「シラケることするなよ、ベロバ。せっかくデザイアグランプリが面白くなってきた所なのに…」
ベロバ「あら、もっと面白いことしようとしてるだけよぉ…ジーンも、デザイアグランプリなんて辞めて、一緒にどう?きっとゾクゾクするわ」
「興味ないね」
ベロバ「………はぁ…やっぱりアンタとは趣味が合わないみたい」
「合うわけないでしょ」
『ZIIN SET』
「変身」
『LASER ON』
『ZIIN LOADING』
『READY FIGHT』
「俺が求めているのは、『感動』だ」
CV:鈴木福
スーツアクター:榮男樹
変身者
・ジーン
概要
『仮面ライダーギーツ』に登場する仮面ライダー。
デザイアグランプリのオーディエンス兼ギーツのサポーターであるジーンが変身する。
デザインモチーフはギンギツネ。
変身者が持つ理想の自分をプロデュース・コーディネイトする力「デザイン力」を読み取るレーザーレイズライザーによって設計された、ジーン専用の仮面ライダーである。
なお、どうやら本編より前の時代から変身するのはこの姿だったらしく、『ゲイザー』においては戦国時代でも仮面ライダージーンに変身している。
変身ポーズ
ギーツの変身ポーズであるキツネを模した手の形やフィンガースナップを取り入れている。また、左手を前に構えるポーズもたまに取る。
外見
黒をベースに無作為に白いラインが走った左右非対称の(左半身は白、右半身は黒の割合が若干多い)ボディに、頭部左側から「インリアライザー」、左胸部から「アウトリアライザー」というプレート状の入出力デザイナリーデバイスが突き出したSF風の見た目。
これらはレーザーレイズライザーで変身するライダーに共通して見られる要素であり、ジーン個人のある意味最大の特徴は等身大かつ人型であることだろう。
マスクは何処か狐を思わせ、横から見ると後ろを向いた狐になっている。
固有のカラーおよび複眼はブルー。
スペック
身長 | 199.2cm |
---|---|
体重 | 68.8kg |
パンチ力 | 23.0t |
キック力 | 53.3t |
ジャンプ力 | 63.6m(ひと跳び) |
走力 | 2.8秒(100m) |
オーディエンス用仮面ライダーだけあってデザイアグランプリ参加者を遥かに上回る性能の高さを持つが、数値上では運営用であるグレア・ゲイザーには及ばない(デザグラのルールを考えればオーディエンスが公式の運営よりも能力を高く設定する必要がないので当然とも言えるが)。また、微々たるものだがギーツのブーストフォームにも劣る。
レーザーレイズライザーで変身する仮面ライダーの中では唯一の等身大サイズであり、尖った能力こそないものの、パンチ力キック力3位、ジャンプ力走力2位とバランス型の数値をしている。
大型バックルを使用したグランプリ参加者程度なら簡単に撃破してしまうことが可能で、初登場でギーツ・マグナムフォームと互角近くの力を見せたバッファ・ゾンビジャマトフォームを瞬く間に返り討ちにして見せた。
『ギーツエクストラ』では不意を突いたとはいえ格上の存在である仮面ライダーゲイザーゼロにすら優勢に立ち回る強さを見せており、ニラムとのコンビネーションによりゲイザーゼロを撃破した。
右肩にある特殊デバイス「ベクトランサー」 は物質やエネルギーなどが持つベクトルを任意の方向へと変える機能を有し、重力方向を変えて壁面を自由自在に歩行したり攻撃の軌道を変更させることが可能。
この能力はレイズライザーを使う必要がなく、ベクトランサーをタッチパネルの要領でスライドさせることで起動できる(なお、1度目には一本指、2度目には二本指で操作している)。
ちなみに、雑誌『仮面ライダーギーツ公式完全読本』によれば劇中では明言されていないものの、裏設定として仮面ライダージーンの重力操作は1度の変身に付き3回しか使えないことが明かされた(主に英寿のサポーターとして活動していたジーンの性格や実力などを考えると、一度の戦闘に乱用する場面がなかったのだろうか)。
なお、足裏にエネルギー場を発生させる「ディメンションフット」と呼ばれるデバイスが装備されているため、壁面を歩けるのはベクトランサーたけではなくこのディメンションフットのお陰と思われる。
レイズライザー・サポートモードの能力を使えば対象にさまざまな特殊効果を与えるサポート技「レーザーチャージ」でカード状の足場を形成することも可能で、第23話ではこれを使用しギーツを一時的にアシストした。オーディエンス用だけに、補助的な能力も多数組み込まれているようだ。
使用アイテム
デザイアグランプリの公認サポーターが持つ、武器兼用変身銃。防御力に長けたゾンビフォームの拡張装備「バーサークロー」を数発の弾丸で損傷させる程の火力を持つ。
銃身側とグリップ側に分割することが可能。
変身に使用するカード型デバイス。ジーン用のジーンレイズライザーカードを使用する。
レーザーレイズライザーで召喚されるベルト型エネルギーデバイス。
- 懸吊用ホルダー
ライザーベルト右側にマウントされているストックアイテム。
レーザーレイズライザー携帯に使用。
必殺技
- レーザービクトリー
『FINISH MODE』
『LASER VICTORY』
レーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを1回操作して発動。超威力の青いレーザーを放つ。
- レーザーチャージ
『SUPPORT MODE』
『LASER CHARGE』
レーザーレイズライザーのクロスオルタネーターを2回操作して発動する補助技。
第23話ではカード状の足場を形成し、ギーツを乗せて一時的にアシストした。『ギーツエクストラ』ではゲイザーゼロに対して使用し、青いエネルギーを纏ったライダーキックを放つ。ゲイザーゼロの必殺技を相殺し、ゲイザーとのコンビネーションで彼を撃破した。
余談
- スーツアクターの榮氏がライダー役を担当するのはジーンで4回目であり、第2話に登場した仮面ライダーギンペンも担当している。
- 事前情報が一切ない状態での初登場となり、演者が鈴木福氏であることも相まって視聴者に大きな衝撃を与えた。
- 変身者の鈴木福氏はこれまでにも仮面ライダーへの出演経験があるが、公式に仮面ライダーに変身するのは初。
- 子役時代から仮面ライダーの大ファンを公言していたこともあり、念願の仮面ライダー役に多くのファンから祝福の声が上がった。
- また、子供時代に「仮面ライダーピザ」というオリジナルライダーを考え出しており、レーザーライズライザーの円形のデザインを「ピザカッター(もしくは円形のピザそのもの)を意識したのでは?」と冗談交じりに考察する人もいる。
- レーザーレイズライザーで変身する他の仮面ライダー達がヒト型を逸脱、もしくは巨大な体躯の異形ばかりであるのに対し、ジーンのみ等身大サイズの純粋なヒト型であるのは、「推しのライダーと肩を並べて戦いたいがために、敢えて等身大サイズに設定したのでは?」という考察もある。またそれ故に「ジーンの方が逆説的にサポーターライダーの中では異形なのでは?」という意見も散見される。
- マグナムブーストフォームが巫女モチーフであることから、白+青のジーンは神主がモチーフではないかと思われる。尤も、黒の割合が高いが。
- ジーンの重力操作能力の制限を設けたのはアクション監督である藤田慧氏らの発案であり、ジーンが敵キャラクターとして登場した際にジーンの弱点として彼を倒すための布石として用意された物だったという(劇中では一貫してジーンは英寿の味方として動いていたためにほぼこの設定を登場させる必要がなかったようだ)。
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