コードギアス反骨の無惨様とは、コードギアス反逆のルルーシュを原作とした長編あんこやる夫スレ。
作者は◆2sRGUbBO9j2n。2019年12月26日から2020年2月10日まで連載された。
概要
反骨精神全開の鬼舞辻無惨が自らに仕える枢木巌勝や藤堂鏡志朗とともに「ムカつくから」ブリタニアをぶっ潰す、というのが主なストーリー。
いわゆる「あんこスレ」であり、様々な局面がダイスによって展開する。
そしてこの手のあんこスレではお約束のごとく、ダイス監督がすごい目を出して無惨率いる日本解放戦線が予想だにしない活躍を見せるのが特徴。
本作は原作沿いかつカオスでありながら発揮される無惨節や意外な一面が見所であり、無惨の隠さない優秀さや隠されたお労しさが発揮される。
主な登場人物
本作主人公の日本人、旧日本軍の元軍人で階級は(学徒兵時代中佐→)大佐で年齢は21歳、年齢にしては階級がえらく高いが、これはブリタニアの侵攻、通称「極東事変」では本来一ヶ月で日本が降伏するはずのところを、当時14歳の無惨率いる僅か14人(無惨含む)の学徒兵が、「厳島の奇跡」にて直前に鹵獲されていたグラスゴー14機を無断使用、決死作戦を行い、部隊の半数を失う痛手を負いながらも当時のブリタニア部隊大将シャア・アズナブルの暗殺に成功、泡食って指揮系統が混乱したブリタニア軍を一度撤退に追い込み、日本の寿命を五ヶ月延ばしているため。
このことから本作では原作における極東事変を「第一次極東事変」、その後ラウンズや皇籍の者を投入するなどで本腰を入れたブリタニアによる侵略作戦を「第二次極東事変」といい、この第二次でも戦果を積み重ね続けた結果の階級である。
しかし原作通りゲンブが暗殺される事件が発生、第二次極東事変において日本は完全降伏することになる。
趣味はチェスで、たまの休暇にはブリタニア人に変装して賭けチェスに興じることも。(腕前は賭けチェスモードのルルーシュと引き分ける程度)
本作の彼はれっきとした人間であり、別段特殊な生まれということもない。
が、並外れた操縦センスや短気さを発揮しており、そのセンスは並のラウンズを凌駕する。
その性格は鬼滅の刃と同じ天上天下唯我独尊、叛意即殺であり、非常に短気でキレやすい。
とある事情から「自分と、自分が認めた者以外には一切の期待をしない」と公言しており、また自身より無能な癖に自身より上の立場にいる人間や、地雷を踏んだ人間は躊躇なく暗殺する危険人物(ただし、流石に地雷の時は「黙れ」と一度だけ分かりにくい最後のチャンスを与える)
しかしそう豪語するだけなことはありとにかく優秀。
部下に躊躇なく自爆作戦の決行を指示し、「敵を引きつけてできるだけ多くの敵と死ね」と言い放つ事もある等非情な様にも思われるが「私は何も間違えない」のセリフ通り、作中彼が戦略的戦術的に間違ったことは(手段の過激さこそあれ)一度もなく、無駄な犠牲を出したこともない。
彼が自爆作戦を決行するということは「それ以外方法がない」「それで詰ませられる程効果的」という状況のみである。(むしろ厳島の奇跡にて藤堂が出した戦果にあやかろうと自殺紛いの特攻を繰り返す指揮官に対し「奇跡と持て囃すだけで"なぜ藤堂は勝てたか"を分析しないのはどういうわけだ?」「なんの勝算もなく、自爆染みた特攻を命令するのは奮戦とは言わない」と否定している)
そして解放戦線には、そう言った作戦に自ら志願する、無惨に心酔した狂信者も一部存在している。
彼らは無惨が特攻を指示する意味を理解しており、決して自分達の死を無駄にしない事を知っている為、無惨の命令とあれば狂信者でなくとも、日本の為に文字通り命を投げ出す事も厭わない程団結しており士気が高い。
また、学徒兵時代から自分が総大将にもかかわらず前線に突撃するのがお気に入りで、ルルーシュと同じく「王が前に出なければ兵はついてこない」を体現している、しかしルルーシュのように理屈先行ではなく、「私が一番優秀で強いのだから、私がさっさと突撃して敵の総大将ぶち殺せば早い、他の雑兵は露払いしてろ」という「さいこうにあたまのいいせんぽう」を実践しているだけである。
