概要
本名は剛田武。身長157cm。「ジャイアン」というあだ名は、わさドラ版オリジナルエピソード「たけしのズンドコ誕生日」によれば大きな体格と態度から来ているらしい。
初期では「ジャイ子の兄ちゃん(あんちゃん)の略称である」ともされている。
大変乱暴でジコチューな暴君且つガキ大将で、のび太を筆頭とするクラスメイト達に暴力をよく振るうのがもはや日常茶飯事(本人曰くいじめる相手は誰でも良く、仕返しはおろかムシャクシャしているという理由だけでいじめることもある)。のび太やスネ夫の都合を全く考えずに有無を言わさず野球に参加させたり、スネ夫と共にのび太がしずかの家に行こうとしているのを邪魔することもしばしばある。また、相手をしつこく追い掛け回したり、人の話にズケズケと割り込んでくる図々しい一面もある。
まさにクラスの暴君とでもいうべき存在だが、母ちゃんには頭が全く上がらない。もっとも母には面と向かって反抗できないだけで、全て従順という訳ではなく、店番をサボったり、陰口を叩いてて叱られたこともしばしば。「オレは母ちゃんの奴隷じゃないっつーの!」と真っ当ともとれる意見をしても一蹴される辺り、彼が暴君と化した人格形成に影響したとも言える。また家族思いなところが強く、拾の妹には大変甘いという一面がある。
スネ夫とよくつるんでいるが、仲が良いのかというと微妙なところ。のび太をいじめる場合にはスネ夫をいいように利用していることが殆どで、役に立たなければ暴力を振るっている。
ジャイアンはスネ夫のおべっかでいい気になり、スネ夫はジャイアンの威を借りてのび太をいじめており、言ってみれば、普段は互いを利用し合う関係といえる。ただし大長編においては互いに認め合うシーンもある。(とはいえ、二人は幼馴染であるので、仲間意識は普通にあると思われる。
逆にのび太と一緒にスネ夫に嫌がらせを受けたときは、のび太と組んでスネ夫に逆襲したこともあり、スネ夫よりも仲の良いところも見せた。(これはスネ夫も同様なので、似た者同士なのかもしれない)
「オマエのものはオレさまのもの、オレさまのものもオレさまのもの」という迷言はあまりにも有名すぎるので、ここから「ジャイアニズム」という言葉が生まれた。
その名は「不条理な暴君」の代名詞としても使われているが、とても仲間思いな一面を持っており、時には命を懸けてでも友達を守ろうとする(映画では特にそういう場面が多いため、通称「大長編ジャイアン」)。
「のび太の結婚前夜」での未来のジャイアンは猫を飼い主に届けたいというのび太の願いを聞き入れてスネ夫と共に猛スピードで車で空港までのび太と静香を送ったり、飲み会を一足先に切り上げたのび太に対し「今日はガキの頃に戻ったみてーで楽しかったぜ。何でしずかちゃんがおまえに惚れたのかわかった気がするぜ」とのび太に言葉をかけたりと、なんやかんや言いつつも、成人後ものび太達との友人関係を継続している。(子どもたちが自分たちのような関係を持つ事を前提に、同じ学校に通学させている。)
のび太が入学式当日にランドセルを紛失し、行方不明となった後、ずぶ濡れになりながら探し、のび太のランドセルがあったトラックを必死で追いかけたことがある。原作でも「ドラえもんに休日を」のエピソードで、隣町のいじめっ子に因縁を付けられるもドラえもんの休日を邪魔しまいと助けを呼ばずに必死で抵抗するのび太の根性を認め、加勢している。
一応、彼なりに正義感は持っているが、同級生との喧嘩で「正しいのはこのオレだ」と豪語し暴力を振るい、のび太にどちらが正しいか問いかけ、「悪いのはジャイアンの方」と反論されると威圧する、スネ夫のボートや飛行機のラジコンを紛失して責任放棄(前者に至っては自分の操作ミスが悪いにもかかわらずのび太のボートにぶつけて沈めた際にはのび太のせいにしていた)するなど独り善がりではある。一方で悪いという自覚があれば自分から謝罪する潔い一面もある。
横暴ではあるが、腕力頼みであまり頭が良いとは言えず、陰湿な手に出ることは少ない(陰湿な手段を使う時はたいてい、参謀役のスネ夫が絡んでいる)。同じ理由でジャイアニズムもあまり陰湿なイメージは無いが、ひみつ道具のフェイクを作ってのび太が持っている本物とすり替えて騙しとったり、自分のやらかした悪事をのび太に責任を押し付けて逃走すると悪知恵に長けたところはあり、ひみつ道具を貸したら貸したでかなり荒い扱い方をしてはトラブルを起こす(のび太もひみつ道具で無茶をよくするが初見では丁寧に扱う)。
