概要
1935年に現在の中津川市にあった中津競馬場が移転する形で開場し、その後県内の各務原競馬場と養老競馬場を統合した施設として改編された。
木曽川沿いに位置し、一部の土手の上からコースを眺めることができる。
施設は競走主催者の岐阜県地方競馬組合が所有・運営するが、敷地のほとんどは民間からの借地である。
オッズパークやD-Netなどのサービスと提携しており、愛知県弥富市の名古屋競馬場(地方競馬)と豊明市の中京競馬場(JRA(日本中央競馬会))の馬券の場外販売も展開。
冬季期間中石川県金沢市の金沢競馬場所属の競走馬が、笠松と名古屋の両競馬場の馬房に滞在してレースに出走する形式が取られている。
地方競馬からJRAへの初の移籍騎手となった安藤勝己と柴山雄一や、JRAに移籍して平成初期の国民的競馬ブームを牽引したオグリキャップ号などを輩出した事でも知られる。
2022年4月29日には、オグリキャップ号をモデルにした擬人化キャラクターが主人公である漫画『ウマ娘シンデレラグレイ』とコラボし、メインレースとして「ウマ娘シンデレラグレイ賞」が開催された。但し、このレースは当初、2021年1月に開催される予定だったが、事件により中止になっている。
競馬法違反事件
2020年、競馬法で禁止されている関係者の馬券購入が発覚。調教師1名・騎手3名が免許を更新せずに引退。
2021年1月、馬券の違法購入者がさらに増えた事が発覚し、無期限開催停止措置が取られた。
最終的に最初に発覚した4名に対しては競馬界永久追放となる「競馬関与禁止処分」が下され、その他複数の騎手・調教師に対しても期限付きの競馬関与停止(後に免許を返納)などの処分が課された。
開催も最終的に9月に再開されるまで8カ月間停止。オグリキャップ記念を含む複数の重賞競走も中止になっている。開催再開以降も「公正が満足に確保出来ない」として笠松競馬廃止を求める論者がおり、2022年以降開催されているウマ娘とのコラボイベントについても「笠松町長による政治利用」と揶揄されている。
コース・施設
全てダートコースで右回り。
1周1,100m、幅20m。
直線距離238m、高低差1.92m。
最大同時出走数12頭。
設定可能距離は、800m、1,400m、1,600m、1,800m、
1,900m、2,500m。
パドックは日本の競馬場で唯一内馬場に整備されており、スタンド側正面のほぼ真ん中の位置にある。
2017年3月に大型ビジョンが完成。
最寄駅
かつては競馬場付近に名古屋本線東笠松駅があり、開催時には優等列車も停車していたが利用客減少で2005年1月29日に廃止。