こう聞くとカリスマに胡座をかいたガン攻めな猪武者にも思えるが、キチンと引き際も弁えており、決して欲をかかず、無理と判断すれば即座に身を翻せる。
電撃的な攻めと慎重な撤退を使い分け、引くも攻めるも迷いがなく、いざとなれば相打ち上等の特攻作戦も立案する癖に、文字通り誰よりも強い将であるため、始末に負えず敵にまわせばこれほど厄介な指揮官も居ない。
第一次で大将を暗殺したのと同様に、第二次極東事変においてもブリタニア部隊の副将(エリア1の時代から長年戦場に出ている古強者)をKMFを用いて暗殺しており、当時皇族という以外無名のコーネリアの撃墜(脱出)や、当時次期ラウンズと目されていたKMF黎明期としては珍しい固有チューンのエースを撃墜するなど、KMFでの戦闘においてその戦術でも「KMFの運用法」でも開発国であるブリタニアの一歩も二歩も先を行っていたため、圧倒的に数で勝るブリタニア相手に自身を含めた僅か六機の鹵獲グラスゴーとそのパイロットの学徒兵で勝利を積み重ね続けた。(他の戦線においては、四聖剣と藤堂は多少善戦していたがコードギアス史実通りいいとこなし)
しかし、当時指揮をとっていたブリタニア側の総大将オデュッセウス・ウ・ブリタニアを目前に、前回の反省を踏まえ護衛として付いていたナイトオブワン、ビスマルク・ヴァルトシュタイン(当時の乗機はギャラハッドではない)と会敵、枢木巌勝以外の僚機を一機残して全て失い自身も敗北、残った一機の仲間の独断特攻による時間稼ぎにより這々の体で撤退することとなる。
後に第一次第二次極東事変で彼がとった数々のKMF運用戦術はブリタニアの戦術書に採用され「KMFを造ったのはブリタニアだが、完成させたのは無惨」とされるなど、彼本人はブリタニアから「護国の鬼」と呼ばれ「イレブンと侮って良い存在ではない」と本気で恐れられており、彼を討ったと思い込んだ時にブリタニアは勝利を確信し致命的な隙を作ってしまった程
その後一時の潜伏期間を経て日本解放戦線に合流、手始めに日本解放戦線のトップである片瀬少将を暗殺(無惨の過激さを憂慮したキョウトによってストッパーの役目として無惨の上に付けたのだが無惨に「自身より無能」と判断され速攻でブレーキをぶち壊されてしまった)
このようなクーデターを起こせば多少なりとも反発は起きるものだが、自身の優秀さと成果で黙らせ、活動を支援している皇家等キョウトからは黙認という形で解放戦線のトップに就任する。
このような成果を出してはいるものの日本そのものはどうでもいいため、日本人云々という感情論は彼にはカケラも響かない。
その代わり反骨精神の塊とも言って良い存在であり、日本はどうでもいいと言い放つ彼がブリタニアに反抗する唯一の理由が「上から目線でムカつくから殺す」
さらに「何故この私が民衆どもに媚を売らなければならない」と宣伝にまるで興味がなく、どんな成果を出した、どこどこで勝ったなどを民衆に宣伝しないため、勢力は大きくなっているのにいまいち機運が盛り上がっていない。
しかし着実にブリタニアに損害を出しているのは確かではあるためコアな支持層が居る。(賛否半々、ただし無惨のことを知れば知るほど支持率が下がる)
彼の手腕で解放戦線の規模は原作より大きくなっており、さぞブラックなのだろうと思うが、実際のところそうではなく、下っ端の兵士に任せた作戦が失敗しても「そうか、まあいい」で済ませ、励ましすらする。
が、完全実力主義が敷かれているため上に行けばいくほど失敗の時の叱責の酷さがマシ、藤堂や黒死牟と言った側近クラスになると例えば「奇襲作戦は概ね成功したが将を取り逃した」等、詰めを誤ったというだけで策自体は成功しているのに烈火の如くブチギレる。
これは前述した通り「自身が認めたもの以外はカケラも信用しておらず期待していない」為であり、要するに下っ端に任せるような仕事は失敗前提で動いていてダメで元々、無能を怒る時間すら惜しく、逆に側近に任せると言うことは完全に成功すると信用して任せている為、一箇所でも想定とズレると作戦が立て直しになる為キレるのである。
