ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

※ この記事は第2部終盤の大きなネタバレを含みます!

プロフィール

真名ジェームズ・モリアーティ(+ノルニル
クラスルーラー
性別男性
身長175cm
体重68kg
出典シャーロック・ホームズシリーズ北欧神話
地域ヨーロッパ全域
属性混沌・中庸(?)※・人
好きなもの丸分かりじゃない?(第1再臨)、数学、悪いこと(第2、3再臨)
嫌いなもの悪人(第1再臨)、ホームズ……?(第2、3再臨)
ILLUST本庄雷太
CV伊東健人

※ 実際は悪属性である。

概要

Fate/Grand Order』に登場するルーラークラスサーヴァント。レアリティは☆5。

第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』のCM終盤に登場した、道化メイクの銀髪黒スーツな青年の正体であり、

アラフィフことモリアーティの若かりし頃の姿。

新たに追加された4騎目の異星の使徒として、カルデアの前に立ちはだかる。

人物

誰が呼んだか、通称「ヤング・モリアーティ」。歳の差は30歳程らしく、20代頭=20代前半。

原作のシャーロック・ホームズでは21歳にして数学の論文を発表し、そのままの若さで大学の教授になった為、カルデアに来た彼は大学教授なりたてのぴっちぴちヤングという少し不思議な状況である。

一人称は「僕」。第2再臨以降は「私(わたし)」

基本的な性格や、天才的な邪知などは今までのモリアーティと変わりはない。

一方、悪のカリスマとして完成されてるのが老人版なら、こちらは悪のカリスマになろうとしているという点で異なる。

その為、いざという時には表面上でもプライドを捨てるという発想が欠けているなど、未完成故の欠けたところもある。

当初は朗らかな好青年として相対するが、相手が既に自分が将来悪の首魁になることを知っていると、態度がそれに相応しいものへと切り替わる。

ただ、アラフィフの自分は間違いなく悪のカリスマなのに、どこかズレが生じているな……とは少し悩んでいる。

後述する戦法なども考慮すると、アラフィフが悪の首領としての側面なら、こちらは数学者としての側面であると言える。

能力

運命の三女神の権能によって、契約関係という「運命」を断ち切ったり、攻撃に当たるという「運命」を断ち切るなど、己にまつわる運命に関する事象を操作できる。

逆に既に完了している運命には抗えないという欠点も抱えている。

また、一応若いので近接戦闘もこなせる。「物理で戦え!」

モーション中では、光を纏った連続蹴りを放ったり、地面に波動を広げたり、杖を剣や大鋏、投槍に変化させたり、万能計算尺を剣(斬撃の軌跡がxy軸になる)や光線銃(xy軸でロックし、パルスを放つ)に変化させたり、爆発するランタンを投擲したり、自動車で突進したりして攻撃する。

第2再臨以降は、杖に炎を纏わせて殴りつけたり、杖を遠隔操作して斬り裂いたり、杖の石突から光線を発射したり、手刀の動きで地を這う波動を飛ばしたり、掌から広がる光線を放出したり、高速移動した軌跡で攻撃したり、敵を取り囲んだランタンから閃光を放つという戦法をとる。

エクストラアタックでは、玉座のバイプからビームを放った後、天から極太の光線を落とす。

ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
異星の神??????
藤丸立香CC+BBA+EX

保有スキル

単独行動(A)マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。A+ランクであれば、マスターを失っても一週間以上は現界が可能となるレベル。
陰謀作成(EX)『陣地作成』と似て非なるスキル。蜘蛛の巣のように陰謀を張り巡らせる。本来はA+ランクだが、若者であるモリアーティは本人が全く意識せずに陰謀を張り巡らせることが可能ゆえ、EXランクと相成った。
パニックカット(C+)『仕切り直し』と似て非なるスキル。どんな混乱した状況でも、立て直しを図れる。精神面での動揺デバフを妨害する。
数学的思考(A)冴え渡る計算によって、彼は常に最適最善の戦闘行動を取ることができる。え、戦闘?もしかして戦うのですかね僕が?
スライドルール・ウェポン(B++)彼が手に持つ計算尺(所謂、メジャー)はただの尺ではない。あらゆる武器に変化する、可変型万能武器なのである。あの、何で僕の持ってる計算尺がこんなことに?
骰子の選択(EX)この後の人生で、モリアーティは人生において最大の選択を迫られることになる。邪悪になるか、数学に生きるか。彼は今まであらゆることを計算して生きていたが、この人生の選択だけは骰子を振って決めることにした。結果は、はたして。

宝具

数理的悪性摘出(マセマティカル・マリグナント・アナイアレイト)

  • ランク:B++
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:1~10
  • 最大捕捉:場に存在する悪人の数だけ

