「キーワード!F・I・N・A・L!ファイナルダンクーガ!!やってやるぜ!!」
概要
『超獣機神ダンクーガ』に登場する予定だった機体。
もし打ち切りされずに実現していたなら1985年当時ではロボットアニメ初のグレート合体の偉業を成し遂げる………“はず”だった。
ダンクーガに2号ロボポジションであるブラックウイングが合体した強化形態で、作中で合体する予定だったが、アニメの打ち切り、玩具の超合金も発売が中止される等があり、それによってシナリオ改変がなされストーリー中でブラックウイングが搭乗者のアラン・イゴール諸とも失われた事となりTV版はもちろん、続編のOVAでも作中には一度も登場する事はなかった。
設定上存在はするもののユーザーに対しての公開はなく、噂話にさえ出てこないような状態が長く続いていた。
しかし、2001年に突如としてイラストが公開された。(下記の「初公開」を参照)
この時は「オリジナルコンセプトの“大張版ダンクーガ”です。このバージョンで次回作に参戦希望!(笑)」(『スーパーロボット大戦α外伝』限定版イラストのコメントより)と“名前は無かった”。
そして、2004年12月16日発売の『スーパーロボット大戦GC』で、設定とデザインがブラッシュアップされ、さらに「ファイナルダンクーガ」の名前を与えられ、放送から19年の歳月をかけて、ついに合体をする事が出来た。
この後もスパロボシリーズに参戦する際には、ダンクーガの最強形態として位置付けされている。
と、このような流れで「ファイナルダンクーガは(マジンカイザーのような)スパロボオリジナルのダンクーガ」と思われていたりもするが『蒼き流星SPTレイズナー』のレイズナーMARK Ⅱと同じく“原作には設定が存在していたが、打ち切りや玩具の都合で登場しなかっただけ”なので「あくまでスパロボで有名になり定番となっただけの、いわゆるスパロボ補正ではあるが、スパロボオリジナルではない」のでご注意を。
そして、後年のさらに究極形態が登場する事になる。
合体システム自体は背中に合体するだけの単純なものだが、後年に後継者が登場しており、奇しくもアランと同じ中の人が演じた『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』の総司令官ビクトリーセイバーや2001年に放送された『電脳冒険記ウェブダイバー』の主役ロボビクトリーグラディオンなど同じタイプのグレート合体ロボが複数登場している。
武装
基本的な武装はダンクーガと同じ。
断空砲フォーメーション:発射する際にはブラックウイング部分がスライドして、可動部分が干渉しないようにしている。
ファイナル断空砲:本機独自の武装としてブラックウイングの頭部が左右に展開して発射する。色々無理がある気もするが気にしないように。
ファイナル断空光牙剣:断空光牙剣を強化した必殺技、本機はOVA版の設定基準なので小型ガンドール砲はブラックウイングに搭載されていて、それを発射してファイナル断空光牙剣に使用している。
初公開
2001年1月25日発売の『DVD-BOX COMPLETE BOX 2』のパッケージイラストで初公開された説。
と
2001年3月29日発売の『スーパーロボット大戦α外伝』の限定版のイラストで初公開された説。
の二つがある。
発売日から考えればDVD-BOXが初公開だとは思われる、のだが「ファイナルダンクーガは『α外伝』で初公開されて、その後にDVD-BOXのパッケージになった」が定説となっている。
では、なぜそう思われているのか?