こんな風紀であるため彼に近づけば近づくほど彼に対する不満も出てくるのだが、トップである彼が「一番失敗出来ない仕事」を大量に抱えており、それを常に成功させている為、誰も何も言えなくなってしまうのである。
また、「優秀な者は疲弊していようとなんだろうと常にフルスペック出せて当然、出して当然」と思っている節があり、優秀な者のサボりや手抜きはどれだけ優秀でも即殺が日常茶飯事
特に「次こそ必ず」という言い訳が嫌いで「次は確実に出来る自信があるのに今回はやらなかったのだな?ならやはり死ね」と問題無用で処刑に走る。
当然自分は常にフルスペックで稼働し続けており、休みなしで三ヶ月以上動き続ける為、やはり誰も何も言えなくなってしまう。
そんなんで人手は足りるのかと思ってしまうが、彼の(外から見た)人徳と過労死一歩手前のワンマンオペレーションで全てを補っているため、なんとか回せているのが現状(一応一週間無惨が抜けても支障が出ない程度には余裕がある)
要するに「自分は優秀で人とは違う」という自意識を持っているのにお眼鏡に適い始めると「優秀なら自分と同じ様に出来るよな?」と自分なら出来る事を要求してくるのである。一見理不尽だが、彼は普段からやってるため無茶とも言い辛い
ただし、彼は現場畑の人間で、彼の認める人間というより知人に情報系の人材がいないため、「彼の判断は早いのに情報が来ない為、結果的に行動が後手に回る」事が多発しており、状況を好転できていない。
また、宣伝に興味がないのが遠因となり、余程日本解放に熱意を持った者か、彼が引っ張ってきた者以外入ってこないため、そこの欠点がなかなか直らないという悪循環にハマっている。
その働きぶりは倒れる事を心配した黒死牟や藤堂の直談判でなんとか休むというレベルであり、その直談判も2人の側近からの説得に散々ゴネた上で渋々取ったような物、挙句せっかく取った一週間の休暇もキョウトの者に声を掛けて人材を引っ張ったり、ゲットー徘徊等で人材発掘に勤しむなど極度のワーカホリックの気がある。
解放戦線の自室に個人ジムを併設しているらしく、イラっとくるとサンドバッグにその時ムカついている者の写真や名前のメモ書きを貼り付けてボコボコにしてアンガーマネジメント及びストレス発散するなどキレやすい自覚はある模様(ただしこれで怒り自体は収まるが、行動が迅速なのが災いして処刑などは既に終わらせているため、助かった命は一つもない)
また、この短気さからちょくちょく物に八つ当たりする事があり、その際「腹が立つのは分かるが、八つ当たりでコックピット壊して余計な仕事増やさないでくれ、修理費だってタダじゃないんだ」と技術士官に説教食らった際は、ぐうの音も出ないド正論であるためか珍しく黙って反省していた。
ちなみにこの世で最も美しいのは「女装した自分」と公言して憚らず、時たま女装することがある。
それが起因しているのか、自身の顔がデカデカと描かれた旗を自身の乗機にはためかせる等自身のトレードマークとして使用しており、敵からは「無惨のKMF」というこの上ない証である為恐れられ、味方からはそのクソみてェなセンスにドン引きされている。
しかし、前述の狂信者達はこの旗の下で死ぬことを最高の誉れとしている、今の僕には理解できない。
あと何故かダンスが死ぬほど嫌いで「何が体育でダンスだふざけるな」とキレ散らかす場面がある、理由は不明
また、恋愛観を拗らせており「自分ほどではないが容姿に優れ、自分ほどではないが優秀で、自分に従順である、運命的な出会いをした女」が好みのタイプ
そういう意味ではゼロが女なら好みにドンピシャであることから度々本当に中身が女性でないのかと口頭で確認する。
高望みしすぎに思えるが実はこれに当て嵌まる女性が作中登場する。だが…
黒死牟(本名・枢木巌勝)
