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注意:この記事では作品配信前の予想に関する内容を取り扱っています。実際のゲーム内容・キャラクターの人物像とは全く異なりますので、閲覧には注意してください


ターロタロタロ!まさか私が黒幕だと見破られるとは思いませんでした


三馬鹿にはがっかりですが・・・スグリくんがいてくれてよかったです

何も知らず必死に強さを求める姿、かわいかったですよー


テラパゴスは渡しません!行きなさい、ピーチドン


概要編集

まず前史として、『ポケモンSV』ではエアプクラベルというネタが流行していた。

これは近年増加傾向にあった黒幕キャラを事前に見つけ出そうとするもので、実際にゲームが発売されて事実関係が確定して以降も、従来から見られた「ポケモン黒化」ネタに合流するような形で二次創作が作られ続けた。


その流れはDLCが発表されても変わらず、むしろ新キャラを対象にしたネタが増える始末だった。

中でも有力説とされたのがタロに関するものである。

彼女は「藍の円盤」で登場するブルーベリー学園の生徒で、校内リーグ四天王を務めているのだが、紹介が早かったこと、四天王に悪人が混ざっていた前例があること、そしてその名前と容姿から、悪い意味でも注目を一手に集めてしまったのである。


タロの場合、同時並行的に複数の説が乱立したことも特筆される。

以下、主なものを紹介してゆく。


  • 元いじめっ子説

主人公の通うオレンジ/グレープアカデミーにはかつていじめが蔓延していたとされるが、加害者達は主人公の入学前に全員退学しており、実際に出会うことはなかった。

タロがその一味で逃亡先がブルーベリー学園ではないかとするもの。

同校が「初めて出てきた他校」にあたる所から消去法的に選ばれた感があり、それ以外に特に発展性を持たない説ではあったが、タロが2年生で退学が1年半前頃と最低限の時系列は合致していたため根強く語られ続けた。

※正確にはタロに限らずブルベリーグ四天王メンバー全員に向けられた説であり、「四天王の誰がスター団ボスの誰をいじめていたのか」等と結び付ける考察も見られた。


名前の由来は「タロイモ」と考えられるが、この植物はオモダカ目に属している。

そこから両者に何らかの関係があると疑われたというもの。

単体では大して害の無い説であったが、オモダカの方にも黒幕説が持ち上がっていたため「共謀して何かやらかすのでは」という話に発展することが多かった。


「タロ」は「太郎」に通じる名であり、実は男性なのではないかというもの。

『SV』には性別が迷子な登場人物が目立っていたこともあり、その一人ではないかと疑われた。

長身痩躯な体型や、ウィッグを被っているとも取れる眉毛と色が合わない頭髪などが根拠として挙げられた他、ブルーベリー学園の建つイッシュ地方が「ほいくしのエナツ」を輩出した土地という点を挙げる意見もあった。


上記の名前ネタに、「同期」となるテラパゴス型のポケモンである点、ブルーベリー学園が竜宮城と同じく海中に建設されている点が合わさり発生。

「藍の円盤」で主役級の活躍をするといったポジティブなものから、既にゲットしていて使役している、主人公がゲットしようとした所を横取りしに来る、といったものまで様々な説が派生した。

中には「元いじめっ子説」と合わさり「冒頭で亀をいじめる悪い子供達のポジションである(≒ブルーベリー学園に来てもまだいじめを続けている、またはテラパゴスが新たな被害者となっている)なんて説も。


実際には(仕方が無かったとはいえ)テラパゴス(亀)を集団で攻撃していたのは主人公達だったのだが・・・


同じく名前ネタで、「碧の仮面」で登場していたに主人にあたる存在がいなかったという点から発生。

三者が悪役であったことから必然的にタロがその元締めであり全ての元凶という流れで話が進んだ。黒幕説の中核を占めたと言える。

三者とも紫色の鎖を巻いていた点も、タロの服装やブルーベリー学園の校章と通じるものがあるとされた。その他、「碧の仮面」途中から様子がおかしくなったスグリの件にも一枚噛んでいるといった派生形もあった。


