出馬表
番 | 馬 | 年齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | ウェディングフジコ | 5 | 菊沢隆徳(美浦) | 戸田博文(美浦) |
2 | メイショウベルーガ | 4 | 池添謙一(栗東) | 池添兼雄(栗東) |
3 | チェレブリタ | 4 | 岩田康誠(栗東) | 荒川義之(栗東) |
4 | ジェルミナル | 3 | 福永祐一(栗東) | 藤原英昭(栗東) |
5 | リトルアマポーラ | 4 | C.スミヨン(FR) | 長浜博之(栗東) |
6 | ピエナビーナス | 5 | 古川吉洋(栗東) | 南井克巳(栗東) |
7 | クィーンスプマンテ | 5 | 田中博康(美浦) | 小島茂之(美浦) |
8 | カワカミプリンセス | 6 | 横山典弘(美浦) | 西浦勝一(栗東) |
9 | ブラボーデイジー | 4 | 生野賢一 | 音無秀孝(栗東) |
10 | シャラナヤ | 3 | C.ルメール(FR) | M.デルザングル(FR) |
11 | テイエムプリキュア | 6 | 柴田善臣(美浦) | 五十嵐忠男(栗東) |
12 | ブロードストリート | 3 | 藤田伸二(栗東) | 藤原英昭(栗東) |
13 | サンレイジャスパー | 7 | 難波剛健 | 高橋成忠(栗東) |
14 | ニシノブルームーン | 5 | 北村宏司(美浦) | 鈴木伸尋(美浦) |
15 | ミクロコスモス | 3 | 武豊(栗東) | 角居勝彦(栗東) |
16 | ブエナビスタ | 3 | 安藤勝己(栗東) | 松田博資(栗東) |
17 | ムードインディゴ | 4 | 田中勝春(美浦) | 友道康夫(栗東) |
18 | レインダンス | 5 | 藤岡康太(栗東) | 宮徹(栗東) |
事前オッズ
人気 | 馬 | オッズ |
---|---|---|
1 | ブエナビスタ | 1.6 |
2 | ブロードストリート | 7.7 |
3 | シャラナヤ | 10.4 |
4 | リトルアマポーラ | 12.4 |
5 | カワカミプリンセス | 15.1 |
ブエナビスタが断然の1番人気に支持され、2番人気にはブエナビスタの降着によって、秋華賞で先着したブロードストリート。3番人気にはオペラ賞を勝利した外国馬シャラナヤが入った。
レース展開
レースはクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの2頭による逃げとなり、1番人気ブエナビスタは後方待機。事前通りの展開となったのだが、ここで予想外の展開が発生する。
2頭は他馬を離した逃げにもかかわらず、1000m通過は1:00.5。この時点で10馬身近く離した逃げになっており、一時期は20馬身以上の差にもなっていた。そして、直線。ここまでに付いた差が致命的だったか、2頭の押し切りムード。唯一ブエナビスタが3F32.9の末脚で猛追するもテイエムプリキュアを差し切れず3着まで。クィーンスプマンテが押し切り、鞍上の田中博康騎手と共に人馬初のG1タイトルを獲得した。
レース結果
着順 | 馬 | タイム/着差 |
---|---|---|
1 | クィーンスプマンテ | 2:13:6 |
2 | テイエムプリキュア | 1½ |
3 | ブエナビスタ | クビ |
4 | シャラナヤ | 3½ |
5 | メイショウベルーガ | ½ |
なぜこうなったか
まず、そもそも2頭とも人気薄になるのは明白であり、クィーンスプマンテは主な勝ち鞍が格上挑戦のOP、テイエムプリキュアはもともと引退予定であったがその引退レースとなるはずだった日経新春杯で復活、現役続行もその後惨敗続き。しかも、この2頭は大逃げからの惨敗という過去があった。そうなれば人気薄になるのも当然。そして、ブエナビスタの鞍上安藤勝己騎手の仕掛け遅れ(逃げた馬の存在に気づけなかった)もあり、このような大波乱を招いた。また、リトルアマポーラに騎乗していたスミヨン騎手が前2頭をラビットと勘違いしていた説も挙げられている。
その後
クィーンスプマンテはその後、香港カップに挑むも惨敗し引退。テイエムプリキュアも燃え尽きたかのように惨敗が続き、翌年のエリザベス女王杯17着を最後に引退。また、これまでブエナビスタの主戦だった安藤勝己騎手もこのレースを最後に主戦から降ろされた。
当時、クィーンスプマンテに騎乗していた田中博康騎手はこのレースが最初で最後のG1タイトルとなった。その後は調教師に転身している。
動画
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