注意書き
■過去に、ゆっくりに対する健全作品のネタを元ネタとして奪ったり、無関係の場所で虐待描写のある創作を見せつけたり、ネット上の様々な箇所で荒らしに類する行為を行う人間が含まれていた界隈のため、その経緯も含めて記載します。
■この項目はpixivでR-18Gに該当する内容を解説し、グロテスクな画像やリンクが掲載されています。精神的に不快になる可能性があるので、苦手な方は記事を読まないことを推奨します。
【重要】「ゆっくり虐待」は、原作の「東方Project」および公式二次創作である「ゆっくり」とは、一切関係がありません
概要
ゆっくり虐待とは、キャラクターとしての「ゆっくり」をターゲットとし、非公式の設定を付けて虐待・虐殺を行うジャンル及び界隈である。縮めて「ゆ虐」とも呼ばれる。
現在では、ゆっくり虐待独自設定のゆっくり(※『「ゆ虐のゆっくり」のわかりやすい例』を参照)を登場させた作品であれば、虐待描写がなくても、このジャンルに含まれると見なされる。
暴力・グロテスク描写をはじめとする過激な表現を含むR-18Gジャンルであり、ヘイト創作要素も内包するジャンルである。
元々はAA(アスキーアート)のゆっくりしていってねの流行に対して、荒らしがそれらを虐待する改変AAを作ったところと、pixiv内で人気だった健全なゆっくり漫画を元ネタに(当然無許可で)虐待改変したことから発展した。
なお、界隈全体で当たり前のように健全なゆっくり漫画や東方projectの二次創作を元ネタに虐待改変の三次創作四次創作を行ったり、上記のようにAA職人が丹精込めて作り上げたAAを虐待改変したり、界隈の中でも特にマナーの悪い人間はネットの色々な場所に出張し、虐待描写のあるAAやイラストを無関係な人々に見せつけていた過去がある等、他のアングラジャンルと比較しても紛争の種となったケースが多いため、知名度が高く、かつ嫌悪する人間も多いジャンルである。
また「既に存在するキャラクターを、下等かつ不快感を催す生物に改変する」という創作手法を確立した、という点においても、有名かつ悪評が立ちやすいジャンルでもある。
(「ゆっくり虐待」が活気づく以前は、虐待創作にテンプレートはあまり存在しなかった。一部、後述の「実装石」には存在した)
【大前提】東方projectのイメージを損なう二次創作は、公式ガイドライン違反
東方Projectの最新版二次創作ガイドラインでは「ゆっくり」を含めた「東方Projectのイメージを損なう内容」は本来は禁止と示されている。
東方Projectの二次創作ガイドライン-東方よもやまニュース
ゆっくりしていってねが東方project内における二次創作キャラクターとして認められるまでhttps://www.youtube.com/watch?v=yib_KiAoXVM&t=189s
ゆっくりを「害獣・衛生害虫」に類するものと見なすことが多い当ジャンルは、「東方projectのイメージを損なう二次創作」に該当する可能性が非常に高い。
ゆっくり虐待の歴史
ゆっくり虐待が始まる前
ゆっくりは、元々博麗霊夢の顔を改変したAAで「生首」ともあだ名を受けていた。
その一方で「饅頭顔」と揶揄されるその容姿から、ガ板という2ch掲示板内のAAまとめwikiにて冗談交じりに「饅頭」「中身は餡子」と言われるようになった。
その後、pixiv及び個人サイトにて、ゆっくりを「生きた饅頭」として東方projectの二次創作マスコットとして扱う風潮が大ブレイクした中で、段々とキュートアグレッション的な作風の作品が出てきた。
そのころのキュートアグレッションは、元ネタとなった東方projectにおける妖精の「死んでもその辺で復活する」という特徴から影響を強く受けており、「ギャグキャラだから多少酷い目に会ってもすぐケロっとしている」という描写が多く、全年齢のギャグ漫画のキャラのような扱いで、現在におけるゆ虐における度が過ぎたキュートアグレッションとは大きく異なるものであった。
ゆっくり虐待の始まり
明確に一線を越えた「ゆっくりを虐待する、殺す」という描写の初出は、2000年代に「したらば」にあった「東方キャラをいじめるスレ」という隔離スレに投下されたSS、「ゆっくり加工場」である。
東方projectの二次SS作家である小山田氏によって投稿されたそれは、ゆっくりを生きた饅頭として扱い、食用の為に無理やり繁殖させては加工し出荷するという内容で、その中の描写から、ゆっくりが「繁殖行為を行う」「赤ちゃんゆっくりを産む」「死ぬ」という概念が生まれた。
このSSが、ゆっくり虐待の始まりであり、「ゆ虐におけるゆっくり」の誕生と見なすこともできる。
(小山田氏がその後のゆ虐界隈に匹敵するほど苛烈な虐待志向を持っていたかは、定かではない)
ゆ虐のブーム化と界隈のやらかし、そしてゆ虐用の独自設定の完成
もともと、東方キャラそのものとゆっくりの交流を描く、虐待を含まない二次創作(普通の東方キャラと、マスコット的な一頭身の生首もしくは饅頭のゆっくりが、仲良く暮らす漫画)はゆ虐の誕生以前から人気ジャンルだった。