他人を差別することも殆ど無く、いじめる相手は基本的に誰でも良いらしいが大概の場合、のび太に白羽の矢が立つ。
自分にとって恩のある人物はいじめたりはせず、ドラえもんとのび太に日頃の復讐で仕掛けられた罠を自分へのプレゼントと誤解して彼らに面子をあげるお人好しで義理堅い一面も窺える(スネ夫から強奪した物だが)。
母ちゃんに理不尽に逆らえないことから分かる通り、自分に対し、初っ端から高圧的にグイグイ来られると、嘘のように脆かったりする。ギシンアンキでトリップしたのび太には何度顔面パンチを入れても食い下がられトラウマ並みに恐怖していたり(「世の中うそだらけ」)、理性のタガが外れたドラえもんにはフルボッコにされたりしている(「ドラえもんの歌」)。
好物は豆(プラス6巻『クエーヌパン』で「おおっオレの大好物」と言っている)とかつ丼。(かつ丼は大山ドラ時代に特に強調されていたため、ある年代から上の世代への認知度が高い。その他、スタミナのつきそうな料理(大盛り)を好むという。
誕生日は6月15日。ただし誕生日パーティで盛り上がることはあまりなく、それが彼のコンプレックスにもなっている。
大山ドラで「任されよ!!」と発言した事がある通り、自身が商店の跡取りである故か、仕事への責任感は強く、「のび太の日本誕生」では、拠点となる洞穴を自分一人で掘ってみせ、しずかとスネ夫を関心させる出来栄えであった。その事から、意外にマルチな才能を秘めている事が示唆されている。
能力
学校の成績ははっきり言って壊滅的で、0点、もしくは一ケタの点をよく取り、母ちゃんに叱られる事もしばしば。のび太よりも頭が良いと思われがちだが、のび太やスネ夫と違い、100点を自力で取る描写も存在していないので、学力はのび太以下である。のび太にテストの点数で負ければ彼に暴力を振るい、ひみつ道具による不正も辞さない等、学習態度も不真面目で宿題も忘れることが多いが、それでものび太に比べれば宿題忘れに関してはまだマシな方である。(1週間前に出された宿題を提出日の前日まで手をつけてないのび太と違い、ある程度は終わらせていた)
だが身体能力はすこぶる高く、特に野球、サッカー、ドッジボールなどの腕前はピカイチ。体型に反して足も早く、町内十周マラソンで一位をとっていたことから、スタミナもかなりあると思われる。大長編「のび太の太陽王伝説」ではイシュマルから棒術を習った結果、とても平和な現代社会に生きる子供とは思えないくらい上達しているなど、運動能力に関しては恐らくあの出木杉をも凌駕し、本作のレギュラーキャラではトップと思われる。野球については「下手の横好き」とする声もあったが、大山版の旧『魔界大冒険』ではデマオンへのトドメの一撃は彼に託され、のび太に頼むぞ、名投手!!と言われている。
2005年からスタートしたわさドラ版の「おもちゃの兵隊」では、木製バットでコンクリートの地面を砕くなど凄まじい腕力を見せた。
後述の歌唱能力とも関連するが、言語能力、特に単語記憶能力が低いと思われ、「ノゼローゼ」(ノイローゼ)「マックラ族」(クラヤミ族)「タコロスレース」(イカロスレース)など、新しく聞いた言葉や難しい専門用語を間違って覚え、あるいは正確に思い出せないことがしばしばある。
ただし、一時期宮本武蔵に憧れて剣道を始めた際には宮本武蔵の活躍した年代を間違えずに覚えている他、果たし状を贈った際には武蔵になりきって自分の名前を『剛田武蔵』と漢字を一字も間違えずに書き上げているので(それもなかなか丁寧な字で書かれている)、自分が興味がある物はきちんと覚えられるようだ。
上記のようなジャイアンの知的能力は学習障害の一種であるADHDの多動性・衝動性優勢型に当てはまる部分が多く、典型的な「不注意優勢型」であるのび太と並んで「のび太・ジャイアン症候群」としてADHDの症状を説明されることがある。
ジャイアンリサイタル
歌が大好きだが恐ろしく音痴と言われる。原作では「ボエ~♪」という音で表現されており、それを聞いた誰もが耳をふさぎ頭を抱えるほど。定期的に近所の空き地でリサイタルを開き、近所迷惑を顧みずに大声で歌う。のび太やスネ夫は聴衆として毎回強制参加させられるため、いかに回避するかというネタがらみのエピソードが多数ある。ただし作曲・作詞はこなせる方であり、楽譜も自作しているシーンも多い。
