概要
毎年3歳馬と古馬が混じって熱戦が繰り広げられている牝馬の大一番・エリザベス女王杯が2023年、4年ぶりに淀のターフに帰ってきた。
牝馬中距離においてトップホースのスターズオンアースやリバティアイランドは牡馬相手のレースを選択して不在ながら、前年覇者ジェラルディーナを含め多士済々のラインナップが集った。
本レースは女傑ジェンティルドンナを母に持つジェラルディーナに加え、ジェンティルドンナの現役時代のライバルだったヴィルシーナを母に持つディヴィーナもエントリーし、2012年のティアラ路線を沸かせたライバルの娘同士がG1の大舞台で初めて直接対決することとなった。
出馬表
※枠順確定前。
馬番 | 馬 | 齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | ブレイディヴェーグ | 3 | C.ルメール(栗東) | 宮田敬介(美浦) |
2 | ルージュエヴァイユ | 4 | 松山弘平(栗東) | 黒岩陽一(美浦) |
3 | ハーパー | 3 | 川田将雅(栗東) | 友道康夫(栗東) |
4 | ローゼライト | 5 | 和田竜二(栗東) | 清水久詞(栗東) |
5 | イズジョーノキセキ | 6 | 岩田康誠(栗東) | 中村直也(栗東) |
6 | ディヴィーナ | 5 | M.デムーロ(栗東) | 友道康夫(栗東) |
7 | ジェラルディーナ | 5 | R.ムーア(IRE) | 斉藤崇史(栗東) |
8 | シンリョクカ | 3 | 木幡初也(美浦) | 竹内正洋(美浦) |
9 | アートハウス | 4 | 坂井瑠星(栗東) | 中内田充正(栗東) |
10 | ククナ | 5 | 浜中俊(栗東) | 栗田徹(美浦) |
11 | ライラック | 4 | 戸崎圭太(美浦) | 相沢郁(美浦) |
12 | ゴールドエクリプス | 4 | 岩田望来(栗東) | 大久保龍志(栗東) |
13 | サリエラ | 4 | T.マーカンド(GB) | 国枝栄(美浦) |
14 | マリアエレーナ | 5 | 三浦皇成(美浦) | 吉田直弘(栗東) |
15 | ビッグリボン | 5 | 西村淳也(栗東) | 中内田充正(栗東) |
前評価
人気 | 馬 | オッズ |
---|---|---|
1 | ブレイディヴェーグ | |
2 | ジェラルディーナ | |
3 | ハーパー | |
4 | ライラック | |
5 | サリエラ |
レース展開
ジェラルディーナは出遅れ。アートハウスが出していった。
レース結果
着順 | 馬 | 着差 |
---|---|---|
1 | ブレイディヴェーグ | |
2 | ルージュエヴァイユ | |
3 | ハーパー |
重賞未勝利馬のワンツーとなり、上位3頭はいずれも内枠決着となった。
- 重賞未勝利馬がワンツーとなるのは21年(1着アカイイト・2着ステラリア)以来2年ぶり。それまでG1未出走だった馬が勝ったのも21年以来だった。
- 鞍上のC.ルメール騎手は20年ラッキーライラック以来3年ぶり3勝目、宮田敬介調教師は中央G1初勝利となった。
- 3歳馬の優勝は17年モズカッチャン以来6年ぶりのこととなった。またキャリア5戦目での優勝は本レースでは最短、古馬G1全体でも前年天皇賞(秋)のイクイノックスと並ぶ記録となった。