概要
『モンスターバースシリーズ』に登場する怪獣(タイタン)の1体。
正式名称は「タイタヌス・ナ・キカ(Titanus Na Kika)」。名前の由来はミクロネシア・ギルバート諸島に伝わるタコの姿の神ナ・キカから。
別名・「クラーケン」。ゴジラからは「深みを泳ぐ者」とも称されている。
一見すると長大な8本の触腕(内6本が肩のあたりから生えている)を持った頭足類のようにも見えるが、その顔は昆虫かエイリアンのような出で立ちであり、胴体もタコとは似ても似つかない(どことなくMUTOにも似た)異様な形態をしており、背中にはムラサキダコに似たマントのような膜が伸びている。
タコのように体表の色を変える高い擬態能力のほか、体を制御するために複数の心臓と必要以上の脳を持っており、極めて高い知能を有する。性別は雌雄同体であり、自由に性別を変えることができる。
作中の動向
ヨーロッパの探検家が発見する以前のキリバスにて原住民がナ・キカと接触したとされ、それ以来、現在に至るまで現地の人々から神の一人として崇められてきた。
その後、インド洋にて何十年も行方不明になっていた原子力潜水艦の残骸を包むように透明化した姿で休眠していたナ・キカをMONARCHが発見し、監視のための前哨基地を建設する(この時はまだ正式名称がつけられていなかったため、職員の一人が「クラーケン」というニックネームをつけた)。
しかし、『キング・オブ・モンスターズ』にて偽りの王・ギドラによって覚醒された際、自身が観察されていることを逆に利用し、自身の放射線を操作して「死んだふり」を行い、油断したところを強襲し、前哨基地を壊滅させ脱走。そのままギドラの命令に従い海の建造物を破壊して暴れまわっていた。
その後、ゴジラが怪獣王に復権した後日談のアメコミ・『ゴジラ:ドミニオン』にてテロリストによって巨大な網で捕獲された姿で登場。
毒と電気の網で苦しみながらも自らの休眠を求めてゴジラに救援を伝え、新たな家と海の均衡を荒らす殺戮者を捜索している最中のゴジラが駆けつけたことで解放される。直後にテロリスト達が再び捕獲を試みようとしたが、「自然の理を外れている凶行」、「あの三つ首の化物同様、破壊のための破壊」と怒りを覚えたゴジラによって基地もろとも熱線で壊滅された。
「身の程を弁えろ」
余談
- 上記の動向の多くは、日本では発売されていない『キング・オブ・モンスターズ』のノベライズ版にて語られているものであり、ナ・キカ以外にも多くの映画未登場の怪獣(タイタン)たちの情報が記載されている。
- 日本で発売されている『ゴジラ:ドミニオン』のあらすじでは、「<モナーク>の手に落ちたナ・キカ」と表記されているが、実態は上記のようにテロリストによるものであり大きな誤解を生んでしまっている。
- 劇中ではゴジラを攻撃するテロリストの戦闘ヘリと一緒にモナークのマークが付いた戦闘機が描かれているのが誤解の要因と思われ、あたかも「ゴジラがモナークの戦闘機や基地を破壊した」ようにも見えなくもないが実際はモナークはゴジラの援護をしてテロリストの戦闘ヘリを攻撃していたが、返り討ちに遭ってしまったのが正しいようだ。
関連タグ
GODZILLA(モンスターバース)、Scylla(モンスターバース)、Behemoth(モンスターバース)、Amhuluk(モンスターバース)、Tiamat(モンスターバース)、Kong(モンスターバース):ナ・キカ同様高い知能を誇る怪獣(タイタン)。