こちらも上記の暴君同様、他の漫画やアニメ作品においても音痴の代名詞として使われており、人物の歌唱力を表す際の基準が「ジャイアン級」と使われることもある。
しずかも音痴ではないが趣味のバイオリンの腕前がジャイアンの歌並みとも評されており、実際に音の取れてなさ、リズムの外しっぷりそのものはジャイアンを遥かに下回っており、なおかつジャイアン同様自覚がない。
テレビのオーディション番組に出演した際に、その歌声を聴いた人々が失神したり強烈な歌声にビックリして転んでケガをしたりして救急車で運ばれたり、多数のテレビが壊れたりと全国的な大惨事をもたらしたこともある。劇場版『のび太の魔界大冒険』では魔界の人魚や怪獣を肉声で撃退しているばかりか魔界のセイレーンの催眠音波で操られ誘引された仲間達が強烈な音痴肉声によって正気を取り戻した。
普段は自分を天才歌手だと称しているが、録音された自分の歌を寝ている時に聞いて「誰だ夜中にこんな下手な歌を歌ってやがるのは」と言ったこともある。実際のところ音痴は自覚していて、上記テレビ番組の出演の際はドラえもんの道具「声紋キャンデー製造機」で美声にしてもらおうとしていた。ちなみに失敗に終わったのは、どちらかと言うとドラえもんのミスである。
ちなみに、声紋キャンデーでプロの歌手の声になって歌った際は、のび太達から「きれいな声」「歌手みたい」と好評を博しており、ドラえもんの謎本にて「音程が外れているのではなく、声質が悪いので聞き苦しいのではないか」と言及されている。
あくまで映像化されたから言えることなのかもしれないが、上記のように、「音痴」と言われることに異論も多く、一部では「音程が外れているわけではなく、あくまで声が大きすぎるだけなのではないか」「そもそも自分で曲を作って歌ってる時点で音痴ではないでしょ」「声が変なだけで、音とリズムは取れている」という意見も少なくない。
更に言うと、カセットテープやアナログレコードに彼の肉声の曲が吹き込まれたことがあるが、これら一般家庭向け普及型のアナログオーディオメディアはダイナミックレンジ(録音可能な低音域と高音域の限界の幅)が狭い。特に「ジャイアン殺人事件」(TC39巻)ではやや旧式化したラジカセでその場で録音したもの(据置型デッキと異なり、ラジカセはポジションTYPE-1“ノーマル”しか対応していないことが多く、カセットテープの中でも特にダイナミックレンジが狭い)が普通に再生されている。
音響兵器というレベルで音が外れているのなら、ダイナミックレンジから外れた部分はただのビビリ音になってしまうので、常人が短時間聞く程度なら健康などの被害は出ない範囲に収まっているはずである。
上に「テレビを壊した」とあるが、実はアナログテレビ時代のチャンネル割当音声もダイナミックレンジがかなり狭い。よりはっきりとした音声が送受信できるようになったのは1979年に音声多重放送(二ヶ国語放送・ステレオ放送)が開始されてからで、この音声部分は従来のテレビチャンネル割当とは別の周波数で別途送り出されており、対応テレビかチューナー+Hi-fiステレオコンポでないと再生できない。ちなみに、声紋キャンディーの回は1973年初出(なお、松下とSONYがバチバチやり始めた“ホームビデオ戦争”は1976年にその火蓋を切っており、シンエイ動画作成のアニメの放送時期であればビデオデッキも相当数ぶっ壊したはずである)。
そのため正確には音痴ではないどころかもしろ音感はあって取れており、単純に音量が調整できていないというべきか。
歌をほめてくれる相手(大抵は社交辞令だが)には、非常に喜んで「心の友よ」と呼ぶ。
なお、彼の歌を褒める場合、大抵は苦しみながら聴いた時にお世辞で褒めるか、ドラえもんのひみつ道具を緩衝材として使用して被害が出ないように裏工作した場合に限られるが、お世辞やドラえもんのひみつ道具を介さずに素で聴き惚れた人物は劇場版『のび太の南海大冒険』のゲストキャラであるベティ(演者:早見優)が史上唯一である。
一方でわさドラ版のみであるが、現任の中の人ネタ故か、ラップのみは酷評されるどころか、飛び抜けて上手く、普段はジャイアンの歌を聴きたがらない一同も皆ノリノリで参加している。また、カラオケ「UGA」のCMでは猛練習の末に美声を獲得し、リサイタルに集めたクラスメイト一同を号泣させている。
