時は19世紀末、場所はアメリカ、ニュージャージーの荒野。銃と馬、鉄道の開拓時代。
西部からの長い旅路の果てに、陰謀の根源である悪党、ヴァレンタイン大統領の乗る列車に迫る二頭の馬。馬に乗るのは主人公の二人、ジョニィとジャイロ。
馬から列車に乗り移れば死闘が始まり、命を落とすことになるやもしれぬ。進めばもう戻ることはできないだろう。
ジョニィは確認する「ああ…おそらく…みんなやられる…」「闘った者は全員、家族や子孫にいたるまで闇に葬られるだろう」「やめるなら今度こそ最後だぞ。国へ帰るなら今が最後だ…」。
しばしの沈黙の後、ジャイロは口を開く「なあ…お互い秘密を言い合おうぜ」。
意図をはかりかねるジョニィに、勢いでもってジャイロは自分の秘密(恥ずかしい本名)を打ち明ける。
呆気にとられるジョニィだが、応じて照れながらも自分の秘密(恥ずかしい性癖)を打ち明ける。
他人にとっては呆れる内容だが、本人にとっては切実な秘密。それを互いに交換し、他言無用を誓い合う。
そしてジャイロは言う「よし、じゃあ行くか…」。
ジョニィは列車を見据える「うん」。