概要
「たまゆら」シリーズのテレビアニメ第1期、通算では第2作。2011年10月から12月まで放送された。
1期では楓が竹原に引っ越してきたときから、友人たちと将来やりたいことを探すために「私たち展」を開催するまでの1年間が描かれている。
ストーリー
高校進学を機に、竹原に引っ越してきた沢渡楓。
かつて、亡くなった父と遊びに来ていた竹原で、よく遊んでいた塙かおるとも再会する。
父の影響で、写真が大好きな楓にとって、思い出深い地でもあった。
しかし、同時に亡くなった父を思い出す、辛い場所でもあった。
写真とともに始まる、優しくあたたかい、青春と日常…
登場人物(『hitotose』)
メインキャラクター
「はわぁ、心がつながったみたいなので。」
横須賀の汐入での生活を経て、高校生になったことをきっかけに瀬戸内の町、竹原市に引っ越してきた高校一年生。身長145cmのミクロ系。ぽってぽって…という音が聞こえるような歩き方をする癖があり、危険への注意力が足りないせいで時々ポテッとこける事がある。そんなところから”ぽって”というあだ名で呼ばれている。
写真を撮ることで、”しあわせ”を形にし、まわりの人達と心をつなげていきたいと思っている。
使用カメラは、父親の形見の「Rollei(ローライ)35S」。
「匂いに季節を感じるっすなぁ。合格!」
楓の幼なじみで、いろいろ危うい楓をいつも心配して見守っているが、たまにそんな楓にいたずら心も芽生える。
趣味はポプリ作りだが、変わった匂いのポプリに挑戦したりする。
ちょっと特別なところへ出かける時は、あたらしいポプリを作って出かける。
なぜなら夏の香りで夏の到来を感じとるように、思い出に香りがつくから。
「ざっくり、今日はとびきりおひさまムース!って感じの一日にすっから!」
テンションの高い女の子。楓の弟の香が大のお気に入り。かおるをきっかけに楓と友達になる。
パティシエになりたいと思っていて、高校卒業後は料理の専門学校に行く予定。
スイーツを作るのが趣味で、イメージでスイーツにオリジナルの名前をつけてしまう。
だいたいはおいしいが、意外にカロリーが高いものが多い。本人はやせ型で、食べても太らない体質。
「あの…じつはわたし…あやっぱりいいです。」
日の丸写真館に飾ってあった楓の写真を気に入ったのをきっかけに楓と友達になる。
実家が大崎下町で旅館をやっていて、竹原ではアパートでほぼ1人暮らし。
実家に戻ってもお客さんに愛想よくできない。口下手なので口笛で気持ちを伝えようとする。
現在の微妙な心模様や風景にあわせて、即興で口笛を吹いたりもする。
サブキャラクター
「むやああああ」
楓の大のお気に入りで竹原に住んでいる。
ピンクっぽい色をしていて日々のんびり過ごしている不思議なネコ。
「ぶゆすけの他にもね、今度考えてるキャラあるの。できたら見てくれる?」
横須賀市汐入に住んでいる。小学校のときから中学時代まで同じ学校に通った楓の友達。
今は手紙やメールでやりとりをしている。
思いやりが強く、楓の父親が亡くなった時に、沈んでいる楓を元気づけようと色々と気をつかってくれた。
ただ、楓を励まそうとしているのに自分が先に泣き出してしまい、逆に楓に励まされてしまう事もしばしば。
嬉しくても泣いてしまう、とにかく涙もろい性格。
趣味はオリジナルキャラのぬいぐるみ作りで、お気に入りは“ぶゆすけ”というキャラ。
「ふふふ、一枚撮らせてもらっていいですか?」
楓の憧れの写真家さんで、現在は「空」をテーマに写真を撮り続けている。
写真を送ってきた楓に行き先の書いていない水色の切符をプレゼントした。
瀬戸内でもたまに個展を開いていて、楓のことを気にかけている。
「あっ、楓ちゃんはやくはやく~、おいてっちゃうよ~。」
とてもかわいく、女の子にしか見えない男の子。
まわりが女の子のように扱うせいか仕草もどこか女の子っぽい。
姉の楓にはとてもなついており、どこかへ行くときは一緒について来ようとするし、やたらとひっつく。
「いいかもいいかも」
かおるの姉で現役女子大生。
写真好きだが、写真以外にも趣味は多く、現在“プチ秘境探検”にはまり中で瀬戸内海の島を探検している。
後輩や周りの人や知り合いへの面倒見はとてもいい。
悩んでいたり沈んでいる人の心に敏感で、やんわりと気持ちを明るくしてくれるような人。
