虐厨認定、虐待を嫌悪する層に対する挑発などを行う。
- ダイレクトメッセージやSNSアカウントに突撃して、執拗に攻撃するなどのネットストーカー行為をする。
こうした悪行に及んだユーザーがいたため、現在もジャンル全体を荒らしの巣窟だと認識し、嫌悪する者も多い。
実際、ゆっくり虐待界隈のネット荒らし行為全盛期だった2010年代は通報機能が追いつかない程の悪質な投稿があり、PIXIVでは今も全年齢の投稿でR-18G相当のグロテスクなイラストが多く残っている。
荒らし行為を行わず目立たないでゆっくり虐待創作を行うユーザーも存在するが、そのようなユーザーが用いるネタも実際には他所の健全ネタを奪い元ネタとして虐待創作の養分にしてきた過去があるのである。
更に下記のようにガイドライン上はゆっくり虐待は東方projectのイメージを損なう内容となっている為、本来ならば禁止である。
ゆっくり虐待(及びゆ虐のゆっくり)が見たくない場合の対処法
積極的に通報する
現時点でPIXIVは、虐厨ジャンルであることを理由に規制や削除などは行っておらず、虐待だというだけでNGとはしていない(もちろん別の違反項目に抵触していて処分されることはある)。嫌悪されがちなジャンルではあるが、規約上の違反とはなっていない。
ゆっくり虐待を投稿している者に対して、その虐待作品のコメント欄でゆっくり虐待の停止を要求することは、PIXIV運営的にはコメントした側がマナー違反の荒らし扱いとなってしまうのである。
上記のように基本的に確信犯的なら荒らしは話が通じないので、コメントにて糾弾するだけ損となる。
けれども「R-18G」相当のイラストが全年齢で投稿されていたり、健全なイラストに悪質なコメントが投稿されている場合、該当するユーザーを運営に通報することを勧める。
通報するという言葉からは重い響きがあるが、通報の結果実際にはどうなるかというと問題あるユーザーに対して「この画像は全年齢ではなくR-18Gタグを付けて投稿するか、全年齢でも投稿できるように修正してくださいね」「悪質なコメントはやめてくださいね」と事務局が警告を行う程度である。
その警告に従わない場合はアカウント停止などの更に重いペナルティを課されることもあるが、大多数のまともなユーザーは警告されたらそれが悪い行為だと自覚し反省して以後注意するようになる。
通報とはpixivというサイトの治安にとってもその警告されたユーザーにとっても自身の為になる行為なのである。
pixiv事務局が「このぐらいなら問題が無い」と判断した場合は通報したユーザー及び通報されたユーザーに対して何もペナルティが無いので、何かしら違和感があったら積極的に通報することを勧める。
この際に通報した意見が運営に届くまで時間がかかるので、通報後は以下の方法を勧める。
コメント爆撃などの荒らしの被害を受けた場合はブロック機能を用い、ゆっくりは好きだが虐待(もしくはゆ虐のゆっくりそのもの)が苦手な場合はマイナス検索することが推奨される。
ブロックする
通報後は通閲覧者自身がそのような画像を見ないで済むようにブロックもしくはミュートすることを勧める。
ただし、Pixiv上での一般ユーザーのブロックはユーザー間のコンタクトに絞られており、ブロックユーザーの作品は普通に表示されてしまうため、注意されたい。
PIXIV内でアカウントをブロックする方法
PIXIV内でマイナス検索の方法
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B9%E6%A4%9C%E7%B4%A2
X(旧Twitter)でアカウントをブロックする方法
https://help.twitter.com/ja/using-twitter/blocking-and-unblocking-accounts
ブロックによる自衛を行い関わらないようにするのが最も自分の為になるのである。
その他
もしも自画像をゆっくり化させられた上で虐待されたり、粘着的な嫌がらせが続き、精神的身体的な被害を受けたようならば虐厨の記事にある「虐厨への対処法」の項目を参照。
ゆっくり虐待作品を創作したり見るユーザーの場合の注意点
繰り返すように、【大前提】の項で示したが東方Projectの最新版二次創作ガイドラインではゆっくりを含めた「東方Projectのイメージを損なう内容」は本来は禁止された行為である。
ゆっくり虐待を含め、こうしたキャラクターへの過剰な暴力行為を伴う二次創作全般は権利者から見逃されているだけである。
東方Projectの二次創作ガイドライン-東方よもやまニュース
また、ここでややこしい事に「ゆっくりが東方projectの公式キャラクターとなったのは2020年10月であり、ゆっくり虐待が発生したのは2000年代後半である」ということだ。
