うきうきパーティ
うきうきぱーてぃ
ゲームキューブ専用ソフト「マリオパーティ4」に登場するマップ。
ノコノコが造った南国のリゾート地をモチーフにしているマップである。南国が舞台であることもあって、水の表現が非常に美しく再現されているマップである。
難易度は「★★☆」(★の数が多いほど、難易度が高い)。しかし…。
このマップ、南国である点や水の美しさとは裏腹に、かなり癖の強い仕掛けや、理不尽な仕掛けが多数存在しているマップということもあり、一部のファンの中には、このマップを「歴代マリパ最悪のマップ」「うきうきするのはノコノコだけ」という、悪い評価が目立ってしまっているマップである。
主に問題視されやすい仕掛けとしては以下の通り。
マップ2か所の分岐点
このマップの分岐点は、実はウッキーが投げたバナナの皮を踏んで、滑った方向に進むという内容。
しかし、その方向はなんとランダムで選ばれる。そのため、場合によっては、同じ方向にしか進めない場合もある。
さらに、「デカ状態」(この状態になると、スター交換が出来ないという重大な欠点を含めた「通過イベント」が発生しなくなる)でも回避することが出来ず、アイテム「クッパスーツ」を使用しないと分岐点を自由に選ぶことが出来ない。
それに加えて、上行きのルートが選ばれてしまうとループすることになってしまうため、再び元の場所へ逆戻りしてしまう。しかも、上行きルートの先にスターマスが配置されるということもあり、非常にもどかしい分岐点になってしまっている。
リフトン
マップ上には、スイカ・ミカン・パイナップルの絵が書かれた桟橋がそれぞれ2か所ずつ存在している、
これらの桟橋の前にある「?マス」に止まると、リフトンが現れて、同じフルーツの絵が描かれている桟橋へ移動する。
しかし、このイベント、実は強制イベントであり、もし、スターを目の前にして桟橋の前にある「?マス」に踏んでしまった時点で、スターの獲得が難しくなってしまうという、とんでもない仕様となっている。
一応途中で3コインを取ることが出来るが、スイカの桟橋から乗った時に限られ、それに加えてたったの3コインしか獲得しないという点も、このイベントの意地悪な部分が目立ってしまっている点である。
分岐点やリフトンのイベントだけでも既に厄介なイベントが目白押しだといえるが、このマップの評判をさらに悪化させている原因として、「ノコノコリゾートホテル」というイベントが存在している。
恐らく、マリオパーティ史上理不尽且つ誰得なイベントだと言われることが多いイベント。
マップ中央に「ノコノコリゾートホテル」が建設される場所がある。その付近にあるノコノコの顔マークを通過すると、通過イベントとして、そのホテルの建設費用として5コインを投資することになる(ちなみに、投資された額に応じてホテルが大きくなっていく)。
また、建設されたホテルの前に6マスある「?マス」に止まると、リゾートホテルに泊まるという名目で、建設費用として投資されたコインの合計と同じコイン数を宿泊料金として払われてしまう。
だが、それだけに限らず、その直後に何故かホテルが津波にさらわれるという、現在では大人の事情もあって再現が完全に不可能ともいえるイベントが発生し、リゾートホテルを飲み込んで、元の更地に戻ってしまう。そのため、結局何のメリットも受けられないという、完全に理不尽なイベントになってしまっている。
コイン数に応じたホテルの外観のバリエーションが豊富である点はこのイベントの数少ない利点ではあるが、例えグレートアップしたとしても、結局誰かが「?マス」を踏んだ時点で、津波に飲み込まれてしまって、元の更地に戻ってしまう。
そのため、「2」「3」「スーパースターズ」に登場するノコノコバンクと、「マリオパーティ2」に登場するクッパバンクのコイン徴収システムだけを合体させた施設になってしまっているため、完全に理不尽なだけの存在になってしまっている。
恐らく、この理不尽なイベントになってしまったのは、開発期間が足りず有益なイベントが用意できなかった可能性もあるかもしれないが…。
但し、ホテルの投資については、前述したようにノコノコの顔マークを通過する際に発生する「通過イベント」である。そのため、「デカ状態」にすることで、コインの投資なくそのまま通過することが出来る。前述のランダム性が強すぎる分岐点で上行きルートが選ばれたら、再びノコノコの顔マークがある場所に通らないといけなくなるが…。
本作のマップの仕掛けやイベントは、過去作や後に発売された作品と比べるとかなり理不尽なものが目立ち、プレイヤーの望む移動ができない事例が発生することが多い(例えば運が必要なイベントが目白押しであり、運が悪いと思うように動けない「どきどきパーティ」など)。
しかし、このマップは、本作のマップはもちろんのこと、過去に登場した&後に登場したマップと比べると理不尽なレベルのイベントが目白押しである。
ランダム性の強すぎる分岐点、強制イベントで別の場所でワープさせられてしまうリフトンイベント、そして、理不尽な存在になってしまっているノコノコリゾートホテル。
上記の癖がかなり強いイベントが出揃ったこともあり、『4』で登場したボードマップはもちろんのこと、これまで登場してきたボードマップの中でも史上最悪のマップになってしまっている。
あまりにも癖の強いイベントが目白押しであり、評判が悪いボードマップなのだが、ストーリーモードでは、全てのボードマップをクリアしなければならない。当然このボードマップもプレイしなければならないため、前述の「どきどきパーティ」や、意地悪な仕掛けであるコーヒーカップやジェットコースターが存在している「わくわくパーティ」と共に、ストーリーモードでは大きな障壁になることが多い。
このボードマップや「どきどきパーティ」など、運要素が強めな仕掛けのボードマップが多すぎて不評になった影響もあるのか、続編となる『5』以降では、プレイヤーがルートを選べない分岐点が存在するマップは、各作品につき1つ程度に減少されることになった。