第34回エリザベス女王杯
これがけいばだこれがけいばのおそろしさ
番 | 馬 | 年齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | ウェディングフジコ | 5 | 菊沢隆徳(美浦) | 戸田博文(美浦) |
2 | メイショウベルーガ | 4 | 池添謙一(栗東) | 池添兼雄(栗東) |
3 | チェレブリタ | 4 | 岩田康誠(栗東) | 荒川義之(栗東) |
4 | ジェルミナル | 3 | 福永祐一(栗東) | 藤原英昭(栗東) |
5 | リトルアマポーラ | 4 | C.スミヨン(FR) | 長浜博之(栗東) |
6 | ピエナビーナス | 5 | 古川吉洋(栗東) | 南井克巳(栗東) |
7 | クィーンスプマンテ | 5 | 田中博康(美浦) | 小島茂之(美浦) |
8 | カワカミプリンセス | 6 | 横山典弘(美浦) | 西浦勝一(栗東) |
9 | ブラボーデイジー | 4 | 生野賢一 | 音無秀孝(栗東) |
10 | シャラナヤ | 3 | C.ルメール(FR) | M.デルザングル(FR) |
11 | テイエムプリキュア | 6 | 柴田善臣(美浦) | 五十嵐忠男(栗東) |
12 | ブロードストリート | 3 | 藤田伸二(栗東) | 藤原英昭(栗東) |
13 | サンレイジャスパー | 7 | 難波剛健 | 高橋成忠(栗東) |
14 | ニシノブルームーン | 5 | 北村宏司(美浦) | 鈴木伸尋(美浦) |
15 | ミクロコスモス | 3 | 武豊(栗東) | 角居勝彦(栗東) |
16 | ブエナビスタ | 3 | 安藤勝己(栗東) | 松田博資(栗東) |
17 | ムードインディゴ | 4 | 田中勝春(美浦) | 友道康夫(栗東) |
18 | レインダンス | 5 | 藤岡康太(栗東) | 宮徹(栗東) |
人気 | 馬 | オッズ |
---|---|---|
1 | ブエナビスタ | 1.6 |
2 | ブロードストリート | 7.7 |
3 | シャラナヤ | 10.4 |
4 | リトルアマポーラ | 12.4 |
5 | カワカミプリンセス | 15.1 |
ブエナビスタが断然の1番人気に支持され、2番人気にはブエナビスタの降着によって、秋華賞で先着したブロードストリート。3番人気にはオペラ賞を勝利した外国馬シャラナヤが入った。
レースはクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの2頭による逃げとなり、1番人気ブエナビスタは後方待機。事前通りの展開となったのだが、ここで予想外の展開が発生する。
2頭は他馬を離した逃げにもかかわらず、1000m通過は1:00.5。この時点で10馬身近く離した逃げになっており、一時期は20馬身以上の差にもなっていた。そして、直線。ここまでに付いた差が致命的だったか、2頭の押し切りムード。唯一ブエナビスタが3F32.9の末脚で猛追するもテイエムプリキュアを差し切れず3着まで。クィーンスプマンテが押し切り、鞍上の田中博康騎手と共に人馬初のG1タイトルを獲得した。
まず、そもそも2頭とも人気薄になるのは明白であり、クィーンスプマンテは主な勝ち鞍が格上挑戦のOP、テイエムプリキュアはもともと引退予定であったがその引退レースとなるはずだった日経新春杯で復活、現役続行もその後惨敗続き。しかも、この2頭は大逃げからの惨敗という過去があった。そうなれば人気薄になるのも当然。
そして、ブエナビスタの鞍上安藤勝己騎手の仕掛け遅れ(逃げた馬の存在に気づけなかった)もあり、このような大波乱を招いた。また、リトルアマポーラに騎乗していたスミヨン騎手が前2頭をラビット(本命を勝たせるための大逃げ。言ってしまえば「自滅前提の鉄砲玉」)と勘違いして無理に行かずに抑えていた説も挙げられている。
最終的な払い戻しは単勝7710円、馬連10万2030円、三連単154万5760円というとんでもないことになった。
かくして、2頭の人気薄の大逃げ馬が演出した大番狂わせは「ふたりはプリキュア」の別名とともに伝説のレースの一つとして語り継がれることとなった。
なお、3着ブエナビスタが1番人気だったこともあり、三連単のオッズとしてはこれでもG1歴代TOP10にすら入っていない。何ならエリザベス女王杯の三連単の払い戻しに限っても上が居る(2015年アカイイト・ステラリア・クラヴェルによる339万3960円)。競馬って怖いね!
クィーンスプマンテはその後、香港カップに挑むも惨敗し引退。テイエムプリキュアも燃え尽きたかのように惨敗が続き、翌年のエリザベス女王杯17着を最後に引退。また、これまでブエナビスタの主戦だった安藤勝己騎手もこのレースを最後に主戦から降ろされた。
当時、クィーンスプマンテに騎乗していた田中博康騎手はこのレースが最初で最後のG1タイトルとなった。その後は調教師に転身している。
ちなみに、2023年以降はジョッキーカメラによって、レース中の騎手の視点からは、大逃げを打った相手は視界に入りにくいことが認知されてきたこともあり、現在は騎乗ミスによる珍レースという認識は薄れてきている。
コメント
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絶景を求めて ♯14
レースの元ネタは2009年のエリザベス女王杯です。 エリ女は荒れるってはっきり言ってわかんだね。 「サンドピアリスに間違いない!」とか 「ベガはベガでも、ホクトベガ!」とか 「アカはアカでもアカイイト!」とか印象の残るレースが多いイメージがあります。1,675文字pixiv小説作品 - オリジナルウマ娘ストーリー
絶景を求めて ♯13
昨日の中山グラウンドジャンプについて >オジュウチョウサン強い。強くない?と言うかステイゴールド産駒が何で今になって活躍してるの?おかしくない? レースの元ネタは2009年の秋華賞です。 後半の方でエリ女メンバーが色々喋ってますけど、プリファイの元ネタは作者の記憶を頼りにやってます。(一応確認はしたんですけどね) 途中捻るのも面倒になって前後のアニメタイトルはそのままになってしまいました。東宝に怒られないか心配です。2,742文字pixiv小説作品 - ウマ娘プリティーダービー 金色の絶景
第9R 逃げるはプリキュア!
お待たせしてすみませんでした。最初は有馬記念まで一気にやろうと思っていたんですが無理に詰め込まないようやっていくことにしました。3,739文字pixiv小説作品