無惨に仕える側近、無惨と同期の学徒兵出身のため、同い年の21で階級は(学徒兵時代少佐→)中佐、年齢に対する階級の高さは無惨の副官であるためで、当時の学徒兵は一律で無惨の二つ下(大尉→少佐、殉職により大佐)になっている。
本作ではれっきとした人間で、AAの都合上目が6つあるが、実際は2つ
原作同様無惨に忠実で、彼の命令に逆らうことはなく、常に無惨の求めていることを先読みして進言する、しかし盲信しているというわけでもなく、言うべき時はしっかりと意見し、無惨も「彼が意見してくる」という事自体を一考の余地ありとする材料にするなど少々独特とはいえ信頼関係があることが窺える。(というより無惨は確かな利を示す以外の反論には聞く耳を持たず、あまりしつこいと殺されるため、無惨の側近やお気に入り以外は迂闊に反論できない)
日本解放戦線の副将でもありナンバー2、そのため無惨の無茶振りと叱責が一番酷い立ち位置にいる。
第二の主人公でもある。
本名の通り枢木家の人間でスザクの兄
昔から優秀で、親に可愛がられていたスザクの事を妬んでおり、その事を自戒しながら良き兄として振る舞う等本作でもお労しさは健在(生身の腕っぷしはスザクと同等だが、AA補正でスザクの方が上ということになっている。)
幼少のルルーシュ達の世話もしていたことからルルーシュ達からも好感度が高いが、当初ルルーシュ達に対して態度が堅かったスザクに優位に立ちたいという下心でルルーシュ達の手助けを行ったという後ろめたさ、自分より幼いのに祖国や父親への復讐心を語る薄気味悪さ、それを察知して一歩引いていたナナリーとすら仲良くなり、ルルーシュとも関係を改善出来たスザクに対する嫉妬等で内面はぐちゃぐちゃで、今でもそれは払拭できていない。
幼い頃から無口で無表情であったことから、父親の枢木ゲンブに疎まれており、「父上に認められたい」「スザクより早く社会に出れるこのチャンスを生かさなければ一生スザクより劣る事になる」という一心で学徒兵に志願する。
学徒兵時代は大した能力も無いのに「私が日本を勝たせてやる」と宣う無惨を良くは思っていなかったが、当の無惨はメキメキと力をつけ学徒兵として主席を取るなど頭角を表し、口だけではない事を示し続けた事や、その無惨に次ぐ実力を示し続けた事で無惨から「自分に仕える気はないか」とアプローチされたことで彼に付き従うようになる。
彼自身はゲンブを慕っていたが、ゲンブからは物静かで何を考えているか分からない、自分を憎んでいるに違いないと一方的に恐れられており、学徒兵にもかかわらず最前線に送られる等、暗殺紛いの仕打ちを受けていた
しかし彼はそれを「期待の表れ」と受け取り、無惨と共に勝利を積み重ね続け、彼に死んでほしいゲンブからは更に辛く当たられるという負のスパイラルを形成することとなる。
一方で良き兄として振る舞っていた事でスザクからは慕われており、その事がスザクを妬む自身への罪悪感に繋がると、ここでもやはりお労しさ全開である。
第二次極東事変において、第一次と同じく無惨と共に大将の首を取ろうとするも失敗、直後に「ゲンブの死亡」を知り帰還、切腹したという報道とは異なり「スザクが徹底抗戦を唱えるゲンブを殺害した」と知らされ、「そんな事をすれば日本は負けるとわかっていたはずなのに」「スザクにとって枢木という家も日本も、どうでもよかったのか?そんなに私が疎ましかったのか?」と確執が出来る事となる。
それ以降、枢木の姓と巌勝という名を捨て、黒死牟を名乗り、無惨に仕えている。
日本人でありながらブリタニア軍に所属する、本作では黒死牟こと枢木巌勝の弟
彼自身は巌勝を慕っていたが、巌勝からは気味悪がられ疎まれていた。しかしそれを巌勝が表に出す事がなかったため、それを察知することはなかった
第二次極東事変末期、予想外の日本の抵抗に業を煮やしたV.Vが「本当にブリタニアに降伏する気があるなら無惨と巌勝を殺せ」とゲンブに命じ、前々から巌勝を厄介者扱いしていたゲンブが一も二もなく承諾したのを聞き、口論の末刺殺(ゲンブ殺害の動機は媒体により理由が異なる事から本作ではダイスが振られこういう理由になった)