ところが、前述の「東方キャラをいじめるスレ」で、ゆっくりを生きた饅頭として、調理の名のもとに虐待・虐殺するSSやイラストが人気を集めるにつれて、上記の穏和な二次創作に虐待描写を加えて改変する作品が作られていった。
(中には、その改変創作をわざわざ公式に見せにいく人間もおり、この頃から火種がくすぶっていた)
またこの時ゆ虐のゆっくりは上記のような饅頭として扱われる前の、一頭身の生首として扱うような人間はゆ虐界隈内ではほとんど見られなかった。
中身が臓物ではなく餡子ということにすればグロテスクな内臓を描く必要が無い為、R-18G創作に対する心理的なハードルを大きく下げることに加え、調理の名のもとに虐待虐殺行為を正当化出来るという理由もあった。
時が経つにつれてオリジナルの虐待モノも増加。
穏和な二次創作でのゆっくりをベースにしているため、この頃はまだ、ゆっくりに「他者に害をなす設定」は存在しなかった。
しかし「何も悪いことをしていないのに虐待虐殺するのは気分が悪い」との声に呼応し、害獣に類する設定が次々と付け加えられていった。
・畑荒らしをしたり、人家へ侵入し占拠をしたりする(ゆ虐のゆっくりの習性であるおうちせんげんの誕生)
・無計画に子供を作り増殖する
等
これらを制裁する名目であれば、罪悪感無く虐待虐殺できる、という理屈である。
そして界隈が盛り上がるにつれて、人間に害をなす設定は更に増えていきゆ虐民間で「ゆっくり=害獣」というのは共通認識となっていった。
その一方で、当時はまだ「外部にゆっくり虐待を持ち出さないようにする」という自粛ルールは比較的守られていた。
転機が訪れたのは
「虐待描写有無にかかわらず、ゆっくりそのものが東方キャラではない」という意見が、2chの東方project関連の場で多く寄せられた時期である。
※現在でこそゆっくりは東方キャラという扱いだが、2000年代後半当時はゆっくりは東方キャラではなく、あくまでも「東方二次創作キャラクターで、公式の存在ではない」とされていた。(権利関係が整理され、東方projectの公式キャラクターとなったのは2020年10月)
非公式な二次創作の上に、虐待要素を含むコンテンツが本家スレで受け入れられることは難しく、ゆ虐界隈は、別の板に避難することなった。
ところがその行き先が2ch(現在の5ch)のゲームキャラ板という、「全年齢」の「ゲームの公式キャラを扱った」場所であったことが、新たな問題を発生させた。
一般的にR-18Gジャンルの「虐待虐殺」を扱う場所としては、不適切だったからだ。
(余談だが、この時期にニコニコ動画でMUGENのゆっくり魔理沙から、softalk音声でしゃべるゆっくりが誕生し、普及していく。こちらは後のゆっくり実況動画のゆっくりの系譜に連なることとなる)
全年齢の2chゲームキャラ板を拠点とした時期から「外部にゆっくり虐待を持ち出さないようにする」という自粛ルールが守られないケースが増えていった。
わざわざ普通のゆっくりAAを虐待AAへと改変し、虐待無しのゆっくりスレや、全く関係のないスレに書き込んで荒らすような行為も見られるようになった。
悪質なゆ虐民がネット上のあらゆる場所を荒らし自らの領地とするその光景は、皮肉にもゆっくりを害獣に貶めて虐待を正当化するために作り上げた習性「おうちせんげん」そのものであった。
嫌なら見るな、「棲み分け」を建前とするゆっくり虐待だが、実際には、わざわざ出張するマナーの悪い人間がいたことは事実である。
そしてこの頃になると、当初は「持ち出し禁止先」とされていたPIXIVにも進出し、ゆっくり虐待イラストや漫画が増えていった。
なお、この頃は、虐待描写のメインを「ゆっくりが食べられること(饅頭だから)」に据えている作品が多数派だった。
しかし時が経つにつれふたばちゃんねるにも進出。
実装石(よく虐待されているキャラ)を虐待していた層が合流してくると、実装石の「糞便を巻き散らかす不潔な生態」の描写が取り入れられ、ゆっくりが汚らしい容姿で描かれるようになったり、ゆっくりが排泄する描写も多く描かれるようになった。
ここまでの経緯をもって、一旦、現在のゆ虐界隈の
・害獣的
・見ててイライラするような傲慢さを持つ
・不潔
といった「建前上は饅頭とはいうものの、どう見ても食用に適さない、ゆ虐のゆっくり」の設定が完成を見たと言える。
落ち着いていくゆ虐の熱狂と現在のゆ虐
2010年代半ば
2ちゃんねるのゲームキャラ板のスレは避難所への隔離と、2ちゃんねる自体が規制によって書きこめなくなる者が増えた結果、スレが荒廃。
それによって人の流入が途絶え、ゆ虐民の多くがより多くの人が集まる場所を求めてふたばちゃんねるとpixivへ移行。
上記のようにpixivは元々は「外部にゆっくり虐待を持ち出さないようにする」という建前により移行先としては不適切な場所という扱いであったが、結局のところ特にゆ虐民の中でも特に悪質なユーザーではない平均的なゆ虐民達も移住先として選び、定着した。
