概要
誤って記すこと、書き誤り。文字の意図しない入れ替えや脱落(脱字)、重複(衍字)などによって発生する。誤表記とも。
類似した言葉にパソコン等のインプットメソッドの変換ミスである誤変換、印刷の際の誤りによる誤植がある。
「誤記一覧」の方にも記述されているように、pixivやピクシブ百科事典でも誤字に気付かずにタグを登録してしまったり、記事を作ってしまうケースがよくある。中には表記揺れと区別がつきにくいものもあるため、下記に記述するものや参考資料などを見て判断した方がよいだろう。
発生する状況
書き誤りが発生する状況は、以下のようなものがある。
表記が似た(同じ)別の漢字
たとえば人名で使う「郎」(ろう、おとこ)の文字は「朗」(ろう、あきら)という発音、表記が類似した文字が存在するが、前者は「おとこ、けらい」という意味があり、後者は「ほがらか、あかるい」という意味の別の文字である。
文字の代用
形などが似た字を転用したもの。意図的にやっているならば誤記ではないが、 無知から発生していることもある。「ソビエト社会主義共和国連邦」のキリル文字略称「СССР」(エスエスエスエル)はラテン文字で「CCCP」(シーシーシーピー)と表記されることがある(ラテン文字アルファベットに置き換える際はSSSRと表記するべきである)。旧字体の「藝」(げい、わざ、うえる)の字は、当用漢字では略字の「芸」という文字に置き換えられたが、「芸」は本来(うん)と読み、「草を刈る」という全く異なる意味を持つ別の漢字であるため混乱を招いた。
異体字
上記とは逆に、字体は違うが完全に同じ文字というもの。漢字に多く、新字体と旧字体、繁体字と簡体字などがその例である。「桧」という文字は「檜」のつくりの部分を略字化したもので、両者は全く等価である。「桧山」と「檜山」は本来、どちらをどちらで表記してもよいのだが、表記にこだわりがあるために誤字扱いする人もいる。変体仮名というひらがなの異体字もある。
一般的な表記と異なる固有名詞
よく使われる単語や文字が変換候補として挙げられやすいため、誤表記を起こすことがある。日本人の地名や人名で多い。「ささき」と言えば普通は「佐々木」を思い浮かべるだろうが、まれに「笹木」と表記する人もいる。芸名や創作の人名の場合平凡な名前を避けるため、あえて一般的ではない表記を選ぶことがある(バーチャルYouTuberの笹木咲など)。
よく似た文字
これは前者は「ひらがな」、後者は「カタカナ」である。「1(アラビア数字のイチ)」と「l(小文字のエル)」、「0(アラビア数字のゼロ)」と「O(大文字のオー)」、記号であるならば「‐」(全角英数のハイフン)、「―」( 全角英数のhorizontal bar )、「-」( 全角英数のマイナス )「ー」( 長音符 )など、紛らわしい文字がいくつかある。
文字の入れ替わり・衍字・脱字
文字を入れ替えてしまったり、余計な文字が入ったり、文字が抜けたりすることがある。例)×カタクラフト/◎カタフラクト
外国語のカタカナ表記
例えば英単語の"Carry"は通常「キャリー」と表記されるが、スズキの軽トラに関してはカナ表記がキャリイとなる。しかしながら、後者に対して「キャリー」「キャリィ」(ィが小さい)と表記されることがままある。また、V音を使用している場合は公式に「ヴ」であるのにバ行で誤表記される(例:トヨタ・コロナEXiV<正式には"エクシヴ">)、あるいはその逆であるケースもある。
略称に引きずられる
マリア様がみてるの誤表記であるとされるマリア様がみているの場合、略称である「マリみて」に引きずられたものであると思われる。後者に関してはパロディとしてのAV作品名に使用された。 略称に引きずられる形でうろ覚えで記述すると、このような間違いが発生する。
タイトルの覚え違い
近年になってドラマ作品の君の名はタグの関連イラストが増えていると見せかけて、実は新海誠監督のアニメ映画君の名は。だったという状態が発生している。本来の作品のイラストを探すユーザーからすれば検索妨害と受け取られかねない。
滑舌や録音環境の悪さ
キャラクター紹介において、視聴者が正しく名前を聞き取れなかった場合。例えば「ミント・ジュデップ」「ザンディットトゥルース」など。
ピクシブ百科事典の仕様が原因であるもの
タグとして使用できないタイトル
全角英数入り記事
pixivの作品に全角英数のタグを使った場合、投稿時に半角文字に自動変換される。一方、ピクシブ百科事典で全角英数がタイトルに使われている記事は半角文字のタグの解説には使用できない。
ピクシブ百科事典は半角・全角のスペースの入った記事を作成できてしまうが、pixivではタグの分割に使われるため利用できない。
大文字と小文字の区別を誤っているもの
ピクシブ百科事典はアルファベットの大文字と小文字を区別することができず、大文字と小文字が違うだけのタイトルを別に作成することができない。大文字と小文字を間違えて作成してしまった場合、おかしなタイトルの記事を使い続けないといけなくなるので、記事の作成の際は特に注意する必要がある。→タイトルの大文字小文字に誤りがある記事