CV:小松未可子
人物像
本作品の主人公の一人。私立聖鳳学園に通う中学1年生の少年。13歳。
模型店「イオリ模型」の一人息子で、幼い頃からガンプラに親しんできた。その為、大人も顔負けの模型制作技術を有する。
父親のイオリ・タケシは第2回ガンプラバトル世界大会準優勝者であり、セイがガンプラバトルに憧れる原点でもある。
だが、自宅の店舗にガンプラバトル用の筐体が置かれているにも関わらずセイ自身のガンプラバトルの技量は低く、大会に出場しても初戦敗退を続けていた(国内ランキングは2980891人中2959201位。実力の面で本当に弱いという意味ではガンダムシリーズはもちろんホビーアニメでも珍しいタイプの主人公である)。
しかし、謎の少年レイジとの出会いを経てコンビを組み、彼に振り回されながらもガンプラ製作担当として世界大会へ挑む。
父親の影響からガンプラに対する愛情は人一倍であり、ガンダムシリーズについての知識も(聞く側がドン引きするくらいに)豊富。その為彼のガンダム談義についていけるのはラルさんなどガンダムに詳しい人物や、ガンダムについて猛勉強したミホシなどに限られる。
また、ガンプラを乱暴に扱う行為に不快感を表す一面もあり、サザキ・ススムにガンプラ制作をせがまれても拒否し続けており、キララとのバトルで彼女が自分のガンプラを予め傷つけていた事を知った際には強いショックを受けている。
主な使用ガンプラはビルドストライクガンダムおよびビルドガンダムMk-Ⅱ。サザキとのバトルの際に一度だけではあるがウイングガンダムを使用した事もある。3機に共通して言えることだが、全体的に高火力のビーム兵器を装備している機体を好む傾向があるようである。
ガンプラバトルの際にはガンプラ知識を活かしたアドバイスなどでレイジの戦闘を補佐する。
イオリ模型に展示されているディスプレイ用のガンプラも彼が作った物であり、合わせ目消しや塗装は勿論、その若さでスクラッチビルドもこなせる実力は、サザキや京都の天才ビルダーヤサカ・マオからも認められている。
また自作のガンプラのデザインをする関係上デッサンも得意(現実にも絵を描けるプロモデラーは存在する)。
その才能ゆえに登場人物からは度々称賛の言葉を得ているが、褒められるのには弱いらしく謙遜しつつもあからさまに喜んでいる描写が多い。また顔芸にも定評がある。
容姿は母であるイオリ・リン子に似ている。
また、髪型や服装はどこか「機動戦士Ζガンダム」の主人公カミーユ・ビダンを思わせる。
才能の持てる限りを注ぎ込みビルドストライクガンダムとビルドガンダムMk-Ⅱを作り上げるが、ヤサカ・マオのガンダムX魔王、ユウキ・タツヤのザクアメイジング等に感銘を受けて世界の広さを知り、ガンプラビルダーとしての技術の向上に熱意を傾ける。
ガンダム知識が豊富だった為に「ガンダムの世界観」という枠の中でしかビルドストライクをパワーアップさせる事が出来ず、スランプに陥る事もあったが、コウサカ・チナのベアッガイⅢの制作を手伝った事でその枷から解き放たれ、スタービルドストライクガンダムを作り上げている。
余談
ガンダムのアニメシリーズにおいて女性声優が男性主人公を演じるのは、ロラン・セアック=朴璐美に続いて二人目(ゲームなどを含めると三人目。その際の二人目は『X ASTRAY』で主人公の一人、プレア・レヴェリーを演じた小島幸子)。ちなみに、もう1人の主人公であるレイジを演じる國立幸も女性声優である。