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ゆかえそ

ゆかえそ

「D4DJ」シリーズに登場するユニット「Peaky P-key」の笹子・ジェニファー・由香と清水絵空のカップリング。
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「大好きだからぶつかる時もある」


「でも、雨はいつか上がるから」


「「Stormy link」」


(2021/12/19 D4DJ D4 FES. LIVE -Party Time- Peaky P-key『Stormy link』前口上より)


概要編集

ゆかえそとは『D4DJ』に登場する笹子・ジェニファー・由香清水絵空のカップリング。

共に『PeakyP-key』(以下ピキピキ)にでDJ活動をしている。由香がVJ/Cho.、絵空がCho/Pf.となっているが、ステージ演出も二人で考えていると見られる描写がある。


こだわりが強いがためにしょっちゅう衝突している響子としのぶに対して、目線を変えるきっかけになったり思いもよらないアイデアを持ってきたりして何かと支えている二人。

響子としのぶを支える役割なら、世界中の誰にも負けないと二人とも自負している。


由香も絵空もノリが良く、バカなことばかりやったり、揃ってしのぶのことをからかったり、ちょっと企んでみたり、姫と王子になったりしている。


グルミク内での関係性について(リリース~D4fes1回目まで)編集

最初に二人がどういう雰囲気なのかをなんとなく感じることが出来るのは、由香のキャラクターストーリー『プロローグ 自己紹介』である。

「誰か一人(ピキピキの)メンバーについて教えてください」という質問に対し、

「一人は無理かな~。だって私たち全員でピキピキだからね」と前置きをした上で

「でも、絵空とは本当にバカなことばかりやってるかな」

と言っている(この後に響子もノるししのぶもシャイなだけで楽しんでると補足する)。

なにかと特別視されがちなピキピキで活動しながらも、普段はよくいる高校生と変わらない、年相応にはしゃいだりしているのだろうなと想像できる台詞である。

また真っ先に絵空の名前が上がる辺り、二人でしょうもないことして遊んでいるのだろうというのは想像に難くない。


ピキピキ1章では開幕早々一緒にいる。

響子としのぶはそれぞれで過ごしているが、由香と絵空は学園内のカフェテリアで話している。二人が話しているのを見かけた女子生徒が「美人、(四人とも)スペックが高い」と言っている辺り、やはり作中において特別な存在であることがわかる。

話している内容自体は恐らくライブの振り返りであり「特別な才能を持つ二人の、なんでもない日常の空気感」はゆかえその魅力の一つである。

また、ライブ後の反省会で響子としのぶが言い合いを始めた際は、特に止めることもなく二人揃って「相変わらず仲いいな~/音楽のことになると、二人の世界に入っちゃうからね」と見守っている。一段落付くまでそっとしておくのは、由香と絵空の間で「響子としのぶを支える」という共通認識があるからだと思われる。

その後の別のシーンでも、言葉少なでお互いの考えを伝え/察せられてる辺りいわば「言わなくてもわかる」的な信頼感があると言える。


初期実装されたカードのうち、由香の2種(星3と星4)ではどちらも絵空と一緒にいるシーンが描かれている。


『星3 天衣無縫-SPOT LIGHT- 笹子・ジェニファー・由香』では、二人で自然公園を訪れている。

真剣に良い写真を撮ろうとする由香に対して絵空は

「由香、写真を撮っている時はいつもと雰囲気違うな~って。クールっていうかクレバーっていうか……」

と言っている。これに対して由香はエセ外国人的におどけてすぐに雰囲気を崩してしまう。

絵空は不満そうな様子だったが、由香はそんな絵空を見て楽しそうに笑うので、普段の二人はこうやってからったり(「バカなこと」)してるんだなと想像することができる。

ストーリーの後半では、喧嘩してしまっている二人の少女を由香が仲裁する。絵空はそれを見守っていたが、上手く仲裁すると由香のもとに駆け寄って来て褒める。自身は(仲裁しに)行かなかった理由について絵空は、

「私のラブリーは子どもには刺激が強いから、遠慮したの~。それにぃ、お姉ちゃんっぽい由香も見てみたかったし♪」

と言う。後に描かれるが、由香は実際に妹がいるし、絵空は一人っ子かつ寂しがり屋である。仲が良く、よく一緒にいる二人なのに「面倒見の良い姉(後に由香もまたある意味寂しがり屋であるとわかる)」「寂しがり屋の一人っ子」の属性があるのはゆかえそにおける美味しいポイントの一つである。


『星4 改札-BIGBANG線 笹子・ジェニファー・由香』では、由香と衣舞紀、ダリアが笹子ジムで出会う様子が描かれるがその場に絵空もいる。

運動嫌いの絵空がジムで何をしているかと言うと、由香の筋トレの記録係をしている。

絵空は、衣舞紀とダリアが由香よりも高負荷でトレーニングをしているのを見つけると「かっこいいとこ見てみたいな~♪」といい由香を煽る。そしてもちろんそれに応える由香。

