概要
風都警察署の刑事で、階級は警部補(『仮面ライダーW RETURNS』で判明)。
常に携帯しているツボ押し器がトレードマーク。署ではよく昆布茶を飲んでくつろいでいる。
翔太郎に事件情報を提供する代わりに、事件解決の手柄は貰う(恐らくその事件の犯人の逮捕)という取引をしている。
部下の真倉俊刑事と共にドーパント関連の事件を担当しており、照井竜が風都署に赴任してからは真倉共々「超常犯罪捜査課」に異動され、照井の部下になった。
調子の良い性格で、「厄介事に巻き込まれる」「口が軽いから」という理由で、真倉同様に仮面ライダーの正体は知らされていないなどコメディ要素が強いが、彼によって更生した者もいるなど、意外にも人格者でもある。そのためもあってか、仮面ライダー図鑑ではおやっさん枠に分類されている。
翔太郎曰く「騙され上手」で、他人の嘘や行動を簡単に信用してしまうが、最終的には嘘を言った側がその嘘に騙される刃野に付き合わされてしまうらしく、その結果相手を更生させたり事態を思わぬ方向に好転させてしまうなど、不思議な人間性の持ち主。
不真面目で日和見な態度が目立った本編の真倉が干されず、その後成長する事が出来たのも、彼が上司であった所によるものが大きい。
10年前は派出所勤務の巡査であり、左翔太郎とはその頃からの昔馴染みで、彼からは「刃さん」と呼ばれている。昔は不良の翔太郎を更生させるべくよく追いかけ回していた。また、TV本編の時点では不明であった翔太郎の境遇について知っている模様。
またこの当時から後に彼の師になる鳴海荘吉とも付き合いがあり、翔太郎が彼に弟子入りした時は「いい師匠を持ったな」と影で喜んでいた。
またその人柄と刑事としてのキャリアが長いせいか、風都署や警察の色んなところに顔が利くらしく、超常犯罪捜査課では真倉と共に他の部署との連絡や橋渡しも行なっている模様。
最初に風都に出現したドーパントであるスパイダー・ドーパントを目撃しているなど、ガイアメモリ犯罪との付き合いはかなり長い。
かなりの地獄耳であり、他の課が取りこぼした事件がメモリ絡みの事件ではないかと推測して捜査に当たる場合もある。
TV本編内ではすぐ気絶することが多く、実力の程は不明なままだったが、Vシネマ「仮面ライダーアクセル」にて、意外にも腕っ節が強いことが判明。「俺の必殺カンフー」と称するおそらく我流と思われる謎の格闘術にて、ドーパントに生み出された尖兵十人近くを相手取り、周囲の器物を利用した戦術(所謂「ジャッキーアクション」)で圧倒、怪我を負いながらも最終的に倒していた。
オマージュ元のモデルは、「探偵物語」にて成田三樹夫が演じた服部刑事。常にツボ押し器を携帯しているのは、肩凝りがひどく常に金槌で肩を叩く服部刑事のパロディである。
ネット版では彼にそっくりなミュージアムの刃野博士が登場しているが、関係は全くの不明。
その後…
TV本編終了後の続編シリーズとなるビッグコミックスピリッツで連載中の漫画「風都探偵」でも引き続き、照井の部下として、真倉を引き連れて超常犯罪捜査課で働いている。
本編同様に真倉といることもあるが、聞き込み等では照井と行動をともにすることが多くなっている。照井曰く、「普通の課が取りこぼした事件から超常犯罪の可能性のあるものを嗅ぎつけてくれる地獄耳」とのこと。
翔太郎への情報リークおよび協力体制も健在である。
腕っぷしも相変わらずで、ドーパントではない普通のチンピラ程度なら一人で数人まとめて叩きのめしている。
余談
上述の「俺の必殺カンフー」は、ジャッキー・チェンのファンであるなだぎ氏とVシネマ「仮面ライダーアクセル」の監督を務めた坂本浩一監督が意気投合した結果誕生したもの。
2023年上演の舞台『風都探偵』でもなだぎ氏が続投し、刃野役を演じることとなった。
関連タグ
なんじゃこりゃあ:本作は松田優作出演作品のパロディが多いが、彼もこのセリフをパロディしている