概要
川本ひなたのクラスを担任を務める、女教師で既婚者。それなりのベテランだが、
「どうしてこんな事になってるの？川本さんあなた皆とうまくやれてないの？ 大きな声出さないでちょうだい。ほんと川本さん…どうしてそう協調性が無いの？」
投げやりでひなたが悪いと決めつける。
そんな対応に、同じ教師である林田高志も憤慨する。
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ネタバレ
「もうやめて！！そんな大きな声出さないで！！！」
本当はいじめがあることを知っていた。しかし、長年の経験と深刻な問題故に対処しきれずに心身ともに追い詰められていた。そして、とうとう自身もいじめの標的とされていた故に限界を超えて、
「もういや…いい加減にして巻き込まないでちょうだい…」
「うんざりよもう…何でそんな他人にかまってるヒマがあるの？バカじゃないの!?」
「ねぇ高城さんなんでそんなにヒマなの？勉強しなさいよ他人にかまってないで…」
「だいたいあなた何様よ他のみんなを巻きぞえにして。クラスの迷惑考えてよ。今年はみんな受験なのよ？解ってんの！！？」
堰を切ったようにしゃべり続け、呂律がおかしくなり、しばらく黙った後―――倒れてしまう。2度と学校に戻ることがなかった。
仮説
確かに、いじめ問題は簡単に解決できないものである。恐らく、長い教師生活で何度も受けていたが、解決に至らず、最悪の結果となっただろう。その際に、加害者側と被害者側の保護者に責任問題を押し付けられたことでトラウマになった可能性が高い。
彼女もまた、被害者であり、加害者でもある。
真のネタバレ
甘麻井戸誠二郎……同作の悪役。教育者繋がりであるが、こちらは元塾講師。しかし、ひなたの担任は辛抱強く教職を続けた末にいじめ問題で限界を迎えて倒れたのに対し、誠二郎は保護者とトラブルを起こして塾講師をやめたことから完全にダメ人間と化していったという部分が対比される。
余談
演じた大原氏は、原作を読みながら怒りに震えたらしい。
