当記事は風都探偵最新話のネタバレを含んでいます。
知りたい?私のビギンズナイト…!
概要
風都探偵144話から始まる新章「xの残影」で語られた、本作の重要人物であるときめの本名。
正体は万灯雪侍の双子の姉であったことを語った。
彼女の登場時の異名である『T字路の魔女』の元ネタは道路の守護神で、魔術の神とも称されるギリシャ神話の女神ヘカテー、別次元へと繋ぐ道を作り出す能力は丁字路や四辻が異界やあの世に繋がっており、そこに魔物が棲みつきやすいという伝承であると思われており、ときめという名前自体もヘカテーが三位一体の観念から時や運命を司る女神メーネと同一視される事から来ているものと思われていたが、
ここでその考察が正しいことが裏付けられた。尚、本人は漢字で書いたことは一度もないとのこと。
過去
二人は異国の果ての生体実験場で生まれ育っており、「非常に優れた遺伝子の持ち主を配合した結果生み出す子供」として作られたため、両親の顔すら知らずに育ったが財団Xが拾い上げ、戸籍を与えられた。
雪侍はそのような経緯もあって財団Xには崇拝レベルの忠誠を捧げており、千葉秀夫の出自やガイアメモリへの深い造詣もこの時の地位や経験があったからと思われる。
また、彼は姉である彼女に執着心にも似た強い愛情を示しており、シャワー中に背後から抱き締めて驚かすなど何処か子どものような悪戯もしていた。
一方でときめは彼の実験という形で多くの犠牲を出すガイアメモリに傾倒する姿勢や歪な選民思想を快く思っておらず、世界を放浪していた。
そして、この過程で風都を訪ねて雪侍と再会。改めて財団から足を洗うよう説得するが全く話にならず、「トワ」に会うため共にできたばかりの裏風都を訪れた。
ここでトワが2人の異母妹であり、また彼女こそが裏風都の創造主であることが発覚。これに関しては「トワ(風都探偵)」、並びに「シティ・ドーパント」を参照。
一連の事件(詳細は上記記事を参照)の後、雪侍との連絡が取れなくなっていたうえ、試作ビゼルを出紋大騎に預かられ、行動が取れなくなっていたときめ。そんな彼女の前に千葉秀夫が現れた(なお、このシャワーシーンにて、いつもの服装はwindscaleブランドで、自分で購入したものであることが判明した)。
彼の案内で裏風都に戻った(この時点でビゼルは完成し、現在と同じ機能と形状になっていた。詳しくはこちらを参照)彼女を迎えたのは、ほぼ完成したあの禍々しい大都市と改築、増強された裏風都タワー内でドーパントのまま植物状態におかれ、その名の通り半永久的に封印されることとなった妹の姿だった。さらに雪侍は一連の事件を「始動の日」または「運命」と後悔や悲しみを見せるどころか計画の本格始動と捉えており、何処か恍惚とした表情を浮かべていた。
ときめはこの時、雪侍の心は壊れてしまったと感じている。実際、事件の経過を見守る時やビゼル停止時には今では考えられないような狼狽えた表情を浮かべていたが、これ以降はそういった人間らしい表情を見せることはほぼなくなっている。
彼からガイアドライバーREXを与えられ、好きなメモリを選ぶよう迫られるも当然断固拒否。しかし雪侍は、Wがミュージアム頭領やその協力者を倒したことで財団Xがガイアメモリ計画の打ち切りを決めたことと、妹を守るために協力して欲しいことを訴える。
そう、オペレーションXとはトワの暴走を食い止める策ではなく、「財団Xから逃れて裏風都を完成させ、雪侍の理想郷とする」彼の野望そのものだったのだ。
ときめは自分の肉親をはじめ沢山の人間がメモリに人生を狂わされてしまったことに強い悲しみと怒りを抱えるも、妹を守るためという言葉を受けて渋々計画に参加する。
そんな中、裏風都に財団Xのメンバー12人が押し寄せる。目的はガイアメモリ出資の打ち切りを受けたあらゆる関連設備の破却と、撤退指示を無視した雪侍たちへの制裁だった。
彼らはタブー・ドーパントに変身。しかも園咲冴子の変身個体とは異なり、銘々異なる姿と超能力を持ち、裏風都側戦闘員のロード・ドーパント達を蹴散らしていく。(異なる姿と能力についてはこちらを参照。その様子を見て、「禁忌を犯している」ことを暗示させるための演出と判断し、戦闘に向かおうとする秀夫と雪侍。その言葉とトワの末路のきっかけを作っていながら一方的な理屈で行動する財団Xにときめはこれまでに見せたことのない憤怒の表情を浮かべていた。その唯ならぬ様子をみて宥めようとする秀夫。しかし彼の思念波を跳ね返してガイアドライバーRexをひったくり、あるメモリを引き寄せられたかの如く取る。
そしてそのままタブー・ドーパント軍団の前に現れたときめ。その一方的な理屈に真っ黒な笑顔を浮かべながらジョーカー・ドーパントに変身。彼らを圧倒する…。
余談
カラーイラストやアニメでは、雪侍と似た髪色をしていたことから、ファンの間では「万灯の肉親(妹ないし娘)」ではないかと早い時点で考察されていた。