ふたばちゃんねる内では初めは虹裏を中心に活動していたが、程なくして2chでのゲームキャラ板のときと同様に、本来自粛すべき場所でゆ虐画像を貼るような移住者が多発。
このため、ゆ虐を快く思わない住人と管理人によって二次グロ裏という専用板への隔離が行われた。
以降は、二次グロ裏とpixivが、ゆ虐の最大拠点となっていった。
匿名掲示板である2ちゃんねるが衰退し、自衛しやすくなったSNSの台頭とふたばちゃんねる内でのゆ虐民の隔離施策により、わざわざ出張してゆ虐画像を貼るようなマナー違反行為は一旦落ち着いた。
2010年代後期及び令和現在
ふたば二次グロ裏板及びpixivが拠点であることは変わらず。
また、過去のようにR-18Gタグを付けず全年齢でゆ虐作品を投稿する者はだいぶ減った。
そもそも、AAという文化自体が廃れたことで、ゆっくりのAAをわざわざ改変した、新作のゆ虐AAを見ることもなくなった。
そしてpixiv内においても健全なゆっくり漫画(生物的なゆ虐のゆっくりではなく、東方二次創作マスコット的なゆっくりが出てくる作品)が減少し、虐待改変の元ネタのターゲットとなる作品も見られなくなっていった。
これらのことから「ゆ虐のゆっくり」は元ネタとして他所のネタを虐待改変する機会は減少し、もはや独自の文化圏の中で生成されたものとなり、過去のように他所に進出し、望まれていない虐待改変をして紛争が起こるようなケースはかなり少なくなった。
なお、2010年代後半以降のゆ虐新参者は「ゆっくりは虐げられて当たり前」という認識を持つケースが多くなっていると推測されるが、元々無許可の二次創作であり、更にヘイト創作に近い出自であるという経緯を知らずに、二次グロ裏板及びpixiv以外でゆ虐の創作を展開した場合、トラブルにつながる可能性が高い。
「ゆ虐のゆっくり」と「ゆっくり実況・ゆっくり解説・ゆっくり茶番劇のゆっくり」
2016年頃からの「ゆっくり実況」、2018年頃からの「ゆっくり解説」。
youtubeで見られるようになった『「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゆっくり茶番劇」のゆっくり』(以下「解説ゆっくり」)は「ゆ虐のゆっくり」と違い、排泄や出産などの生物的な要素を持たず、流暢に喋り博識さを持っていた。
pixivのマスコット的なゆっくり漫画やAAネタ等、他所のゆっくりネタを虐待改変してきた界隈であったが、この「解説ゆっくり」に関してはスルーしている。
幼稚な多産多死な生物として独自設定がつけられた「ゆ虐のゆっくり」と、見た目の特徴以外、口調や性格など全てが異なる「解説ゆっくり」は、ゆ虐界隈からも「別物」と扱われている模様(むしろ見た目も結構違う)。
「解説ゆっくり」は、ゆ虐が生まれる前の、シュールで不思議な謎キャラクター「AA発のゆっくりしていってね」の後継のような扱いを受けており、序盤に記載した通り、2020年10月に本家の東方projectから二次創作キャラクターとして公式に認められた。
その結果、公式ガイドラインで禁止されている「東方Projectのイメージを損なう内容」であろう「ゆ虐のゆっくり」は、完全に「AA発のゆっくりしていってね」の系譜とは別物として扱われるようになった。
詳しくは下記の「ゆ虐のゆっくりのわかりやすい例」の項目を参照。
その他のキャラクター虐待とゆ虐の関係性
虐厨と呼ばれる、マスコットキャラを下等生物に貶めて虐待・虐殺する光景を描く界隈は、上述のように、ゆっくり以外にも昔から存在した。
そこから発展し、ゆ虐である意味「完成」されたともいえ、更にpixivを拠点とすることに成功した。そうやって虐厨創作の土壌が作られ、キャラを貶めて虐待する「テンプレート」は、今度はペギタニスト(ペ虐もしくはペギ虐)・ずん虐・メぼ虐等様々なマスコットキャラの虐待界隈に受け継がれていった。
特にずんだもん(妖精ずんだもん)は、youtubeの動画にてゆ虐黎明期の「ゆっくり加工場」「ゆっくりの畑荒らし」に通ずる動画が現れる等次世代のターゲットとされた。※関連リンクゆ虐とかいうとんでも界隈
これに対して、ずんだもん公式はイラスト使用のQ&Aにあるように急いで「ずんだもんの虐待禁止」を公言することでずん虐の蔓延を防いだ(詳しくはずん虐参照)。
2024年ではメぼ虐が虐厨界隈の主なターゲットとなっているが、
嫌なら見るなと言いながらも全年齢の場でR-18G作品の投稿や虐待関係のコメントが多く見られたゆ虐と違い、メぼ虐では、なるべく「普通のメンダコぼっち」ファンの目に触れないように注意する動きが目立つ。(もちろん、いまだに敢えて他所に出張するマナー違反者も一部いる)
このような全体的な倫理観の向上から、かつてのゆ虐界隈が引き起こしたようなトラブルは、少なくなると予見される。
ゆっくり虐待だけが、なぜ「ブーム」にまでなったのか?
