概要
暗殺とは、大きな影響力のある要人を、政治や宗教・利害的な目的などで、密かに計画して行う殺人行為。謀殺の一部もこれに含まれる。
目標に死ぬまで気付かせない慎重さと一撃で仕留めるテクニックが要求される。
用いられる手段は、刃物による刺突(刺殺)や斬撃(斬殺)、銃器による銃撃(銃殺)・毒(毒殺)など様々。
広い意味では爆弾を用いる等のスマートでは無い手段も含まれる。→自爆テロも参照。
船ごと爆破撃沈して対象者を船や他の乗船者もろとも消すような大掛かりな策が用いられた場合はテロと呼ばれることが多い。
「暗殺」という言葉から「暗い所で隠れて殺す」というイメージが強いが、アメリカのケネディ大統領のように白昼堂々衆人環視の中で行われることもあり、昼夜の区別は無い。
戦後日本、とりわけ20世紀後半の情勢が安定していた日本ではどこか遠い言葉のように思われてきたが、近年は2022年の安倍晋三銃撃事件のように演説中に手製の銃で総理経験者が暗殺されるという衝撃的な事件が起こっている。また未遂ではあるが、2023年には現職の総理である岸田文雄に対して演説間近に爆発物を投げつけるという、暗殺一歩手前の事件も発生した。
英語では暗殺を「assassination(アサシネーション)」と呼び、暗殺を実行する人は「暗殺者(アサシン)」と呼ばれる。
暗闇にまぎれて人を襲うことは「闇討ち(スニークアタック)」と呼ぶ。
また、よく暗殺と訳される「ステルスキル」は、自身の存在を知られないまま殺す手法(「不意打ち」に近い)を指し、誅殺する対象は誰でもよいため本来の暗殺の意味と異なる。背後などの気づかれない場所からの攻撃であれば武器を問わず、爆撃や狙撃などもこれに含まれる。
「サイレントキル」は相手に声を出されないようにする殺し方であり、自身の存在と対象の死が悟られないことに重きを置いているためこちらも本来の暗殺とは異なる。
本来の暗殺は「暗器」(携行出来る凶器)を用いての殺害をさす。
また、上記のように対象が殺害できればこちらの存在が周囲にバレても関係ないため、荒い暗殺の方法があったりと、とにかく定義が広い。暗殺の対象が総じて高位の人物であることが多いため「偉い人間を殺す」事が目的であれば暗殺と表記するということもある。
pixivでは、暗殺行為を行っている場面、暗殺者、暗殺組織などを描いた作品にこのタグが付けられる。
関連作品(五十音順)
- アサシンクリード
- 暗殺教室
- ゴルゴ13
- ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
- 世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する
- NARUTO
- 信長の野望シリーズ
- パニッシャー(MARVEL)
- HUNTER×HUNTER
- HITMAN
- 北斗の拳
関連タグ
浅沼稲次郎…戦後まもない頃に暗殺された政治家。
大村益次郎…襲撃された際の傷がもとで死亡しているため、「暗殺」とみなされることが多い。
坂本龍馬…おそらく、日本の歴史上もっとも有名な暗殺による被害者。