もしかして
概要
元々はジャニヲタ用語。「同じアイドルが好きなファンとは絡みたくない」という意味である。
ジャニヲタの間では自分の推しタレントを「担当」と呼ぶ習慣があり、「同じ担当の人とは交流を拒否します」ということから来ている。このことからもわかるとおり、この言葉を主に使用するのは女性層であるが、推しが三次元（実在の人物）、二次元（同人）問わず盛んに使用される。
同担拒否の理由は様々であるが、最もありがちなのは「たとえ同担だろうとその推しに対する解釈が必ずしも一致するとは限らない」という理由である。「解釈不一致な同担に、推しへの愛をいくら語ったところで逆に溝が深まるだけ」なのである。また、ガチ恋の場合、「恋敵である同担とは仲良くなりたくない」という場合もある。さらに、ライブやイベントの参加回数、レアで高価なグッズの所持の有無やその量の多寡....など、「推しへの愛を競い合う不毛なマウンティング合戦に巻き込まれたくない」という理由も挙げられる。女性ファン同士なら同担もいいが、男性ファンに対しては同担を拒否する人もいる（これは出会い厨に対する自衛策という理由もある）。
その程度も人それぞれで、同担とはそれとなく距離を置く程度の人もいれば、中には他の同担に敵愾心を剥き出し、もはや「同担攻撃」となっている人もいる。
推しとの距離が近いメン地下ではライブ中のファンサ争いから「縦連・横連」といった「同担が縦横に並ぶ」ことすら嫌う過激派も多く、界隈によってはライブハウス客席の並びに独特のローカルルールが生成され敷居の高い状態ができてしまうこともある。
対義語は「同担歓迎」。こちらはSNS等を使用して盛んに同担同士で情報を収集し、推しへの思いを共有し合う。
男性オタクは同担拒否は少ないと言われている。そもそも男性層にもこの概念が知られるようになったのは2010年代と比較的最近であることから分かる通り、「同担がどうとかそんなこと気にしたこともなかった」という男性が多数派である。ちなみにかつて同担拒否の逆の存在である親衛隊を結成していたのは男性がほとんどである（親衛隊はいわば同担同士で徒党を組んで推しを応援している）。
