概要
『けものフレンズ』の登場キャラクターであるフンボルトペンギン“フルル”と、東武動物公園で飼育されているフンボルトペンギン“グレープ君”とのコンビ・カップリング。数あるコンビ系タグの中でも特に珍しい、創作キャラクターと実在の動物個体を題材にしたカップリングである。
※こうしたタグが生まれた経緯については「グレープ君」の記事を参照。
Pixivにおいてグレープ君関連のイラストの大半は(今のところ)この組み合わせを描いたものが大半を占めている。昨今ではこの二人(二羽?)を題材にした同人誌も執筆されている。
とにかく異例づくしの組み合わせである。
前述通り創作キャラと実在の動物という、作品どころか二次元と三次元の垣根すら超越しており、尚且つ、女の子同士でコンビが成立している「けもフレ関連コンビタグ」の中で唯一の男女(雄雌)の組み合わせである。それ故か、本来「フレンズ化」は女の子の姿になるのに対し、グレープ君は男性に変身していることが多い。
また、コンビ名に関しても群を抜いて最長のコンビ名となっている。
これと前述の男女カップリングに関しては、現時点まで塗り替えられていないが、今後この記録を破るタグが誕生するのだろうか…?
突然の別れ、そして…
フルルへの恋(?)がきっかけとなって一躍有名となったグレープ君は国内だけでなく世界中のファンから愛される人気者となり、東武動物公園の集客に大きく貢献したほか、アニメでフルルの声を演じた築田行子と一緒にイベントを行うなど、その人気はとどまるところを知らなかった。
ところが2017年10月11日にグレープ君が体調不良により入院することが園からアナウンスされ、翌12日の14時30分ごろに息を引き取り、21年の生涯に幕を閉じることとなった。
このあまりに突然の訃報に築田女史をはじめ世界中のファンが悲しみ、彼の死を悼んだ。
しかしこの訃報を受け、14日にけものフレンズのコンセプトデザイン担当者である吉崎観音氏から東武動物公園にグレープ君とフルルの描き下ろしイラストが寄贈された。
イラストの中で2人はお揃いの紫バンドを身に着け、公式絵では少ししかめた表情をしていたフルルはグレープ君に優しく微笑みかけており、とても幸せそうな雰囲気を醸している。
これまでこのカップルは異例づくしとはいえ、あくまでけものフレンズの本編からは離れた二次創作に類する組み合わせであったが、コンテンツの生みの親である吉崎氏が携わったことでこのカップリングが公式に認められたといえるだろう。グレープ君もきっと天国で喜んでいるに違いない。