上述したような、他のキャラクターへの虐待を行う創作は、明らかにゆ虐の規模と比べると小さいと言える。
何故ゆっくりに対してのみ、大規模な虐待・虐殺ブームが起こったのだろうか。
考えられる理由を複数挙げておく。
①ゆっくり虐待発生当時(2000年代後半)は、東方キャラではない「ゆっくり」そのものにおいては、権利者が不明だったので、フリー素材的な扱いで改変がしやすかった。
②ゆ虐全盛期の2000年代後半~2010年代前半は、ネット上における作品に対する著作権意識が2020年代現在と比べて薄かった。二次創作ガイドラインという概念が無く、ネット上でも他人の創作物に対してヘイト創作的な二次創作に良くも悪くも寛容だった。
③ゆっくりの元ネタの東方projectは、二次創作に対して非常に寛容な傾向であった。
④ゆっくり自体のデザイン(丸くシンプルな形状、被りモノという記号によって区別が容易、表情があるため喜怒哀楽を表現しやすい)が後発のキャラクターと比べても特に描きやすかった。
⑤AA出身かつマスコットキャラ的な要素を持つため、AA虐待が好きなしぃ虐勢力と、キャラクターを害獣に貶めることが得意な実装石勢力の、双方を惹きつける要素があり、ゆ虐人口が一気に膨れ上がった。
⑥設定が決まっていない為、自分が新たな設定を付けられるという魅力があった。
⑦ゆっくりが悪事を働くイライラパート→制裁の名のもとに虐待・虐殺するざまぁ展開というテンプレートが確立していて書きやすかった。また、なろう系作品におけるざまぁブームとちょうど時期的に重なった。
⑧ゆっくり=害獣という設定が広められていったことで、制裁・駆除の名目のもとに「弱い者虐め」を描写する心理的なハードルが下がったため新規流入も呼んだ。(これは実装石界隈とも共通)。現実の虐めと同じく、周囲の皆がやっていると悪いことをやっているという拒否感が薄れる。
⑨「ゆっくりは饅頭。しぃや実装石とは異なり、生き物ではなくナマモノである。なので、無惨に殺してもR-18Gには当たらない」という少々飛躍した論理の存在。
⑩それに派生して、饅頭ゆえにグロテスクな内臓を描く必要が無く、また見る側としても心理的なハードルが低かった。
⑪ゆ虐初期の頃はSNSがmixiくらいしか存在しない時代。2ch等の匿名掲示板が文芸創作ユーザーのメイン交流所の一端を担っており、ブロックやミュートのような、不快なコンテンツを視界から外すための機能が存在しなかった。そのため、好む好まざるとにかかわらず、人の目に触れる機会は多かった。
⑫元ネタの東方projectのキャラクターが非常に多い為、ゆ虐創作においても、物語のネタを作りやすかった。実装石やずん虐やメぼ虐等は関係するキャラ数が少ないので展開に幅が作りづらい。
⑬ゆ虐界隈がある程度大きくなった時期と、PIXIVの普及時期が、偶然重なった。(PIXIVの普及により、ネットでイラストが発表され、多くの人が簡単にそれを見る、という文化が一気に広がった。)
一方で、上記⑪と共通するが、検索避けやブロックなどの機能は、その頃のPIXIVにおいては現在と比べると不十分だった。
⑭2010年代中頃まではPIXIVの目立つところにR-18Gランキングがあり(※現在は目立たないところに置かれている)、グロテスクな創作は参加者が少なくライバルが少ないためにランキング入りが容易なため、作家が虐待ものを描くための強烈なインセンティブとなっていた。(これは他キャラ虐待においても同じ)
⑮ゆ虐のゆっくりは他の虐厨ジャンルのキャラクターと違い、ひらがなしゃべりとはいえ喋ることが出来て更に語彙が豊富な為、悪口を言わせやすく読者のヘイトを貯めて制裁する理由付けを行いやすかった。
・ゆっくりが持つ特徴
・時代の流れ
・虐厨ジャンルが持つ特徴
様々な要因が重なった結果、ゆっくりの虐待は大規模な創作ジャンルとなったと考えられる。
逆説的に考えると、今後ゆっくり以上に虐待のターゲットにされるキャラクターが出現する可能性は少ないとも言える。
一方で、そんな「ゆっくり」だが、ゆっくり実況等の流行りもあり、現在でも虐待以外でしっかりとした人気を確立し続けている。
これは実装石のような虐待キャラのイメージを払拭できなかったキャラクターとの大きな違いである。
ゆ虐民のスタンス
ゆ虐民は大きく分けて三つのスタンスがある。
①キャラヘイトタイプ
ゆっくりに対してキャラヘイトを持ち、ヘイト創作としてゆっくりを貶めたり馬鹿にすることを主に置く。東方projectへのヘイト感情から、ゆっくりを元の東方キャラの代替品として虐待するタイプもこちらに含まれる。
②キュートアグレッションタイプ
「かわいそうはかわいい」と思うタイプ。
ゆっくりを可愛がり、その上で度が過ぎたキュートアグレッションとして虐待、もしくは殺害を行う。傾向としては赤ちゃんゆっくりが対象となることが多い。
「愛で派」を自称する者、「虐待も愛でも両方イケる」者を多く含むが、可愛がりつつも嫌がらせ、身体的損害を伴う嗜好上、普通にゆっくりが好きな人とは異なる。
③単に楽しいから行うタイプ
世間的には忌避される小動物の虐待や虐殺の代替として、もしくは単純に楽しいからと行うタイプ。投稿すれば同類から褒められることから、反応を得るために短期的に投稿がなされるケースが多い。
完全に分かれているわけではない
この三つに関しては完全に分化しているわけではなく、人によって割合が違う