要するにコツさえ掴めれば、歌唱能力が成長する見込みは充分にあるというわけで、彼に歌の才能が全く無いわけでは無いのだ。なお、忘れられがちだが、*彼変声期を迎えていないのだ。現に、成人後の時間軸での出来事である「のび太の結婚前夜」においては、男性陣と実家で飲み会をした際に歌い、のび太からへたくそと言われても(精神的にも大人になったこともあり)「うるせえ!」と返すだけで怒らなくなっている。(それに加えて、歌による被害も全く出ていない。理由は変声期を経て、彼の発声が改善されたと思われる)
害虫を退治するひみつ道具が音源テープ喪失で使えなかった時にジャイアンの歌声で代用されるエピソードもある。また、細かいところでレッド・ツェッペリンのロゴが入ったTシャツを着ていたことがある(ただし、ロックは好みではなく、昔ながらの歌謡曲を好む描写があるが、アイドルの追っかけも年相応にしているので、時と場合によるのだろう)
恐怖のディナーショー
料理が好きだがとてつもなく下手で味見して死にかけたことがある。代表作はジャイアンシチュー。
わさドラ版ではシチューだけにあらずピザ・たこ焼き・カレー(いずれもわさドラ版オリジナル)もダメダメであり、特にカレーはジャイ子がスパイスの段階から作りつつ味見をしながら完成させたものを、ジャイアンが手を加えただけで台無しにしている。
主な原因として、自分勝手にやたらめったらと必要のない材料を入れまくること、随所に味見をして食えるかどうか確認していなかったことによるきらいがあり、余計な物を入れる考えが無かったかき氷はちゃんと作れているシーンがある。自分で自分の料理を味見し、その場で卒倒するという迂闊さもあるものの、創作料理に興味があるようだ。
ジャイアンのファン(?)一覧
- 野比のび太:言わずと知れたジャイアンファンクラブの会長。ドラえもんのひみつ道具を使ってサポートすることもしばしば。
- ベティ:映画『のび太の南海大冒険』に登場。ジャイアンの歌にシラフで聞き惚れていた。(漫画版では泣いて喜んでいる描写がある)。更に別れる際は船に残って一緒に海賊にならないかと誘ったりしていた。
- たか子:わさドラ版に登場。自らファンクラブを設立したりジャイアンの歌に振り付けも考えたりしていた。
- アル:映画『のび太の月面探査記』に登場。大声でジャイアン並みの超音波を出せる。劇中では二人で歌っていた。
- ケンちゃん:映画『ドラえもん ケンちゃんの冒険』に登場。
また、空き地に隣に住む神成さんもジャイアンリサイタルの被害をモロに食らっているはずだがジャイアンに苦情を言いにきたことないので、もしかするとファンの可能性がある(単に毎回気絶している可能性もあるが)。
家庭環境
家族には妹のジャイ子と両親、そして犬のムクがいる。ただしレギュラー格は母親と妹だけで、父親はめったに出てこない。
実家の剛田商店は似てる人の影響か八百屋というイメージが強いが、卵を届ける話があったり、トイレットペーパーや掃除道具が陳列してあったりと、実際は雑貨屋に近い。
なお、ジャイ子という名前はジャイアンと同じくあだ名だが、本名は不明。(母親もジャイ子と呼んでいるので案外本名なのかもと言う説もちらほら)
未来世界では自身とは真逆の性格を持つ息子、ヤサシ(通称ジャイチビ)がおり、「スーパージャイアン」と言う巨大商業施設を経営しているなどビジネス面ではなかなかの立場にいる(これはトヨタのCMにも設定が流用されている)。2014年度版「のび太のおよめさん」によれば、大人になっても剛田商店の配達に行っており、兼業しているようだ。(これはわさドラのみ)
ちなみに子供のころ暴君だった事からか、息子にスパルタ気味な一面も見せている。また、逆にかつての自分同様の暴君なガキ大将であるノビスケ(のび太の息子)に対しては息子を鍛えてくれる存在として見ているなど、自分に似た人物へ好意的な一面もあったりする。
父親は柔道の心得があり、いとこは柔道5段で空手黒帯の大学生、おじさんは柔道10段(なお現実世界での柔道十段は柔道界に多大なる貢献をした人物に対する名誉称号であり、生きた人間に対してはまず与えられることのない段位である)のプロアスリートというとんでもない家系の出身。勿論、ほぼ全員があの顔である。
