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作品解説編集

過去に傷を持つ便利屋を営む男性と、その友人との1年間の交流を描いた小説。

出版元は文藝春秋、原作は三浦しをん、第135回直木三十五賞第135回直木三十五賞受賞作品。


あらすじ編集

便利屋としてバスの運行状況を調べる仕事から帰る途中、多田は高校時代の同級生だった行天と十数年ぶりに再会する。多田は高校時代とだいぶ様子が変わっている行天から泊めてくれと頼まれ、一度は断る。しかしある負い目を思い出した多田は、結局行天を泊めることになり――ここからふたりの奇妙な共同生活が始まった!


主な登場人物編集

  • 多田啓介

(演:瑛太

まほろ駅前にて「多田便利軒」という名の便利屋を営んでいる三十半ばの男。お節介だが、深く立ち入ろうとしない性格。十数年ぶりに再会した行天と生活を共にすることとなる。

愛煙するタバコはラッキーストライク。


バツイチで、過去に生まれたばかりの息子を間もなく亡くしている。


  • 行天春彦

(演:松田龍平

多田の中学校時代の同級生。十数年ぶりに多田と再会し、彼の下で生活を共にすることとなる。中学在学中に右手の小指が多田過ちで切断した過去がある(処置が早かったのか現在は回復)。自由人だが行動力がある。

幼少期は親から愛されなかったらしい。

愛煙するタバコはマルボロメンソール。


多田と同じくバツイチ。実は同性の恋人を持つ女性が子を人工授精するために、行天は彼女と偽装結婚していた過去を持つ。



シリーズ一覧編集

  1. まほろ駅前多田便利軒
  2. まほろ駅前番外地
  3. まほろ駅前狂騒曲

漫画版編集

山田ユギが作画を担当する漫画版が『ピアニッシモ』にて連載されていたが、同誌の休刊により中断した。その後、『MELODY』に掲載誌を移し、2016年12月号まで連載された。


単行本は花とゆめコミックスで4巻まで発刊。


映像化編集

2011年にアスミック・エース配給で映画化。瑛太、松田龍平によるダブル主人公となっている。

2014年には映画二作目が公開されている。こちらの配給は東京テアトルとリトルモアが共同で行っている。


テレビドラマは2013年にテレビ東京系列ドラマ24内で放送。こちらはメインキャスト2人こそ映画と同じだが、厳密には映画とパラレルとなっている。


映画一作目編集

まほろ駅前多田便利軒

公開年月:2011年4月23日

監督:大森立嗣

脚本:大森立嗣

主題歌:キャメル(くるり)


テレビドラマ編集

まほろ駅前番外地

放送期間:2013年1月11日〜同年3月29日

監督:大根仁 黒住光 ヤシキケンジ

オープニングテーマ:ビューティフルドリーマー(フラワーカンパニーズ)

エンデイングテーマ:まともがわからない(坂本慎太郎)


映画二作目編集

まほろ駅前狂騒曲

公開年月:2014年10月18日

監督:大森立嗣

脚本:大森立嗣 黒住光

主題歌:There is (always light)(くるり)

  

関連タグ編集

三浦しをん 映画 テレビドラマ


町田市…物語の舞台となったまほろ市のモデル。映画化の際は市街ロケが行われた。

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