①のヘイト側でも「特定の種は愛でる」という場合もあるし、②のキュートアグレッションタイプでも「ゲスは制裁する」という場合もある。
また、③のなんとなく楽しんでいるタイプの創作が、ヘイトに情熱を燃やす①パターンを界隈に惹き寄せる場合もあるなど、相互に影響を及ぼしている。
だが、どのタイプにおいても「公式ガイドラインに抵触するような「キャラの虐待行為」を楽しんでいる」****「ゆっくりのみに限らず、そのキャラクターを下等な生物として扱う困ったさんを増やしている」ということは、留意すべき点として挙げられる。
ゆっくり虐待(ゆ虐)のゆっくりの特徴~一般的なゆっくりとの違い
前提
そもそも、ゆっくりそのものの生態や性格などは、公式側は一切定めていない。
現在の経理者である上海アリス幻樂団のZUN氏も、元となったゆっくりAAを作ったDプ竹崎氏も、それをイラスト化したまそ氏も、細かい設定を言及したことはない。
しかし「ゆっくり虐待のゆっくり」には普遍的な設定が数多く存在し、その多くは、ゆっくりを虐待・虐殺するために都合のいいものである。
虐待作品において「キャラが苦しむor死ぬ」という結果のために、明確な理由(大抵はキャラ側の「落ち度」)があると非常に話しが作りやすいからである。
そのためこれらの設定はゆっくりを苦しめるor死なせるという結果ありきで作られたものである。
この「二次設定の付与」は、ゆ虐だけなく、しぃ虐、実装石虐、ゆ虐以降のペギタニスト、ずん虐、メぼ虐などのターゲットを多産多死な下等生物として虐待する虐厨界隈に共通する特徴である。
なので
この2つの記事内における各種設定は、当然、公式が設定したものは一切含まれていない。
(なお、設定の普遍化が見られる一方で、各創作者による独自設定も多く存在するため、一部過激派が、作品内で自分の好んだ設定を用いた思い通りの虐待が行われていないと、pixivコメント欄で暴れるケースもあった。)
そんな中で、ある程度普遍化し、界隈内でコンセンサスが取れていると思われる設定を以下に示していく。
「ゆ虐のゆっくり」に共通する独自設定
①とても弱い
人間の成人はおろか子供にすらも簡単に殺される程の脆弱さ。
②知能が低い
非常に愚かで簡単に自滅する。また、畑荒らしや住居侵入等の悪行を行って人間と敵対し、制裁される原因を作る。
話す言葉はほとんどひらがなで、カタカナや漢字は使えない。
まお、このひらがな喋り設定は、「ゆ虐以前AAゆっくり」や「二次創作マスコットとしての普通のゆっくり」も、ひらがなでとぼけた言葉遣いをするものは多く見られるので、そこからの流用とも考えられる(ただし、ゆ虐のゆっくりほど幼稚な口調ではなく、どちらかといえばシュールな印象を与える)。
またゆ虐はSS創作が盛んで、ゆっくりを周囲の登場人物(特に人間)と比べて知能が低いことを示す為に使われたことも理由の一つに挙げられる。
この際に下記の赤ちゃんゆっくりは舌足らずな喋り方をする為特に読みにくかったのだが、作者も読者も「そういうもの」として扱い界隈全体でそのまま修正されない風潮があった。
③赤ちゃんゆっくりを産む
脆弱で知能が低くても絶滅しない、という設定を補完するためか、多産多死の生物として描写されることが多い。
雌雄同体の生物と定義し、体を擦りつけること、もしくは生殖器の挿入(ぺにぺに、まむまむ)等の方法で交尾を行い、赤ちゃんゆっくりという存在を大量に産んで少数が生き延びる。
上記の虐待作品におけるゆっくりの設定はほぼ全てがゆ虐のゆっくりが赤ちゃんゆっくりを産むこと前提で作られている為、ある意味ゆ虐の根幹にしてその基盤となっている存在である。
この赤ちゃんゆっくりは、人質にとって虐待の道具としたり、共食いさせて嘲笑うためにも使われる。
また、ゆっくり虐待は虐厨ジャンルの中でも特に赤ん坊の存在や出産の方法や生態系を重視していて、他の虐厨ジャンル以上に非公式設定が充実している。詳しくは赤ちゃんゆっくりの項目参照。
なお、赤ちゃんゆっくりはゆっくり虐待が初出のキャラクターである。
(ゆ虐の始まりそのものが、ゆっくりに強制出産させるSSだったので、非常にゆ虐と縁の深いキャラである)
④不潔・不快な生態
盗みを働く、食べ物を汚く食い散らかす、住居を占領する、排泄(うんうん及びしーしーと呼ばれる)を所かまわず行う、うるさいなど。不快害虫のように存在するだけで退治される理由となる。
更に、表情も、AAやゆっくり実況のゆっくりのようなふてぶてしさを感じさせる俗にいうゆっくり顔と違い、醜悪に描かれていたり、逆に過度に媚びて可愛い子ぶった表情で描かれる(憎悪・イラつきの対象として読者の共感を得るため)。
なお、この④は他のキャラクター虐待界隈にも共通する特徴である。
⑤その他
以下の特徴もよく見られる。
「謎の動く饅頭であり、生物ではなくナマモノ(なので動物虐待には当たらない)」
「饅頭なので、糖分を与えると身体欠損しても復活する」
「リボンや帽子など「おかざり」と呼ばれる自身の付属物を非常に大切にする」
なお、生物ではないのでR-18Gタグを付けずに投稿する、といった行為が散見されたため、トラブルになったこともある。
⑥ゆ虐のゆっくりにしかない形質
ゆ虐のゆっくりの容姿に関しては作者それぞれのため非常に個人差がある。
耳が無いのがゆ虐のゆっくりという説もあるが、耳のあるゆ虐のゆっくりを描く者もいる。
だが近年においては