「じゃあもっかい勝負したげる!くやしかったら追いついてみなさい!はっはっはっはっはっはっ」
香のことが好きな小学生の女の子。
何かというと戦いを挑みたがるバトル系女子。
香に振り向いてもらうために常に頑張っている。
岡崎のりえをライバル視しており、遭遇した際は何かと挑発してくる。
見て分かるぐらいに浮き沈みが激しい性格をしている。
「熱いうち食べんさいね~」
楓たちの行きつけのお好み焼屋さん、「ほぼろ」の店主。
ほんわかとした性格。華麗にお好み焼を焼き上げ、お客さん達を魅了する。
元々はイラストの仕事をしていたが、竹原でお好み焼屋さんを開店して町を見守りながら暮らしている。
※イラスト中央
「とってもいい写真だよ」
日の丸写真館のオーナーで、カメラ修理のマエストロ。
楓の父親、和馬とは高校時代からの友人でその娘の風のことも気遣い優しく見守っている。
ちょっとエロいところもある。
- 沢渡珠恵(楓の母)(CV:緒方恵美)
- 楓の祖母(CV:松尾佳子)
- 楓の父(CV:なし)
- 堂郷和太郎(CV:間島淳司)
- 飛田志麻子(CV:斎藤千和)
- 保志まなみ(CV:中島愛)
- 広野昌子(CV:沼倉愛美)
- かおるの父(CV:野島昭生)
- 麻音の父(CV:古川登志夫)
- 麻音の母(CV:平野文)
- 楓の祖父(CV:稲葉実)
- 藤井みその(CV:大亀あすか)
主題歌(『hitotose』)
オープニングテーマ
「おかえりなさい」
エンディングテーマ
「神様のいたずら」(第1話、第3話 - 第6話、第8話 - 第10話)
作詞・作曲:大江千里 / 編曲:清水信之 / 歌:中島愛
「夏鳥-うたとぴあの-」(第2話)
作詞・作曲:杉森舞 / 編曲・ピアノ演奏:清水信之 / 歌:中島愛
「星空」(第7話)
作詞:伊藤利恵子 / 作曲・編曲:西脇辰弥 / 歌:中島愛
「あしたの陽だまり」 (第11話)
作詞:マイクスギヤマ / 作曲・編曲:浜口史郎 / 歌:沢渡楓(竹達彩奈)、塙かおる(阿澄佳奈)、岡崎のりえ(井口裕香)、桜田麻音(儀武ゆう子)
「A HAPPY NEW YEAR」(第12話:最終回)
作詞・作曲: 松任谷由実 編曲:窪田ミナ / 歌:坂本真綾
挿入歌
「やさしさに包まれたなら」(第4話)
作詞・作曲:荒井由実 / 歌・演奏:marble
「ヒマワリ」(第5話)
作詞・作曲・編曲:北川勝利 / ストリングス編曲:長谷泰宏 / 歌:沢渡楓(竹達彩奈)
「夢の兆し」(第6話)
作詞:松浦有希 / 作曲:hermin / 編曲:鈴木智文 / 歌:岡崎のりえ(井口裕香)、桜田麻音(儀武ゆう子)
「ずっと一緒 -うたとギター-」(第9話)
作詞:西直紀 / 作曲:F.GIRAUD / 編曲:笹子重治 / 歌:保志まなみ(中島愛)
「ももねこ音頭」(第9話)(第10話は歌:モブ小学生)
作詞:西直紀 / 作曲・編曲:中島ノブユキ / 歌:沢渡楓(竹達彩奈)、ももねこ様(福井裕佳梨)
「希望のカタチ」(第10話)
作詞:micco / 作曲・編曲:菊池達也 / ストリングス編曲:杉本優 / 歌:塙かおる(阿澄佳奈)
挿入曲
口笛演奏 唱歌「海」(第6話)
口笛演奏:佐藤恭野
「たまゆら~メインテーマ」(第7話)
作曲:中島ノブユキ / 竹楽器演奏:竹夢楽団
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
1 | わたしのはじまりの町、なので |
2 | やさしい香りに包まれた日、なので |
3 | 出現! たたかう女の子、なので |
4 | 潮待ち島に聞こえる音、なので |
5 | ちひろちゃんがきてくれたよ! なので |
5.5 | あったかい風の想い出、なので |
6 | それはいつかの日のこと、なので/そしてある日のこと、なので |
7 | 竹灯かりの約束、なので |
8 | かわらない人かわりゆく時、なので |
9 | ももねこさまの憂鬱、なので/失恋カメラ、なので |
10 | 明日のわたしはどんなわたし、なので |
11 | 聖夜のものがたり♪ なので |
12 | 新しいひととせ、なので |
なお5.5話は未放映回でディスク7巻に収録。後に有料放送で配信された。
コミカライズ
OVA版の続編として約1年半に渡り連載された。内容も基本的にアニメを踏襲している。
なお最終巻にはアニメ5.5話のコミカライズも含まれる。