だが、父親はジャイアンがインチキしてテストで満点を取ったのを見抜いて「出来が悪いのは仕方がないが不正だけはするな」と言い含めるほどの公正な性格で、おじさんもジャイアンから弟子入りを志願された時は「本当の強さは弱い者のために戦える強さだ」と説くなど、親類には武道の達人かつ、人格者がそろっている。
紙相撲では自分の力士に雷電を思わせる「ジャイデン」という四股名を名付けており、相撲の知識もあると思われる。
意外なこと
- のび太はドラえもんがやってこなければジャイ子と結婚する運命だった。つまりジャイアンはのび太の義兄になるはずだったのである。
- でべそが35㎜もあることを気にしており、おまじないを試している。
- 周囲から「ジャイアン」とばかり呼ばれているせいか、稀に自分の名前を間違えることもあった。(例:剛田 剛)初期には作者すら間違えていた(7巻で「郷田武」と書かれたことがある)。
- アントニオ猪木に卍固めをかけられたという話はあまり知られていない。
- おままごととお人形集めが大好きだと言うこともあまり知られてない。が、ドラえもんに目撃された際には赤面し、どら焼きで買収して口止めした。そのせいか二回ほど女の子を好きになって告白しようと頑張る話もある。
- 妹の方が有名だが、ジャイアンも実は結構絵がうまい。プロレス漫画を描いていたことがある。ただし集中力が無いため写生は苦手。
- 「ほんわかキャップ」と言うひみつ道具で酔っぱらった時はオネェ口調になった。どうやら泣き上戸かつ、強い女性願望があるらしい。
- 作中世界では、ツチノコを世界で初めて発見した。
- なぞなぞが得意で、なぞなぞを解くことができなかったのび太とスネ夫を殴ったこともある。
- 屁をこくことが多い。
余談
ジャイアンにはモデルとなった人物がいたとされ、藤子・F・不二雄の少年時代にいたガキ大将だったという。
しかし、ジャイアンとは違い弱い者いじめをするような暴君ではなく、むしろ面倒見のよい人物であったとか。この点からするとジャイアンの仲間意識の強さはこの人物をベースにしたものと推測される。
『のび太とふしぎ風使い』では、憑依されたスネ夫がジャイアンを度々「ブタゴリラ」呼ばわりした。
今でこそ典型的なガキ大将だが、極初期設定では「スネ夫が悪玉で、ジャイアンはその用心棒」になる予定だったが、次第に「両者の立場を逆転した方が面白くなりそう」と言う事で現在に至っている。
2014年3月6日放送『アメトーーク』の『ジャイアン心の友芸人』にてピックアップされた。同番組内で科学的に検証したところ、かのジャイアンパンチは約6トンの威力がある(二頭のアフリカゾウに全力で踏まれるのと同じ威力)とのこと。
また、テレビ朝日版第2期の声優、木村昴氏は非常に歌唱力が高く、クラシック音楽一家出身であり、幼少期にはバイオリンを習っていたが、常にクラシック音楽のある環境におり両親の指導も厳しかったためにクラシックが嫌になり、発表会でバイオリンが嫌すぎたために気絶してしまったというエピソードが存在するが、劇中のジャイアンはしずかのバイオリンに苦しめられている。
中国におけるジャイアン
ドラえもんは、中国でも人気なアニメで、当然ジャイアンも有名だ。
しかし、中国のネットでは「胖虎」(ジャイアンの中国語表記)が検索不可能になっている。
その理由として、ジャイアンの顔がくまのプーさんと同じく中国国家主席・習近平に似ており、彼が風刺画として使用されることを恐れたからという説が有力。しかも、ジャイアンと習近平は偶然にも誕生日が同じであり、これも理由の一つとされている。
更に、中国は周辺諸国の領土を欲しがり領土・領海・領空侵犯を頻繁に行っているため、この行為はジャイアニズムを連想させる。他にも、中国はウイグル・チベットや香港に対する人権弾圧を行っており、この行為もジャイアニズムを連想させる。
歴代担当声優一覧
日本テレビ版
肝付兼太 ※後にテレビ朝日版第1期でスネ夫を演じることになる。
テレビ朝日版第1期
くじら(2000年映画での幼少時代および2004年映画での幼少時代)
テレビ朝日版第2期
関連イラスト
関連タグ
ジャイアンパンチ ジャイアンリサイタル ジャイアンシチュー おれはジャイアンさまだ!