「ゆ虐のゆっくり」には、上記③と④から、哺乳類における下半身に存在する器官が描かれることが多いため、それで「一般的なゆっくり」と区別を付けやすい
下半身があるものは、ほぼ確実に「ゆ虐のゆっくり」と呼べる。
上記の③と④の為、本来一頭身の饅頭のような容姿をしていたゆっくりに生殖器(ぺにぺに、まむまむ)及び排泄器官(うんうんするためのあにゃる)を備えた結果、お尻のように動く下半身(もるんもるんと呼ばれる)を持ったナマコやなすびを思わせる独特の容姿となっている。
コレに関してはゆ虐の歴史にあるように、ふたばにゆ虐勢が流入した結果、実装石(特にその赤ん坊の蛆実装)の影響を受けたとされる。
その一方で
実装石の影響を受ける前の「初期ゆ虐ゆっくり」と「東方projectのマスコット的なゆっくり(ゆ虐要素の無いタイプ)」は見た目で区別が付けづらい。
例えば、以下のゆっくりは一見「マスコット的なゆっくり」に見えるが
実際にはゆ虐のゆっくりである。
https://www.pixiv.net/artworks/1313317
(リンク先R-18G注意)
形で見分けがつきにくい場合は上記①~④の項目の特徴、特にそのゆっくりを描くユーザーの作品内に赤ちゃんゆっくりがいるか否かで区別する方法がある。
(赤ちゃんゆっくりを描いてゆ虐の世界観を採用しない作者は非常に少ない)
閑話休題 タグに関して
現在では、直接の虐待描写が無くても「ゆ虐のゆっくり」が出てきたらゆっくり虐待及びR-18Gタグ推奨というのが暗黙のルールとなっている
ゆっくりの無謀な行動による単なる事故死、過酷な自然環境に耐えられず死ぬ生物ドキュメンタリー風等、直接の虐待描写を含まない作品にも上記タグが使用されており、それは暗黙のルールとなっている。(要は、「死」や「暴行」を扱えばこちらのカテゴリになる。故に多くの作品がR-18G指定である。)
ゆっくりを可愛がるゆっくり愛で等、たとえ虐待的な内容でなくても、「ゆっくり虐待」の設定を使っている作品であれば、衆目に触れないようにR-18Gタグを付けることが好ましい。(関連作品で容易に虐待描写のあるものが出てくるため)
「健全ゆっくり」に対するキュートアグレッション
「ゆ虐のゆっくり」以外がギャク的な空気の中でダメージを受けているような描写は「ゆっくり虐待扱いにはならない」という風潮も存在する。
元々殺しても死ななそうなシュールな存在や、実況動画のアバター程度のものであり、酷い目に会ってもしばらく経ったらケロっとしていそうなゆ虐以外のゆっくりに対しては、限度はあろうが、わりとぞんざいな扱いをしても平気な風潮となっている。
上記漫画の例にあるような目に会ったら、ゆ虐のゆっくりの場合だと、グロテスクに死ぬか大怪我して泣きわめく等のリアクションをすることになる。
他の例としては、下記のように「マスコット的なゆっくり」は最後までギャグ描写で済むが
「ゆ虐のゆっくり」だとこうなる(リンク先R-18G注意)
https://www.pixiv.net/artworks/83222392
ゆっくり虐待界隈の問題点
過去の荒らし行為
ジャンルの発端が荒らしであるため、棲み分けを主張しつつ他のコミュニティに出張したり
ゆ虐以外のゆっくり(以下「健全ゆっくり」)が好きなユーザーなどの虐待ネタを好まない層にも、虐待描写を見せつけてきた経緯がある。
また、pixivでR-18、R-18G設定をONにしているユーザーには、ゆっくりと検索をかける度にゆっくり虐待の作品が出てくるため、見たくなくても勝手に目に入ってしまう状況が存在する。
他にも、ゆ虐界隈は、他所の「健全ゆっくり」創作を元ネタに虐待ネタに改変することも多かった。
以下、過去に起きたトラブルを列挙する。
- ゆっくりのAAを虐待・虐殺改変する。
- 虐待・虐殺AAを2chの様々なスレッドに投下する。
- 「饅頭だから潰したり壊してもR-18Gじゃない」と主張をして、PIXIVを始めとした全年齢の場でR-18G相当のイラストや小説を投稿する。
- 他者のゆっくり絵を虐待コラやグロテスクなコラ(通称グロコラ)し、嫌がらせを行ったり、ふたばちゃんねるや2ch(現在の5ch)等の掲示板に貼ることで作者への嫌がらせを行う。
- PIXIV内の他者のゆっくり創作を二次創作及び三次創作的に虐待・虐殺改変する(これはpixiv規約的にも黒に近い)
- 「ゆっくり〇〇と付けば実在する人物を虐待・虐殺する作品を作っても大丈夫」と、ターゲットにした実在の人物の自画像をゆっくり化させて虐待及び虐殺する(ゆっくり虐待発生当初に見られたケースだが、これはインターネット上の法整備が未熟だった過去と違い、現在の法律では対象に訴えられたらアウト)
- 健全な作品に対して、「虐待しろ」「殺せ」「ヒャッハー虐待だぁ!」「虐待鬼威惨参上!」等とコメントを残すなど、虐待界隈ネタを持ち込む。
- 海外の東方WIKIのゆっくりの項目を虐待作品におけるゆっくりの設定で埋め尽くしてそれが公式であるかのように海外の東方ファンのユーザーに誤解させる。
- 荒らし行為を批判してきた者に対して、「愛誤」や「馬鹿饅頭」等と呼んで侮辱する。
- 虐待改変された元ネタの健全な作品に対して、虐待作品として扱ってしまう。
- ダイレクトメッセージやSNSアカウントに突撃して、執拗に攻撃するなどのネットストーカー行為をする。
こうした悪行に及んだユーザーがいたため、現在もジャンル全体を荒らしの巣窟だと認識し、嫌悪する者も多い。