衣舞紀とダリアは笹子ジムに今後と通うと言ってくれ、絵空はそれを嬉しそうに由香に伝える。

絵空が由香の筋トレの記録をしていることについて、それが当たり前かのように話が始まっており、お互いがお互いの日常に自然と存在していることがわかる。


二人の中の良さ、ノリの良さは、ピキピキ四人でいるときもしっかりと発揮される。


『ハローDJハロウィンライブ!』では、ハロウィンに浮かれてみたり、揃って響子の意図を察してみせたりしている。

またこのストーリーで、ピキピキは響子としのぶが曲づくり、由香と絵空が演出という役割分担が改めて明らかになった。

ハロウィンの仮装は由香と絵空でペアになっているらしく、由香はセクシーなミイラ女で絵空はラブリーなナース(絵空談)だった。イラストで欲しいところである。


その次のピキピキ箱イベである『Ultimate P-key Cooking!』では、思わず返答が揃ってしまった響子としのぶに大して、由香と絵空もまた揃って笑っていたり、

「私たちの~」「な・べ・ぱ♪」とやっぱり二人息ぴったりでふざけている。

また、なべぱを経て作成された曲(恐らくUltimate Vista)を聞いて「まるで響子としのぶだ」と共に同じことを思っている。


グルミク内での関係性について(Peaky Stormy Story)編集

1回目のD4fesを経てしばらくぶりに追加されたピキピキ箱イベは、その時点でのゆかえその最大量の供給になった。

台風シーズン真っ只中の8月前半に開催されたのが『Peaky Stormy Story』である。

由香と絵空、響子としのぶ、由香と響子、絵空としのぶ、と、それぞれ登場するキャラは変われど話している内容のほとんどが由香と絵空についてである。

ストーリーは、いつものようにハンバーガー屋さんにてピキピキの次のライブに向けた話し合いをしているところから始まる。

お互いの主張ぶつけあう響子としのぶ。それを見守る由香と絵空。

響子としのぶはすっかり(楽曲について)二人の世界なので、由香と絵空も先回りして演出のアイデアの話を進めようとする。

もっとダイナミックに、フォトンのように映像でがっつり世界観に引き込ませたい由香と、もっとチャーミングに、自分たちのパフォーマンスをラブリーに魅せたい絵空。ダイナミックとチャーミング/ラブリーの共存は難しそうだと感じるが、話し合いを続ける二人。

ここから雲行きが怪しくなっていく。

落としどころが見つかった響子としのぶに対して、由香と絵空はどんどんヒートアップしていく。

この前のライブでは私が由香の意見を取り入たと絵空。それをもっとパワーアップさせたいってさっきも言ったじゃんと由香。

思わず心配そうにする響子に「ちょっと静かにしてて!」「今は私たちが話してるのっ」と二人揃って聞く耳を持たない。

「パワーアップ、パワーアップってさっきから言ってるけど、

 具体的な話がないじゃなーい?」

「それはこれからまとめるのっ!どっちにしろ、私だけじゃ考えられないじゃん。

 VJだけが先走るのは変でしょ?だいいち、それを言ったら絵空の

 ラブリーチャーミーだってフワッとしてなーい?」

「そーぉ? 由香ならうまく受信してくれると思ったんだけどぉ……悲しいわぁ」

再度響子としのぶに止められるまで、二人はこんな調子であった。

言葉少なで意思疎通ができる由香と絵空にとって、そもそもここまでがっつりとした言い合いになることはかなり珍しい。

しまいには、しのぶがヒートアップした原因を聞こうとするが二人ともはぐらかして帰ってしまった。

残された響子としのぶは、由香と絵空はいつも仲良いのに珍しいなと心配しつつも、二人ともオトナだからと言い聞かせる。

なにかがおかしい二人と、しばらく続きそうな荒れ模様を憂うシーンで1話は終わる。

1話から2話にかけて数日経っていると思われるが、依然として雨は降り続けていた。

由香と絵空もまた、止まない雨と同じように険悪なまま。もはや意地の張り合いのようになっていた。

ライブが近づいてきてるので練習を始めるも、二人のダンスが全然合わない。響子としのぶが指摘をするもお互いに「いつも通りだから」と主張するだけだった。

早めに練習を解散した次の日のランチタイム。四人はいつものようにカフェテリアに集まっているも、由香と絵空との間にはもはや会話すらなかった。心配されるにも無愛想な返事。さらに絵空は一人で先に教室に戻ってしまった。寂しがり屋の絵空が一人で動くなんて珍しく驚く響子。由香もまた、散歩をしてこようかなと一人居なくなってしまった。