つまりゆっくりが東方project非公式キャラクターの時代が長くあり、そのキャラクター権利の空白時代こそが最もゆっくり虐待創作が多く作られた時期である。
そのせいもあってかガイドライン上は違反となっているが、すでに虐待創作が蔓延し、罰則も特に成されず存続しているのが現状である。
Pixiv上においては作品に東方関係のタグ(博麗霊夢等のキャラクター名)やゆっくり(虐待用設定以外のゆっくり)等の関係無いタグを付けない事や
関係の無い作品でゆっくり虐待の話題を出さない等を守る必要がある。
ゆっくり虐待作品を投稿する場合はゆっくり虐待タグとR18Gタグ両方を付けることが望ましい。
だが、逆にいえば黒に近いとはいえずん虐のように公式の権利者から名指しで「虐待行為の禁止」と明言されておらず、またPIXIV運営内でも作品削除などの明確な運営的な処置をされていない。
よってこれから先、公式での扱いがどう変わるかは置いておくとして、現時点では限りなく黒に近いとはいえ、ギリギリのところでグレーゾーンの界隈と主張する者もいる。
棲み分けという概念とその落とし穴
上記の項目と重複するが
ゆっくり虐待を愛好する側は「虐待と無関係の場に虐待ネタを持ち込まないこと」
ゆっくり虐待を嫌悪する側は「わざわざ虐待コミュニティを覗きに行かないこと」
ゆっくり虐待を行うものはゆっくり虐待に特有の表現を非愛好者の目に触れさせないために可能な限りの配慮を図ることが必要であるとされていた。
例えば、ゆっくり虐待を取り扱う多くの創作表現コミュニティにおいては「設定の持ち出し」「無断リンク禁止」などのローカルルールが定められていた。
これは「虐待表現などを目にしたくない層」と棲み分けを図るためのマナーであった。
しかし、最初期の「設定の持ち出し禁止」が守られなかった結果、PIXIV上に作品が投稿されている現状がある。
現在のPIXIV上のゆっくり虐待投稿者には、持ち出し元コミュニティには属していないものも多いであろうから手遅れではあるが、初期にルール違反者がいたことは確かである。
この棲み分けという概念だが、実はかなり虐厨寄りな概念である。
理由として、この棲み分けという概念は、表面上は自衛を推奨しつつも、虐厨はそのキャラの健全な創作界隈を見ることが禁止されているという訳でもない矛盾を孕んでいる。
ゆっくり虐待を嫌う側に対して、関わろうとするな、文句を言うなと注文するのに対し、ゆっくり虐待する側はそうではない健全なファンの創作物を積極的に見に来るのである。
ゆっくりの健全なネタや漫画を元ネタに虐待二次創作で改変がなされ、最終的にはゆ虐特有の持ちネタとされて、健全なゆっくり創作では使えなくなったネタが多く存在する。
例えばゆっくりの「おそらとんでるみたい」「むーしゃむーしゃしあわせー」をはじめとしたAAの虐待改変(マ虐論争の記事にあるようにAA創作は悪意ある改変に弱いという弱点がある)
健全なファンアートや漫画の虐待二次創作三次創作が非常に多く見られた。
ひどいときになると自身が描いた作品をそのまま虐待コラされることもある。
本来の作者の知らないところでそのようなコラが作られ、世間に拡散されることも多い。
特にpixivの2000年代後半~2010年代前半のゆっくりの健全な人気作品(ゆ虐作品に非ず)はほぼ全て虐待コラの被害に会っている。
そうして知らず知らずのうちに悪評を広められる危険があり、
そして気付いた時には既に遅く、泣き寝入りするしかない状況まで追い込まれたのである。
また、虐待設定を用いているのに全年齢で投稿している虐待界隈投稿者も少なくないため「普通の作品目当てでフォローしたりブックマークしたところタイムラインに虐待作品も流れてくる」といったことは往々にしてある。
なによりもGoogleやyahoo等の検索サイトにてマスコット的な「ゆっくり」を画像検索すると高確率でゆっくり虐待の設定を用いたものやその一幕の画像が紛れ込む。
住み分けしようにも、目にしないように努力しようにも、簡単に目に入ってしまうのである。
ゆっくりは実況動画や茶番劇を始めとして未成年にも人気のコンテンツである為、彼らへのゾーニングが難しいことも問題となっている。
つまり、
マナー良くゆっくり虐待を楽しもうとするユーザーも上記のような荒らし達と同一視されることを覚悟しておかなければならない
だからこそ
多くの人に多大な不快感や嫌悪感を感じさせる界隈である為、仲間内以外でゆっくり虐待に関するコメントやタグを残すと言った行為は避ける様にしよう。
