アーマーナイト
あーまーないと
『アーマーナイト』とは、任天堂によるゲーム作品『ファイアーエムブレム』シリーズに登場する兵種の1つ。
概要
『暗黒竜と光の剣』から存在する伝統的な重装歩兵種。当初は剣と槍を併用していたが、『ファイアーエムブレム外伝』『紋章の謎』では槍のみとなる。『聖戦の系譜』ではソシアルナイト同様に使用武器に特化した兵種の細分化が成され、上級職に昇格してから複数武器の使い分けが可能となり、この時点で兵種の基礎的特徴がほぼ完成する。以降の作品では、下記の流れをそのまま採用、または大枠をなぞりつつ新たな解釈を加えた新兵種の追加など細かな変遷を辿る。
変遷
※聖魔や覚醒のグレートナイトは騎馬系ながらアーマーナイトからもCC可能なので記載。
暗黒竜と光の剣
- アーマーナイト(剣・槍)
- しょうぐん(剣)※味方に参入するロレンスを除いて敵専用
ファイアーエムブレム外伝
- ソルジャー→アーマー→バロン(槍)
特徴
- 重厚な甲冑を身に纏ってあらゆる物理攻撃を受け切り、その後に痛烈な一撃を浴びせる迎撃戦法を得意とする。
- 見た目のままの兵種特性を表すかのように体力や守備力の成長率が高く、技や素早さの成長率が極端に低い傾向が多い。また、機動力についても移動歩数が少ない上に障害地形を苦手とする鈍歩であるため、切り込み隊長の役割を担う先発部隊への投入には多少の困難を有する。
- その反面、ドーガを始めとして俊敏性に恵まれた迎撃タイプ、ロジャーを始めとして攻撃性に恵まれた出撃タイプに見られるように、他の兵種と比べて育成の目安となる成長指針が明確であり、各種特殊アイテムの利用によって弱点を補うことで汎用性の高い即戦力に育てやすい。
- ただし、アーマーナイトを象徴する機動性が特筆して問題視されたのが『聖戦の系譜』であり、広大なステージの進軍を前提とした騎兵および軽歩兵ユニットの極端な増加、魔道士や魔法剣、状態変化を引き起こす杖を扱う敵の数の倍増が存在理由の希薄さに拍車をかけ、味方キャラクターとしては前編のアーダン(ソードアーマー)、後編のハンニバル(ジェネラル)の2名しか登場しないという結果となった。さらに、上級職であるジェネラルが敵専用兵種であるバロンと比較して遥かに劣る内容であることから全ての面で苦労の割に合わず、本作品においてアーマーナイトを主戦力として起用する行為は即ち「周回プレイを楽しむ遊びの一つ」を意味することとなった。
- 以降の作品では、この問題を踏まえた上で基本兵種としてアーマーナイトを続投させるために様々な手直しや工夫が加えられ、まず烈火の剣以降は移動力の低さを考慮してステータス上限の合計値が全汎用ユニット中最高となり、運用難の分だけ確実に強いユニットとなった。
- 暁の女神では守備の上限がリンドブルム(※ドラゴンマスターの上位職)以下となったが、その代わり長らくアーマーナイト最大の弱点とされてきた魔法防御が大幅に高くなった。つまり、有効打を与える手段が無い、という名実共に防御性能に特化した兵種となった。そのため、味方も強かった半面敵としても非常に迷惑な存在になった。この傾向は覚醒でも続いており、本当に壁として役に立つユニットとなっている。
- 敵として対峙した場合、以前は魔防の低さを突いて魔法で攻撃するのが基本だったが、最近は魔防も高いので速さの低さを突いて戦士や賊などの中速馬鹿力の斧歩兵で2回攻撃して無理矢理叩き潰すのが有効である。