二人で話している姿すら見かけなくなったと心配する響子としのぶ。雰囲気の悪さはピキピキの外から見ても明らかな様で、ハピアラの真秀にも心配されてしまっていた。

目すら合わせなくなった二人と、更に強くなる雨に不安を感じる響子としのぶで第二話は終わる。

第3話は終始響子としのぶが喫茶バイナルで悩んでいた。由香と絵空をどうしたら元通りに出来るのか。

絵空はこういうとき、双方の落としどころを探せるのにそれもできていない。それは、由香が珍しく意地になったからそれに当てられてしまったのだろうと推察する。

「私たちはそれぞれ信念を持って、それをぶつけ合っている。その信念を折ってまで一緒にいるのは違う」と響子としのぶは言う。その上でやっぱりどうすればいいのだろうと悩む。

自分たちが似たような状況になった時、由香や絵空は気分転換に誘ってくれたなと思う響子としのぶ。具体的にどうするかは決まらないながらも、ひとまず方向性は決めることができた。

更に酷くなりそうな雨を憂いで、第三話は終了する。

ちなみに、たまたまバイナルに居合わせたハピアラ(というかむにと真秀)的には、由香と絵空の意地の張り合いはまるでいつもの響子としのぶのと同じように見えるらしい。

第4話、第5話は響子としのぶが、由香と絵空にそれぞれどうにかアドバイスを送る話になっている。

第3話から数日後。学園内のカフェテリアにて、ため息をつきながら一人でお弁当を食べている絵空を見かけたしのぶ。見かねて隣に座ったものの、いつもなら絵空が勝手に話してくれるのにと思い悩む。

そこでしのぶは「アタシの友達の話なんだけど…」と会話を切り出す。

その友達を戦友としつつ、一緒にいて結果を出すためにぶつかっているらしい。戦友とは、必要な衝突だったとしても後で考えたら嫌われてないかなと不安になったり、時間が経つほどに罪悪感で話しかけづらくなるという。

「つらいときは素直に声をかけたり、 助けてっていうべきだよ」

あくまで友達の話としつつ、しのぶは絵空にこう伝えた。

一方響子と由香はというと、放課後にハンバーガー屋を訪れていた。

由香曰く、響子から誘うのは珍しいらしく、基本的には第3話でも触れた通り由香が誘う側。

響子はどうにか絵空の話をしようと切り出すも、すぐにはぐらかす由香。

絵空が一人でお昼ご飯を食べていた、隠れ寂しがり魔王(!?)の絵空が、と伝えてもまだお茶を濁すような返事の由香。

そこで響子はプランBとして「えそらん」を取り出す(えそらんについては後述)

友達と気まずくなって悲しい、仲直りしたいけど上手く出来ない。自然に(そういう関係に)戻るのを待つしかないのかなあとえそらんは悲しそうに言う。

どうすればいいのかなあと思い悩むえそらんに響子は

「わたしの経験則だけど……そういうときはね、相手に手を差し伸べてあげるべきだと思うな。折れるとか、貸すんじゃなくてね。 早く仲直りしたい自分と、きっとそう思ってる相手…… 二人のために」

と言い「誰かさん」が(きっと)助けを求めてるよと伝える。

「意地になってしまう相手の辛さには寄り添って欲しいよね」と由香はいい、響子の言葉に納得した様子だった。

そして、相変わらず降り続ける雨に、そろそろ止んで欲しいなと不満がる由香だった。

第4話、第5話はしのぶ→絵空、響子→由香にどうにかアドバイス的なものを伝えるという話だった。「こういうときは由香/絵空が……」と言った台詞や、第3話終わり際のむにと真秀の発言を鑑みても、普段由香と絵空がメンタル的な部分でも響子としのぶをしれっと支えているというのは十分伝わるだろう。

第6話では、ついに由香と絵空が再会する。

相変わらずカフェテリアに一人でいる絵空を、遠巻きに見守る響子としのぶ。由香にはもう連絡済みで、二人がちゃんと話し合ってくれればと期待をよせていた。

こっそり覗き見しているこの状況やばくない?と思っている所に、ようやく由香が現れる。

「……えーそらーっ。

1人で何してんのさ」

「見ての通り、雨でしょう?

なのに、傘をどこかへ忘れちゃったのよ~」

「マジで?