限りなく黒に近いグレーゾーンのジャンルであること、根源は他者への荒らしや嫌がらせを行った者たちが作ったものであることを含めて、現代インターネットにおける版権への倫理意識及び、好まぬ他者への配慮を忘れないようにより一層注意しなければならない
関連タグ
ゆっくりしていってね、ゆっくり、東方、東方二次創作、東方Project……ゆっくり虐待がこれらの界隈に明確に嫌がらせとしての悪意をもって荒らし行為が行われたこともある。故にこれらのタグを使用したり、これらの界隈でみだりにゆっくり虐待の話題を出すのは絶対にやめる事。
虐待作品におけるゆっくりの種類一覧……ゆっくり虐待ではゆっくりを虐待・虐殺するのに都合の良い設定をどんどん加えられていった結果、通常のゆっくりとはもはや別物と言える存在となったのである。なおこの設定は非公式であり、何の権利もない。
虐待作品におけるゆっくりの設定 ゆ虐設定……ゆっくり虐待における設定集。ゆっくり虐待には公式の設定というものはないのだが、ユーザーの間で「使いやすい設定」というものが共有されていくにしたがい、半ば暗黙の了解的な共通設定となった。当然公式の物ではないので無視しても構わない。
鬼威惨 ……ゆっくり虐待作品で、ゆっくりを虐待することを楽しむ男性登場人物のこと。
ゆっくり愛で……名前の響き的にはゆっくり虐待の反対勢力のようだが、実際にはゆっくり虐待内の一勢力であり仲間である。ゆっくりを弱くて愚かな存在にするゆ虐設定は共通し、そんなゆっくりの生殺与奪を握りながら可愛がってやったり(当然気分次第で虐待にジャンルが変わる)、マッチポンプ的な感動ポルノを描いて玩具にするジャンルである。
赤ちゃんゆっくり……一般的な創作のゆっくりとゆっくり虐待のゆっくりを区別する際にもっともわかりやすく区別出来る存在。ゆっくり虐待が初出の概念で、ゆっくり虐待の世界観と設定は赤ちゃんゆっくり、つまり繁殖する設定ありきのものなので、それが存在しなかったら設定の大多数が使えなくなる。ある意味赤ちゃんゆっくりこそがゆっくり虐待世界観の根幹的キャラクターなのである。
しぃ……虐厨のターゲットになった存在の先輩。こちらはAAで虐待が行われていた時期があり、その際には性格、性質が意図的に改悪されていたことがあるなど、その設定の方向性が非常に似通っていた。(「マ虐論争」の記事も参照。)
実装石……虐厨のターゲットになった存在の先輩。こちらの設定の多くが「ゆっくり虐待」に受け継がれていることから住人が移ってきたと考えられている。
ペギタニスト ずん虐 メぼ虐……虐厨のターゲットになった存在の後輩。「ゆっくり虐待」の設定が一部受け継がれていることから住人が移った物と考えられている。
生き物ゆっくり……ゆっくり虐待(及び愛で)設定のゆっくりとは別に健全に赤ちゃんゆっくり等の生物的にゆっくりを扱おうと考えられたジャンル。しかし脆弱な生物化に特化したゆ虐のゆっくりとの差別化と独立に失敗し廃れている。
キュートアグレッション……虐厨のターゲットになったキャラは「可愛いからこそ虐めたくなる」という名目のもとに、元のキャラクターから非常にかわいこぶったキャラへと改変され、酷い目にあわされていく。それは際限なくエスカレートしていく。
ゲスゆ……上記のキュートアグレッションが行われていくと「良い〇〇は虐待したくない」「虐待するなら悪い〇〇がいい」と悪い〇〇が作られていく。その結果ターゲットにされたキャラクターはどんどん人間へと危害を加える生態を考え付け加えられ、それがエスカレートしてくる。
ヘイト創作 ざまぁ 正義中毒……最終的には害獣化されたターゲットが人間の手や事故などで制裁され痛めつけられたり死亡することでスッキリするヘイト創作が主流になる。
イライラパート……ゆ虐はゆっくりを迷惑な害獣として扱い、それを制裁の名のもとに虐待虐殺することを正当化してきた経緯がある。ゆっくりを悪役に仕立て上げる一連の流れを示し、ざまぁ系創作と共通する面がある。
嫌なら見るな……実際には見せつけてくるので避けようがないという。ゆっくり虐待が嫌われる大きな理由の一つ。
表記揺れ:
ゆ虐 ……本来ならばこちらのタグの方が「ゆっくり」という文字を含まない為、「ゆっくり」を目当てに検索した健全なゆっくりファンのユーザーが「¨ゆっくり¨虐待」作品を見ずに済んだ関係上、こちらのタグを使用した方が検索避けになっていたと思われる。
実際近年虐厨界隈のターゲットとなったメンダコぼっちへの虐待創作ではメンダコぼっち虐待ではなくメぼ虐タグが主に使われている。
ゆっくり虐待界隈のpixiv投稿作の大半が「ゆっくり虐待」タグが使われている関係上今更後の祭りである。
ゆ虐発生当時こういった細かいところでも健全なユーザーへの配慮があれば、まだ界隈への世間での厳しい目が和らいでいたかもしれない。