概要
ましゅう型補給艦は、海上自衛隊が運用している補給艦である。基準排水量13,500トン、全長221メートル。いずも型護衛艦の就役までは海自最大の艦艇であった(つまり現在は海自で2番目の巨艦である)。
同型艦は2隻。
- 1番艦「ましゅう」
- 2番艦「おうみ」
護衛艦の燃料や、護衛艦搭載ヘリ用の航空燃料、弾薬、糧食などを海上補給する能力を持つ。設計はとわだ型補給艦の拡大発展型で、とわだ型は補給艦としては小型であり、外洋では使い辛いことが明らかとなったことが本艦建造の理由となっている。
また、今までの海自補給艦は積載量と燃費を重視してディーゼルエンジンを採用しており、各国でもそれが一般的だが、本型は4万馬力の戦闘艦艇用ガスタービンエンジンをそのまま載せている。これによって護衛艦の第3戦速に相当する24ノットで2万トンを超える巨体を爆走させ、有事となれば現場に急行する護衛艦隊に守られながら洋上補給を行う、究極の艦隊随伴型補給艦として設計された。だが平時では自身の燃費がかなり悪いという問題点もある。
艦後部にはヘリ用の広大な飛行甲板が設けられており、2017年まで海自が運用していた西側諸国最大級のヘリMH-53Eシードラゴンの発着艦も可能。ただし格納庫は無いため、ヘリの常時搭載はしない。