「あいつはウイルスから逃げないで自分の仕事を全うしてる。だから。私も切る。」
「あ…あの…いや感染バカと手術バカは結構最高のパートニャーになるんじゃないかと…。」
概要
当初は大門未知子を利用しようとしていた蜂須賀。しかし話が進むにつれ完璧を実践する未知子に強い関心を持つようになる。あまつさえ2度にわたり2人きりでの食事のお誘いを受ける。(7話:夜景の見えるムーディなレストランで。9話:止まっている寿司屋へ)2人とも寿司屋で注文するのはタコから。
未知子よりハッチとの愛称で呼ばれている。9話にて蜂須賀は未知子に病気であることを見破られ、大門未知子へ自身の手術を託す。そんな最中、蜂須賀は新型ウイルスに感染。最終話では未知子の目の前で設立したばかりの感染医療センターに閉じこもる。そして自らの命を諦めて身体を蝕むウイルスを調べ上げるのだった。隔離後に蜂須賀は何度も未知子のことを思い起こす。自身が感染していることを隠しながらテレビに出演してマスクと手洗いの重要性を訴える蜂須賀を見て未知子は「感染バカ」と呟く。蜂須賀が非難されれば彼の肩を持つような発言をし、どうにか蜂須賀の手術を行う術を熟考する未知子を見て博美は「大門さんハッチのこと好きなんでしょ」と問われる。それに対して未知子はあり得ないと言わんばかりの態度だったがその後には小声で「バカ言ってんじゃないよ……」と漏らしていた辺り怪しいものである。
そして蜂須賀を引っ張り出す作戦に同行。4人で上手くシャッター内に潜り込んだ。彼が感染症に掛かっていると知り3人が逃げ出し、1人蜂須賀と対峙する。死後の話をしだす蜂須賀を未知子は一喝、諦めないでと伝えるが断固として手術を受けようとしない姿勢を取る。「もう一度あなたと寿司屋に行きたかった」そう言って微笑む蜂須賀だったが、その時彼は突然倒れてしまう。消火器で隔てていたガラスを割った未知子は彼を担架へ乗せてオペ室へ急ぎ、蜂須賀が作り上げた抗体を使い彼の手術へ挑んだ。
手術中、未知子はマッサージでは戻らなかった心停止した蜂須賀の心臓を直接刺激して蘇生を成功させる。彼は物理的にもハートを握られてしまったのであった。
「あなたと思いっきりタコが食べたくて…。」
手術後、蜂須賀は未知子へ共に海外へ行ってほしいという旨の言葉を告げる。だが遠回しすぎるその物言いに未知子は勘違いをしてしまう。自身と未知子の名前が記入された2枚の飛行機のチケットを持ち彼女を待つ蜂須賀。結局未知子は空港には現れず、ギリギリまで待つも離陸時間が迫り彼は1人日本を発つのだった。この時に流れる音楽が哀愁漂うもので、更に切なさを誘う演出となっている。一方その頃未知子は蜂須賀と訪れた寿司屋で彼のことを待っていた。蜂須賀の「ぼ、ぼぼぼぼくと一緒にタコを食べてください」を海外で、とは思っていなかった様子であった。