「切り札の出しどころだ。」

「悪性は摘出し、排斥されて然るべき。何せ、この僕が言うのだから間違いない!『数理的悪性摘出(マセマティカル・マリグナント・アナイアレイト)』!!」

「時空は崩壊し、数字が支配する。」

「数字は支配し、悪は成長する。我が悪は悪を喰らい、究極の悪を具現化する!『数理的悪性摘出(マセマティカル・マリグナント・アナイアレイト)』!!……貨幣とは悪だな、全く。」

通称MMA。断じて総合格闘技ではない。

フィールド上に存在する対象全てから「邪悪」という性質を摘出・強奪し戦意を失わせる、ある種の精神攻撃宝具。「悪のカリスマ」として語られたモリアーティだからこそ会得した力。

詳細は該当記事を参照。

未完成終局方程式(ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド)

  • ランク:B
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:1~10
  • 最大捕捉:10人

読みこそ同じだが、こちらは未だ完成に至らぬ、惑星崩壊の計算式。

宝具として使用することにより、絶大な破壊をもたらすことができるが、ヤング・モリアーティはこの宝具を封印している。

何故なら、途中式が未だ成立に至っておらず、論文(ほうぐ)として未完成だからだ。「門外漢で恐縮ですが一つ質問が」と教授に尋ねられるとちょっとビクッとする。

ゲーム上での性能

最大ATK10450
最大HP14887
カード構成Buster:1/Arts:3/Quick:1
宝具カードArts
スキル1数学的思考(A) / 自身に回避状態を付与(2回) +自身に必中状態を付与 +敵全体のArts攻撃耐性をダウン &敵全体の〔悪〕特性のArts攻撃耐性をダウン(各3T)
スキル2スライドルール・ウェポン(B++) / 自身のQuickカード性能をアップ &自身のArtsカード性能をアップ &自身のBusterカード性能をアップ &自身のクリティカル威力をアップ(各3T)
スキル3骰子の選択(EX) / 自身のNPを増やす(30~50%) &自身のArtsカードまたはBusterカードのスター集中度をアップ(1T) &スターを獲得
宝具自身の宝具威力をアップ(1T)<オーバーチャージで効果アップ> +敵全体に強力な〔善〕特攻攻撃 &スキル封印状態を付与(1T) &〔悪〕特性を付与(3T)

出来ることが多い分、突出した性能を持たないためマスターの作戦立案能力が試される性能。

その中で殊更に目立つのは、宝具による敵への悪特性付与。

古のマスターなら覚えがあるだろうゲオルギウス先生とジークフリートによる竜特性付与からの竜特攻宝具コンボを、悪特性で実現可能になった。

悪特性特攻が上記のコンボ以上にド直球で冤罪なので、

  1. 冤罪バックドロップ
  2. 冤罪十王判決
  3. 冤罪串刺城塞
  4. 冤罪ギロチン

等々、早速悪の道を邁進するマスターの姿が。

実際、上記のメンバーは順番に

  1. 「褒められるとすぐ調子に乗る」
  2. 「嘘を見抜く事が出来ず、騙されやすい」
  3. 「道理や常識より自分の感情を優先する」
  4. 「悪い意味で自分の立場と職務に忠実」

と、目立つ精神的な欠点が謀略家のモリアーティからすれば扱いやすい者ばかりである。

またクラススキル「パニックカット(C+)」は「自身に魅了・混乱・恐怖・スキル封印無効を付与」という破格の性能になっており、さすがに同クラスの卑弥呼の上位互換ではないものの、デバフが厄介な敵にも有利になる。

関連人物

生前

シャーロック・ホームズ

この年代では会ったこともない因縁の宿敵。その為か先輩とも呼んだ。

謎を暴かれる前に、彼を封殺し永久退場させる。若モリアーティはその為だけに、新たな使徒として喚ばれたサーヴァントである。

ヘンリー・ジキル

アラフィフ時代の彼と因縁がある人物。

気が合いそうと思い声を掛けようとするも、地雷を踏む予感がした為即逃走した。

Fate/Grand Order

藤丸立香

本編で敵対したマスター。老年期の自分と違って興味が沸かない模様。また人間性に対して、異聞帯の切除に伴う精神面での負担に耐えられないと分析している。

一方カルデアで召喚された場合、第1再臨ではよき友人の様に接し、第2再臨以降は利用し合う関係とドライに割り切った反応を見せるが、面白くないと評しながらも腐乱しない様助言をしてくる。

マシュ・キリエライト

異星の使徒として登場した際は、ホームズの敵である上に、主人公を軽視していたため、彼女からは珍しく明確な敵意(曰く「わるわる教授」)を向けられていた。

カドック・ゼムルプス

敵対したもう一人のマスター。しかし反骨精神と冷静さから気に入っており、異星の神との縁を切った後のマスターとして契約を持ち掛ける程。

一方カルデアで召喚されるとそこまで興味は抱いておらず、異星の使徒であった自分に対して「見解の相違」、「私ながら理解し難い」とコメントしている。

ジェームズ・モリアーティ(弓)