やはり名前ネタで、こちらは「碧の仮面」で登場した巨大熊と組ませるもの。

他の説に比べると願望・要望という側面が強く、何故そこにいたのか不明な巨大熊について追加の言及があるかもしれないという期待が先行していた。そのため予想としてはあまり盛り上がらなかった。


↓反応をまとめた動画


…で、実際のところはどうだったの?編集

どれも掠りもしていなかったというのが実情で、タロは一介の女生徒でしかなかった。

強いて言えばタロイモ要素だけはネタが仕込まれていたが、関係していたのはオモダカではなくイッシュ地方のジムリーダーであった。


それもそのはずで、

  1. 学生である彼女が黒幕になるには、歴代悪の組織のような後ろ盾が必要であり、未成年かつ学生の身分であるタロには荷が重すぎる(しかも、その場合は黒幕はその後ろ盾になる)
  2. 未成年が組織する組織はエール団スター団があるが、どちらも蓋を開けてみれば悪の組織とは程遠い実態だった(不良グループのスカル団裏に黒幕がいたと判明している)
  3. 「碧の仮面」に登場していない・キタカミの里に来ていないのに、遠いイッシュ地方から事件に関与するには無理がある
  4. 「ヘザー博士の子孫」「先祖の話を真実だと証明したい」「林間学校の引率としてキタカミの里にも来ている」「藍の円盤の最終PVの一枚絵の表情」などとブライアの方が余程悪役として立ち回る動機がある(結果的にブライアも黒幕ではなかったが)

などと、冷静に考えればガバガバな点だらけだったのである。


そもそも大元の名前にしても、英語版では早々に“Lacey”という「太郎」とは無関係の名前と“She”という一般的な二人称が明かされていたため、根拠として成立しないものであった。


その後編集

「桃太郎説」に関しては、正式に主人にあたる存在が登場する段になり、それすらも統べる真の黒幕であるなどと、むしろよりスケールの大きい話として再提示する向きが見られた。

しかしながら、当該エピソードにタロの出番は一切無く、あえなく潰えている。


ご丁寧に、公式は直々に彼らの昔話をYoutubeで配信してもおり、そこでもやっぱりタロは1ミリも関係無かった(ついでに、同じく黒幕と疑われていた管理人の疑いも晴れている)。

動画に登場した老夫婦には子供がいないと語られているため、タロがその子孫であるという線も消えている。


ちなみに、タロとのバトルでそれらのポケモンを出しても全く反応しない。特別なポケモンなので交換で押し付けることもできない



現在では、せいぜいスグリやアカマツあたりとのカップリング談議に名残を留める程度になっており、悪意があるとしても「小悪魔」程度のかわいいものとなっている。

稀に「エアプタロ概念を知る者がポケモン世界に転生してタロに影響を与える」といった内容の二次創作も存在するものの、その場合の黒幕はタロに影響を与えた転生者ということになるため、どのみちタロ本人に落ち度はない。


余談編集

慣例的に「エアプ」と名が付いているが、そもそも配信前で誰もプレイできないゲームの内容にあることないこと言っていたので、状況的には「嘘バレ」の方が近い。


冒頭の「ターロタロタロ!」という珍妙な笑い声は、「エアプクラベル」にもよく見られた一種のお約束のようなもので、遡れば『ONEPIECE FILM RED』で黒幕予想されていたとあるキャラの笑い声が元ネタになっている(と言うより、ONEPIECEの世界に奇妙な笑い方をする連中は他にもいる)。

もちろんポケモンとは一切関係ない要素である。


多分この後テラパゴスの力に飲み込まれて暴走するタロちゃん黒幕概念

中にはコイツのネタも。このセリフの言い回しの元ネタのヤツがある意味元凶。


関連タグ編集

ポケモンSV 藍の円盤 タロ(トレーナー)

ポケモン黒化 集団幻覚 存在しない記憶

エアプクラベル:本ネタの派生元。同じく黒幕と疑われた人物のまとめあり。

エアプボンドルドエアプゴードン:元ネタの元ネタと言えるネタ。

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