『α外伝』の場合、DVD-BOX(BOX1約3万円、BOX2約3万5千円)まで買う熱心なダンクーガのファンよりも、“ダンクーガ以外の別の作品のファン”もプレイしているので『α外伝』の方が人数は多いだろう、なので多くの人に“『α外伝』で初めて見た=『α外伝』で初公開した”と記憶に残っている思われる。
また、2011年9月22日に『EMOTION the Best 超獣機神ダンクーガ DVD-BOX 2』の廉価版DVD-BOXが発売され、パッケージは上記の『COMPLETE BOX 2』と同じイラストが使われたのだが、この廉価版が発売されるまでに『α3』『J』『Z2』でファイナルダンクーガが参戦してスパロボファンにファイナルダンクーガという概念が定着し、以前の『COMPLETE BOX 2』を知っているファン以外には、この廉価版のパッケージを初めて見る事となり、“スパロボで有名になったから、原作のパッケージにも使われた”という勘違いが起きたと思われる。
この二つの勘違いが重なって、さらには『COMPLETE BOX 2』と『α外伝』が絶妙に近い発売時期も相まって「ファイナルダンクーガは『α外伝』で初公開されて、その後にDVD-BOXのパッケージになった」が色々な人に伝わって、様々な所で書かれて行くうちに定説となったのではないかと思われる。
カラーリング
実は『スーパーロボット大戦』に参戦しているファイナルダンクーガのブラックウイングは原作とカラーリングが違っている。
原作のカラーリングは、わりと派手なのだが、スパロボのファイナルダンクーガでは、ダンクーガと色合いを合わせて統一された落ち着いたカラーリングになっている。
これは、スパロボで設定が固まる前の初出の時からで、あまりにマッチしているからか、後述の立体化した『超合金魂』が原作カラー、『千値練』の通常版と『スーパーミニプラ』は全身が原作カラーではなく黒色になっているが翼は原作カラーの紺色になっている、そこで「あれ?何かが違う?」違和感を感じて初めてカラーリングが違う事に気付く人も多い、どころか、気が付いていない人もわりと居る。
現時点では『千値練』のリアルタイプカラー版とファイナルダンクーガ版が、全身が黒色、翼が銀色、でスパロボのカラーリングっぽく、多くの人が想像するイメージ通りのファイナルダンクーガになっているのではないだろうか。
関連タグ
アルティメットダンクーガ ダンクーガBURNガンドール ダンクーガノヴァマックスゴッド
外部リンク
超合金魂 GX-13R 超獣機神ダンクーガ(リニューアルバージョン)
2003年に超合金魂で発売された「GX-13」、当然ブラックウイングの発売とファイナルダンクーガへの合体を待ち望まれていた、のだが、一時はテストショットの記事なども出ていたが、結局は発売される事は無かった。
そして、2017年にリニューアル版「GX-13R」が発売され、再びブラックウイングが望まれるようになり、リニューアル版の発売から3年して、ようやくブラックウイングが発売される事になり待ち焦がれていたファイナルダンクーガへの合体がついに出来る事となる(正確には、発送は2021年1月なのでリニューアル版の発売から4年が経過する事になる)。
※合体対応はリニューアル版「GX-13R」のみで、残念ながら一部構造が違う初期版「GX-13」は合体が不可能である。
千値練 METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超獣機神ダンクーガ ファイナルダンクーガ
元は別売りだったダンクーガとブラックウイングのセット商品。
カラーリングの変更のみならず関節の一部をダイキャストを採用したりキャノピーのクリアパーツ置き換えなど細かい変更がある。OVA版ウイングと断空光牙剣が付属、価格も個別時より抑えてのリリースとなる。
実は元々2機の合体機能は存在していたが非公式扱いとなっていたため、今回のセット売りがファイナルダンクーガ状態での公式発売となる。
スーパーミニプラ 超獣機神ダンクーガ ブラックカラーVer.
こちらは別売りのダンクーガとブラックウイングを購入してファイナルダンクーガへと合体が可能である。
最大の特徴は「ダンクーガ ブラックカラーVer.」という、いわゆるブラックバージョンで黒いダンクーガがある事。もちろんこちらもファイナルダンクーガへと合体可能であり、ブラックウイングそのものは通常カラーではあるが、普通のファイナルダンクーガとは違った「ファイナルダンクーガ ブラックカラーVer.」を楽しむ事が出来る。