駆けつけた桐原老や秘密警察長官の骨川スネ夫に「父親が兄を殺そうとしていたなんて知ったら兄が傷付くから、"戦争を止めるため徹底抗戦を唱えるゲンブを殺した"と伝えてくれ」と泣いて懇願
しかし、直近に無惨達が当時ブリタニア軍大将であるオデュッセウス・ウ・ブリタニアへの特攻作戦を決行する予定であった為「次の戦闘で無惨達がブリタニアの大将の首を再び取れたらまたブリタニアを追い返せて、体制を立て直すチャンスがあるので戦争続行、ダメなら"ゲンブは徹底抗戦を唱える軍部を抑えるため切腹自殺した"と公表してまだ余裕のあるうちに全面降伏し、反抗の芽を残す」という方針を立て、後者が実行される事となる。
このことからスザクは原作同様正しい手段にこだわる様になり、巌勝とは「そんなにも自分が憎かったのか」とすれ違う事となる
本作ではナリタ連山での決戦のあたりで本国に異動になってしまい、ユーロブリタニアとの戦線に投入される事となるため、あまり無惨達やルルーシュ達とは関わらないが、その戦線で「お前無惨と同じ日本人(イレブン)なんだから単騎で突っ込んで敵将の首取ってこいよ」と無茶振りをされ本当に突っ込んで敵将を捕虜にしてきており、ユーロブリタニア戦線を敵味方問わず恐怖のドン底に叩き落とすその実力は健在である。
(ちなみにその件でユーロブリタニア戦線の方々の日本人の認識が盛大におかしくなったのは言うまでもない)
日本解放戦線の主力である四聖剣を率いる、通称・奇跡の藤堂
本作では終始無惨の側近であり、無惨の指揮により日本解放戦線が盛りたっているため落ち目になったり、自分達が酷使、切り捨てられる事がなく、黒の騎士団に所属することはない。
その実力や実績から無惨からは信頼を寄せられており事実上のナンバー3(つまり無惨の無茶振りパワハラの酷さは2番手ということになる)
彼の方も片瀬を殺害するような真似は看過できないが、今の日本を解放出来るのは無惨のような人物でなくてはならないのかもしれないと考え、矛を収めている。
四聖剣共々、学徒兵時代の無惨や巌勝を多少知っており、自分達大人の軍人が不甲斐なかった為に彼らが今のようになってしまったという責任を感じている為、原作であれば「意に反したので処刑」というような恐怖政治的運用を日本解放戦線でやるなどすれば叛意を示すであろうところでも無惨を諌めるだけで済ます事が多く、解放戦線内に存在する「無惨を神か何かのように崇め崇拝する狂信者」の事はあまり良く思っていない。
無惨の意に沿う形で妥協案や意見を提示する黒死牟と対照的に、無惨の意に沿わない意見を提示する役回りをすることが多い(基本的に一理ある事しか言わないため、無惨的には叛意とは見ず、叱責は飛ばない)
本編中のある出来事でギャルゲーのユーザーであることが明らかになった。
元日本政府窓際部署…の皮を被った秘密警察長官、既婚
そのような出自の人間であるため無能なわけもなく、コネや抱き込みなど情報部としてとても優秀
本来であれば真っ先にブリタニアに処刑されるような身の上だが、無惨の抵抗による疲弊と、迅速な支配に焦るブリタニアの打ち出した名誉ブリタニア人制度をいち早く利用した為、旧日本高官の弱みなどを握る彼を抱え込む目的で(監視付きとはいえ)ある程度贅沢な暮らしが許されている
本人も「サッサとレジスタンスが居なくなれば監視も解ける」とぼやき、現状に妥協していたが、レジスタンスに協力したという冤罪をかけられ拘束、連行される所をよりにもよって黒死牟に助けられてしまった為、解放戦線に参加すれば「晴れてレジスタンス=テロリストの仲間入り」、協力を拒めば黒死牟に殺されるし、殺されなくともブリタニア軍からすれば「解放戦線ナンバー2に助けられる様な繋がりがある」と、どちらにせよレジスタンスとの関与が否定できず、「死ぬか死ぬ気で働くか」という状況になってしまい、結局日本解放戦線に参加する