ゆ虐界隈で悪質行為の頻度が一番高かった2010年代は、PIXIVで、全年齢扱いでR-18G相当のグロテスクなイラストが頻繁に投稿され、それらの多くは現在も残っている。(通報しても運営が対処しきれないほどの量だったという話もある)
悪質なユーザーの出現
ゆ虐民の中には上記のように非常に悪質なユーザーが過去多数見られ、ネット上あらゆる場所を荒らしまわった経緯がある。
そのせいで隠れてゆ虐創作を行おうとする者も割を食ったのだが、実際のところゆっくりを下等生物に追いやって虐待を正当化するという界隈全体の特徴故、どうしても調子に乗った困ったさんが現れる。
ゆ虐を始めとした既存人気キャラを下等生物に貶めて虐待し、ソレが褒められるという非常に特殊な環境である虐厨界隈特有の問題で、そういった困ったさんを生み出す手助けをしてしまっていることはどうしても否定できない事実となってしまっている。
(※もっとも東方project原作の二次創作ガイドライン違反となっている関係上、コッソリやるのも本来は規約違反と指摘されれば弱いのだがそこは置いておく)
棲み分けができなかったことによるトラブル
持ち出し関連
ゆっくり虐待を行うものはゆっくり虐待に特有の表現を非愛好者の目に触れさせないために可能な限りの配慮を図ることが必要であるとされていた。
例えば、ゆっくり虐待を取り扱う多くの創作表現コミュニティにおいては「設定の持ち出し」「無断リンク禁止」などのローカルルールが定められていた。
これは「虐待表現などを目にしたくない層」と棲み分けを図るためのマナーであった。
しかし、最初期の「設定の持ち出し禁止」が守られなかった結果、PIXIV上に作品が投稿されている現状がある。
現在のPIXIV上のゆっくり虐待投稿者は、持ち出し元の初期コミュニティには属していなかったユーザーが多いと予測されるが、初期に自粛しなかった者がいた事実はある。
ネタの盗用、無断改変
棲み分けとはいうものの
ゆっくり虐待を愛好する側は「虐待と無関係の場に虐待ネタを持ち込まないこと」
ゆっくり虐待を嫌悪する側は「わざわざ虐待コミュニティを覗きに行かないこと」
と虐待側の主張する棲み分けの概念は非常に虐待側の有利なものであり、健全側の作品を自由に見られるので、虐待作品の元ネタとされた健全作品や、虐待側の持ちネタとなって普通には使えなくなった設定も多く存在する。
例
「おそらをとんでるみたい!」
「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」
※マ虐論争の記事にあるようにAA創作は悪意ある改変に弱いという弱点がある。
悪質な例においては、健全作品を、改変ではなく、そのまま虐待コラにされることもある。
本来の作者の知らないところでそのようなコラが作られ、世間に拡散されるケースも存在した。
特に2000年代後半~2010年代前半の健全ゆっくりの人気作品は、虐待コラ化されたものが非常に多く、知らないうちに健全側の作者の悪評が広まる危険があった。
勝手に目に入る
Googleやyahoo等の検索サイトで、「ゆっくり」と画像検索すると高確率でゆっくり虐待の設定を用いたものやその一幕の画像が紛れ込む。
ゆっくりは実況動画や茶番劇を始めとして未成年にも人気のコンテンツである為、彼らへのゾーニングが難しいことも問題として考えられる。
ゆ虐に嫌悪感を覚える場合の自衛策や注意点
前提として、基本的にゆっくり虐待だけでなく、キャラクターへの過剰な暴力行為を伴ったりその存在を貶める二次創作全般は権利者から見逃されているだけである。そのため、本来は虐待作品の創作側がゾーニングに敏感であると、トラブルが起きづらい
東方Projectの二次創作ガイドライン-東方よもやまニュース
一方で、「ゆっくりが東方projectの公式キャラクターとなったのは2020年10月であり、ゆっくり虐待が発生したのはそれ以前の2000年代後半である」という事実もある。
ゆっくりが東方project非公式キャラクターの時代が長くあり、そのキャラクター権利の空白時代に最もゆっくり虐待創作が多く作られていた。
ガイドラインで違反となりえる二次創作ジャンルがここまでの規模で存続しているのは、上記が理由という意見もある。
タグ付けに関して
Pixiv上においては作品に東方関係のタグ(博麗霊夢等のキャラクター名)やゆっくり(虐待用設定以外のゆっくり)等の関係無いタグを付けないこと、および
ゆっくり虐待作品を投稿する場合はゆっくり虐待(出来ればゆっくりで検索候補に出ないようにゆ虐)タグとR18Gタグの両方を付けることが望ましいとされている。
その他他者への配慮する方法としては閲覧注意設定に指定したり、マイピク限定に設定する等の方法がある。
ゆっくり虐待(及びゆ虐のゆっくり)が見たくない場合の対処法
全年齢扱いでの投稿は通報する
現時点でPIXIVは、虐厨ジャンルであることを理由に規制や削除などは行っておらず、虐待だというだけでNGとはしていない。
嫌悪されがちなジャンルではあるが、規約上の違反とはなっていない。
ゆっくり虐待を投稿している者に対して、その虐待作品のコメント欄でゆっくり虐待の停止を要求したり、ゆっくり虐待作品の作者への暴言を行ったりした場合、PIXIV運営的にはそのようなコメントをした側がマナー違反の荒らし扱いとなる。
