できない子とSCPは、共同怪奇創作サイト【SCP_Foundation(SCP財団)】を原作とした長編やる夫スレ。
作者はコナタデ ◆8VlxH6ynVs。2015年8月15日から連載中。
概要
SCPの紹介を物語風に仕上げた作品で、作中世界で様々なSCPに関わっていく本編と、メタな視点からの補足説明を入れる番外編に分かれる。
主人公は原作に登場しないオリジナルの体質の持ち主で、あくまでSCPの紹介が主軸とはいえ文字通りのご都合主義能力なため、作中でも「都合の良いメアリー・スー」と呼ばれたり、番外編コーナーで「dv(低評価)からのDecommissioned(記事抹籍&晒しあげ)不可避」と自虐的に紹介されたりする。
主な登場人物
黒崎 できない子
本編の主人公。日本人とフィンランド人のハーフ。
両親とは小さい頃に死別しており、日本の施設で育った18歳の少女。
SCP財団の事を一切知らされていなかったが、ある特異体質に目を付けられ財団本部に招かれる。
人一倍感情的で怖がりだが、たとえ目の前で犠牲者が出ても「トラウマ」を一切抱えず、記憶処理の必要すらないという、能力のために形成されたとも言える特異な性格。
自らの特性を正しく活かすため、ある種の使命感を持って様々なSCPオブジェクトや財団職員と関わり、時には命の危険に晒されながらも異常存在に対する理解を深めていく。
収容体質(メアリー・スー)
恐怖、脅威、もしくはそれらから来る同情等を示させた対象を、一定の確率で元の場所へ流れに沿って戻す「現実改変」の一種。
自身が「こうなるべき」と認識した対象の「状況に関する確率」を変動させて「あるべき場所」に無意識に誘導する能力。
確定要素さえあればオブジェクトの不活性化や不自然な行動ミスの誘発、果ては異常性喪失による無力化すら引き起こす。
「あるべき場所」とそこに至る「明確な流れ」が認識できなければ特性は発揮されない。
現時点で収容手段が確立されていない多くのKeterクラス等に対しては「特定位置への誘導」が精一杯である。
財団の存在を知った今、ほぼ全てのSCPに対し「財団の望むように収容されるべき」という認識を抱いているが、財団による収容が「あるべき場所ではない」という考えに至った場合、深刻な収容違反を誘発する危険性も秘めている。
ヤラナイ夫・ビップデー博士
本編の解説役。クリアランスレベル3(物語開始時点)の財団職員。
財団に対して依存とも言われる程の忠誠を誓った「財団狂い」の博士。
財団による平和維持のためなら躊躇することなく危険を冒し冷徹な判断も下せるが、他人の心の機微に素で疎く、かつては自我を持つオブジェクトに接する業務の評価が最悪だったらしい。
できない子の特性を調べるために10年以上も監視していた事に何の疑問も抱いておらず、既に性欲は失せているとまで評される。
できない子の特異体質が財団に正しく活かされるため、慎重かつ能動的にオブジェクトに関わらせていく。
感情がそれしかない訳でもなく、ミスリードを誘う解説をして反応を楽しんだり、自身の無配慮な発言と行動に気遣う様子も見せている。
ネコにゃん
番外編の解説コーナーの解説役。
外見は某猫系アイドルだが、このスレではあくまで「ネコにゃん」である。
猫マネの口調で作品世界とそれを取り巻く界隈をメタ視点で熱く語る。
ライオン
番外編の解説コーナーの聞き役。
基本的に無表情だがわりと感情的にツッコミを入れる。「お前それ財団でも同じ事言えんの?」
配役は適当に決めたらしく、ネコにゃんとネコ科繋がりになったのは偶然らしい。