こう書くと恥知らずの売国奴かつ卑怯な風見鶏に見えるが、秘密警察長官という肩書きのため、黒死牟の本名や、当時のゲンブ達の狙い、スザクがゲンブを殺害した本当の理由などの一部始終を知っている数少ない人物であり、そのあまりの地獄さについていけず「日本のために働くのに疲れてしまった」「これからは国ではなく家族を守る事を第一に動く」と考えたための行動であり、彼自身は風評通りの卑劣漢ではない。
ちなみに、何故黒死牟が彼の連行の場に居合わせたかというと、情報部の人材不足を嘆く無惨や藤堂に対し、昔の知り合いという形で一応提示こそしたが、既に名誉ブリタニア人であることから協力するとは思えないとなり、「なら冤罪でもひっかぶせて協力せざるを得なくしろ、失敗したらしたでブリタニアに尻尾を振る犬が一匹死ぬだけだ」という無惨の一声でスネ夫の家の近くに行ったところ、まだ何もしてないのに冤罪を被っていたのを発見したため。
飛びかかったスネ夫の首を皮一枚繋げたのも確かだが、ブリタニアが動いていなければ首の皮一枚残して(場合によっては残った首の皮も)ぶった斬るつもりだったのは知らぬが仏である。
ご存じオレンジこと純血派の騎士
原作通りゼロことルルーシュにハメられ全力で見逃させられ冷遇されていたが、武闘派のコーネリア着任によるレジスタンス掃討作戦を危惧した無惨によるトウキョウ侵攻(維持は度外視した軍資材略奪による物資消耗や損害による部隊の立て直しなどを強要する足止め作戦)が判明、無惨の項でも記述されている通り、ブリタニア軍にとって「無惨の進軍」は「イレブンの抵抗」とは訳が違う脅威であり、オレンジだの純血だの言っている場合ではない、と当時階級が一番上であったジェレミアの下で団結、部隊が半壊こそするもののトウキョウは守り切ることに成功する。
コーネリア着任に際し、コーネリアが第二次極東事変で無惨と戦いなす術なく敗北したこと、他の将相手ならともかく無惨相手に部隊半壊で済ませトウキョウを守り切ったこと等で本国では評価されている(大将狙いが定石の無惨相手に死ななかった事も含まれる)事が伝えられ、オレンジなる嫌疑が確認できなかったこと、しかし自主的に再出頭してきたとはいえ皇太子殺害の容疑者を一度むざむざ取り逃した責と今回の功績で相殺、現状維持を言い渡され、原作のような三階級降格の憂き目に合わずに済む、この事から原作ほどゼロへの敵気心を燃やしておらず、むしろ無惨への警戒を強めている。
その後もナリタでの日本解放戦線掃討作戦に参加、無惨の「敵軍を引き込んでサクラダイト起爆による玉砕」作戦を直前で察知、またも部隊が半壊させられるも、その後の無惨の狙いを読み切り本陣に合流するなど、出番が来るたびに的確な判断を下し続け、オレンジの名を値上がりさせ続けた
ご存じ原作主人公。幼い頃自分達に良くしてくれた枢木巌勝の事をスザク同様大事に思っており、騎士団に欲しいとしながらもギアスは使いたく無いと言っていた。
仮面の男ゼロとして黒の騎士団を指揮しているが、その能力の高さに目をつけられたことで無惨に勧誘されてしまう。父に似た気質の無惨を信用できなかったため長らく彼らとは合流しなかったが、そのあまりの宣伝のやる気のなさを見兼ねて……というより日本解放の旗頭である解放戦線が舐められると騎士団運営にも差し障る為、影から多少手伝ったりしていた。(ちなみにスネ夫の冤罪である「レジスタンスへの協力容疑」はこの時ルルーシュがやった宣伝活動が誤認されたものである)
ひょんなことから騎士団メンバーに初恋がユフィであることと正体がバレてしまうが状況が状況、事情が事情であること、対抗馬の無惨が過激派の極致であり騎士団メンバーがついていけないこと、無惨という使いやすく成果を上げやすい協力者が居ることでギアスをほとんど使用しておらず致命的な失敗をしていないこと、初恋がユフィであることなどから割と好意的で、騎士団メンバーからは信頼されており、度々初恋弄りの対象になっている。
関連タグ
ディエゴ・ブランドーがグランドオーダーに挑むようです…同作者の別作品。
ライナーのなく頃に…ひぐらし×進撃の巨人のクロスタグだが、同作者が同名の作品を連載していた。