悪の深淵として成熟した未来の自分。

向こうは自分でありながら、ちょっかい出しがいのある若者とも見ている。一方青年版は、腰を悪くしている光景を見て「エクササイズでも始めようかな……」と思い始めている。

2022年水着イベントでは、間違った未来だと思っており「私はお前のようなギャグキャラには決してならない」と集中線付きで宣言していた。もう手遅れなようで……

しかし、翌年の水着イベントではとうとう若い自分までぎっくり腰の兆候が表れたり、その前に当たる同年のバレンタインイベントでは「老害の私」と呼んでいる事が判明。

預言者がいた。

ネモ

直接の関わりは無いが、嫌がらせでとっておいたプリンを盗まれる。しかも主人公に食わせてネモの怒りの矛先まで弄んでいるので、バレたらかなり険悪になると思われる。

余談

何気に初の混沌・悪属性を所持するルーラーである。

元々、シナリオライター達の間では考慮されていないキャラクターだったが、武内社長の「ヤング・モリアーティを出したい」という思いつきにより、急遽実装が決まった経緯を持つ。また、何らかの形でメインシナリオにも再登場する予定らしい。

あだ名は前述の「ヤング・モリアーティ」「ヤンモリ」のほかに

  • 若返っていることから「アラフィフリリィ」「モリリィ
  • 青年(または青二才)のモリアーティ、略して「青森
  • 若いモリアーティを略して「若森
  • モリアーティの通称「新茶」から「新茶の早摘み

など、色々考案されている。

なおクラスが確定するまでは「青年モリアーティ」タグが用いられていた。

上述の通り、青年期と老齢期では"悪"や"一個人"としての振る舞いが結構異なる為、pixivではその違いをとり上げたイラストもそれなりにある。

実はその外見には首元の装飾等、カルデアの紋章の意匠が見られる部分が複数存在する。これが意味するものは一体何なのか……?

やっぱりわからない『ジェームズ・モリアーティ』

新宿のアーチャーは真名を《ジェームズ・モリアーティ》と言う。すなわちこの記事の彼が年食った後の姿である。

であるがしかし、原作者のサー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイルは「単にジェームズ・モリアーティと称した場合、それは複数の人物を意味する」であると公式発表しており、今なおシャーロキアンや文学学者たちを困惑させている。

彼は三人兄弟で、年齢差は不明だが、長男若しくは次男である。

きょうだいは成長後、『駅長の弟』・『軍人のきょうだい』と呼ばれており、弟の名前は不明だが、『軍人のきょうだい』の名前は『ジェームズ・モリアーティ大佐』。

スペルは大佐がJames Moriarty、教授がJames Moriarty。原作者はこの二人を『Colonel James Moriarty』と『Professor James Moriarty』で書き分けてはいるものの、病院の待合室で「ジェームズ・モリアーティ様」とアナウンスが流れたら、自分の事だと思って同時に椅子から立ち上がるレベルの紛らわしさである。

研究家はこれを複合姓あるいはミドルネーム=ファーストネームが省略されている状態ではないかと考えており、この流れで行けば『駅長の弟』も『(ファーストネーム)・ジェームズ・モリアーティ』である可能性が非常に高い(真名は衛宮士郎なんだけど普段は(もろもろの事情で)姓と漢字を省略してエミヤ(発音表記)と名乗っている、というのと同じ理屈)。

アラフィフと一緒に、真名が《ジェームズ・モリアーティ》である彼は、原典表記そのままだと『モリアーティ教授(青森)』と『モリアーティ大佐(若森)』、どっちの事なのか分からない状態で、場合によっては兄弟二人(もしかすると三人)の霊基が『若気の至りだった頃のモリアーティ教授』を軸に融合している状態の可能性がある(何せ型月だから)。

悪性隔絶魔境 新宿』では、本体から分離した『善のモリアーティ』なる人物が出ている。これはモリアーティ兄弟の霊基を融合した《ジェームズ・モリアーティ》から『モリアーティ大佐』(善人)が(記憶喪失のまま)分離した状態と言う見方もできなくは無く、「自分がアラフィフの姿で呼ばれたのに対してホームズがイケメン青年の姿で呼ばれた」のも、外見が『モリアーティ教授』では無く『モリアーティ大佐』だからだという可能性も無くは無い。

つまり、カルデアには

①『善のモリアーティ』

②『本体のモリアーティ(アラフィフ)』

③『ヤング・モリアーティ』

が揃った事になる。

『教授は三人兄弟ですが、何か?』と原作者お墨付きがあるので、①②③がイベントや幕間などで同時に出て来たとしても、何も不思議ではない。