しかし「R-18G」相当のイラストが全年齢で投稿されていたり、健全なイラストに悪質なコメントが投稿されている場合、該当するユーザーを運営に通報することは可能である。
ブロックする
通報後は通閲覧者自身がそのような画像を見ないで済むようにブロックもしくはミュートする方法がある。
ただし、Pixiv上での一般ユーザーのブロックはユーザー間のコンタクトに絞られており、ブロックユーザーの作品は普通に表示されてしまう。
PIXIV内でアカウントをブロックする方法
PIXIV内でマイナス検索の方法
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B9%E6%A4%9C%E7%B4%A2
X(旧Twitter)でアカウントをブロックする方法
https://help.twitter.com/ja/using-twitter/blocking-and-unblocking-accounts
その他
もしも自画像をゆっくり化させられた上で虐待されたり、粘着的な嫌がらせが続き、精神的身体的な被害を受けたようならば虐厨の記事にある「虐厨への対処法」の項目を参照。
上記各項目や荒らし出自の経緯を踏まえると、仲間内以外でゆっくり虐待に関するコメントを残したり、タグをつけたりする行為は、トラブルを呼ぶ可能性が高い
関連タグ
ゆっくりしていってね、ゆっくり、東方、東方二次創作、東方Project……ゆっくり虐待がこれらの界隈に明確に嫌がらせとしての悪意をもって荒らし行為が行われた過去がある。更に新規ゆ虐ユーザーが原作ガイドラインに違反したヘイト創作だという自覚がないケースもある。そのためゆ虐作品にこれらのタグを使用したり、逆に健全界隈でみだりにゆっくり虐待の話題を出さないことが暗黙のルールとなっている。
虐待作品におけるゆっくりの種類一覧……ゆ虐界隈では、虐待・虐殺するために便利な設定が様々に加えられている。当然非公式設定。
鬼威惨 ……ゆっくり虐待作品で、ゆっくりを虐待することを楽しむ男性登場人物及びゆ虐民が自称する際に使う呼称。弱い相手を虐待する者の呼称としては強い字を組み合わせた随分と大仰な名前だが、ゆ虐民に深く浸透し使われている。その辺りゆ虐民はどのような層で構成されているかを象徴した存在。
ゆっくり愛で……名前の響き的にはゆっくり虐待とは反対勢力のようだが、実際にはマッチポンプ的にゆ虐の設定を用い、更にユーザーが共通していることが多い為ゆ虐界隈に含まれる。どれだけ可愛がろうが虐待を行うのならば世間的には「虐待する人」なのである。
赤ちゃんゆっくり……「健全ゆっくり」と「ゆっくり虐待のゆっくり」を区別する際に便利な存在。ゆ虐世界観の根幹ともいえる存在なので、赤ちゃんゆっくりを描くユーザーはほぼ全てがゆ虐ユーザーである。もっとも本当に極極少数だが、赤ちゃんゆっくりを描いてもゆ虐及びゆ虐世界観を描かないユーザーもいる。重ねて言うが本当に極わずかだが。
しぃ……虐厨のターゲットになった存在の先輩。こちらはAAで虐待が行われていた時期があり、その際には性格、性質が意図的に改悪されていたことがあるなど、その設定の方向性が非常に似通っていた。(「マ虐論争」の記事も参照。)
実装石……虐厨のターゲットになった存在の先輩。こちらの設定の多くが「ゆっくり虐待」に受け継がれていることから住人が移ってきたと考えられている。
ペギタニスト ずん虐 メぼ虐……虐厨のターゲットになった存在の後輩。「ゆっくり虐待」の設定が一部受け継がれていることから住人が移った物と考えられている。
生き物ゆっくり……ゆっくり虐待(及び愛で)設定のゆっくりとは別に健全に赤ちゃんゆっくり等の生物的にゆっくりを扱おうと考えられたジャンル。しかしゆ虐のゆっくりとの差別化に失敗し廃れている。
キュートアグレッション……「可愛いからこそ虐めたくなる」という感情。エスカレートすると軋轢のタネとなることも。
ゲスゆ……上記のキュートアグレッションが加速すると「良い〇〇は虐待したくない」「虐待するなら悪い〇〇がいい」と悪い〇〇が作られていく。その結果ターゲットにされたキャラクターはどんどん人間へと危害を加える生態を考え付け加えられる。
ヘイト創作 ざまぁ 正義中毒……虐厨創作における害獣化されたターゲットが人間の手や事故などで制裁され痛めつけられたり死亡することでスッキリする展開のテンプレート。
イライラパート……ざまぁ系とも共通する、オチで爽快感を得るための、読者の共感を集めるための構成。ゆっくりを悪役に仕立て上げる一連の流れを示し、ざまぁ系創作と共通する面がある。
嫌なら見るな……棲み分けにおいては、嫌でも偶然目にしてしまう可能性が存在するため、問題となっている。またゆ虐が最もネット上で大暴れしていた頃はあらゆる場であえて見せつけてくる者が多々見られ、それに対する皮肉として浸透した言葉となっている。
表記揺れ:
ゆ虐 ……「ゆっくり」という文字を含まない為、「ゆっくり」を目当てに検索した健全ゆっくりファンが「¨ゆっくり¨虐待」と検索候補に出されることなく、ゆ虐作品が目に入る危険が減る関係上、こちらの方が健全なゆっくりファンに対する気配りが出来たタグと言える。
ゆ虐最盛期の熱狂ぶりから考えるに最初期からこのタグを使用する程度で健全なゆっくりファンの目にゆ虐が入りにくくなるとは考えにくいが、それでも界隈全体で気配りをするかしないかという事には大きな差がある。
そのためこちらのタグの使用を推奨。