ブタゴリラ:他作品のキャラクターで、作者が同じためなのか、『身体が大きいガキ大将』、『本名はあるがあだ名で呼ばれている』『実家がお店をやっている』等共通点がとても多いが、『ジャイアンと違っていじめっ子ではない』等異なる点もいくつかある。
寺坂竜馬:別作品の登場人物で中の人&ガキ大将繋がり。彼も最初はともかく、途中からは名実共にきれいなジャイアンと化す。
バルタザール=フォン=アダルブレヒト:中の人繋がり。暴れキャラも共通している。
ガチゴリラ:週刊少年ジャンプにて連載中の本作品をオマージュした作品のキャラクター。ポジションや見た目、性格がまさに一致しているが、ジャイアンと違い"聖人"と言っていいほどの善人である。
バイス/仮面ライダーバイス:CVが同じである悪魔で、中の人繋がりゆえか言動がところどころ類似している。
ドラえもんは土曜に放送しており、その翌日の日曜日は仮面ライダーリバイスの放送日なため週末は木村昴の声をたっぷり堪能できる。中の人の演じるキャラが敵をボッコボコにしているシーンを見て多くの人がジャイアンを連想しただろう。
また、仮面ライダーのパロディ「カメライダー」なるものがドラえもんの作中に出ることがあり、ひょっとするとまさかのコラボも····?
なお、中の人繋がりだったり意外と言動が似ていたりと共通点が多く、ついには中の人が中の人ネタでジャイアンの台詞を出し、pixivでは合体タグまでできてしまった→ジャイス
ムサシ, 近藤隆太:同じくジャイアニズム思想を持つ者同士。作中の時代背景を考えると、後者に至っては史実上ジャイアンより先にジャイアニズム発言を言ったことになる。
紅林二郎:顔面陥没パンチを得意とする元ヤンのフリーター。彼はジャイアンの様ないじめっ子ではないが、悪人や友達を傷つける者を決して許さない強くて優しい男である点がジャイアンと共通している。
人称・口調・口癖・呼称だぜ!(わさドラ版準拠)
一人称 |
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二人称 |
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口調 | |
口癖 |
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呼称 |
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関連人物への呼称だぜ!
関連人物 | 呼称と変遷 |
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ドラえもん | ドラえもん |
野比のび太 | のび太 |
骨川スネ夫 | スネ夫 |
源静香 | しずかちゃん |
出木杉英才 | できすぎ |
ジャイ子 | ジャイ子 |
ドラミ | ドラミちゃん |
セワシ | セワシ |
野比玉子 | (のび太の)おばさん |
野比のび助 | (のび太の)おじさん |
両親 | 父ちゃん・母ちゃん |
先生 | せんせい |
関連人物からの呼称だぜ!
関連人物 | 呼称と変遷 |
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ドラえもん | ジャイアン |
野比のび太 | ジャイアン |
骨川スネ夫 | ジャイアン |
源静香 | タケシさん |
出木杉英才 | タケシくん |
ジャイ子 | お兄ちゃん |
ドラミ | タケシさん |
セワシ | タケシさん |
野比玉子 | タケシさん |
野比のび助 | タケシくん |
両親 | タケシ |
先生 | 剛田 |