ライブとかイベントの手回しは完璧なのに……

絵空も、意外とヌケているところあるよねえ」

「そうなのよね~……

私ぃ……困っちゃってて~……(目配せをする絵空)

……ねえ、由香~。

助けてくれない?」

「もちろんいいよ。行こう」

雨の中、一つの傘の下でくっついて歩く二人。

由香がやってるソシャゲの話だったり、えそらんの演じ方を教えた話だったり、やっぱり絵空のえそらんが一番だと言ったり……。

雨は変わらず降り続けているが、由香と絵空はすっかり元に戻っていた。

またこのシーンでは、同イベントで実装された星4由香の限凸前イラストを背景として使用しており、相合い傘の元で絵空が由香に抱きついてるイラストになっている。


第7話ではようやくピキピキが4人揃う。

(いくら事が事だったとは言え)覗き見していた響子としのぶを、ちょっとからかいながら注意する由香と絵空。すでにいつもの空気感だった。

しのぶが思わず、二人のギクシャクに巻き込まれて大変だったとこぼし、それに同意する由香と絵空。

空には晴れ間が覗いており、いたずらっぽく微笑む由香と絵空だった。

第7話終盤にて由香が

「元に戻るって信じていても、見守るのは楽じゃないよね~

でも、これで少しはわかってくれたかな?」

と言い、それに響子だけが気づく(絵空はまるで誤魔化すように晴れ間を見つけている)

この台詞(のせい)で、まるで由香と絵空が企んで喧嘩をしたような解釈も出来なくないのがこのストーリーの惜しい所である。

好意的な解釈をするのなら、愚痴をこぼしたしのぶに対して、由香がささやかに反論したという形だろうか。

ピキピキはそれぞれがぶつかり合う存在というのは第3話で語られているので、ピキピキという関係性から見ると、一見新たな火種を生みそうな由香の台詞は、そんなに外れていないのではととることもできる。


イベントと同時に実装された『星4 時雨−PHOTOGENIC 笹子・ジェニファー・由香』では、このストーリーにおける由香と絵空の後日談のような話になっている。

放課後、一緒に帰る由香と絵空。雨は一旦止むも、また降り続いてた。

雨でサガる気分をアゲるためにも、次のライブのイメージを話始める二人。

うきうきで話始めるも、やはりダイナミック/チャーミングで意見が分かれてしまう。

どうすればいいのだろうと悩む二人。

基本的にコンセプトはバラさない方が安全ではあるが、リスクを排除するのは私たちらしくないので可能性の追求はしたいと由香。

それを受けて、お客さんのハートを掴みたいという根っこの部分は似てるのではと考える絵空。手段が違うだけで、ゴールは同じだと話す。

時間を忘れるくらいにお客さんを夢中にさせるには、ダイナミックもチャーミングも両方必要だから、どちらも大事にして、両方のいいところを融合させて最高のものにしようと誓う。

曲の話題も出たので、響子としのぶを「ピキピキが誇る最強コンビ」と言う絵空に対して由香は「私たちだって負けないくらいの名コンビだ」と言う。もちろんそれに同意する絵空。

この時の絵空の「私たちだってPeaky P-keyだもん」という台詞は一見ズレているように見えるが間違っていない。

かつて、響子としのぶの二人のユニットで「Peaky Pekey」だったが、由香と絵空の加入によってユニット名を「Peaky P-key」へと改めた。それは、最高にトガった二人(Peaky)と、無理難題でもこじ開けるパーフェクトキーのような二人(P-key)という意味であり、まるで表と裏のような役割分担はあるが、優劣なんてものは存在しないある意味でイコールの関係ということである。

故に絵空の台詞は「響子としのぶが最強なんだから、(イコールの存在である)私たちだってもちろん最強だよね」と解釈することができる。この辺りの詳細な情報はコミカライズを参考にされたい。

エピソードの終盤、自分たちの関係を改めて言葉することが出来た由香は気持ちのまま絵空に抱きつく。絵空もまたまんざらでもない様子。

(イラスト自体は由香の星4限凸前と同じ=絵空が由香に抱きついているイラスト)

「なぁに?

 今度はスキンシップ?」

「いいじゃんいいじゃん♪

 雨で寒いしさ」

「ふふっ、そうねぇ~

 それじゃあ、

 2人越えを目指してスイーツの店で雨宿りしない?

 友情を温め合いましょう♪」

「お、いいねぇ!

 今日はちょうど、チートデーなんだ~。

 甘い物、大歓迎!」

「最近見つけた新しいお店なのよ。

 期待してちょうだーい」

「いえーい!」

この終盤の2人の会話は、まさにゆかえそのいい所が詰まっていると言っても過言ではない。

由香に抱きつかれた時の絵空の反応を見るに、こういった行為(ここではハグ)はなんら特別なことではなく、日常的なものであると受け取ることができる。

直後の由香の「雨で寒いしさ」という台詞も、彼女の中で「雨で寒いから絵空に抱きつこう」という思考はごく普通のことだというのを感じさせる。

その後も、いいタイミングだったとはいえ絵空の提案に積極的に乗る由香、そもそも新しいお店を新規開拓していた絵空など、ある意味で普通の女子高生ような、当たり前の光景が描かれる。

それは、由香と絵空がこのような「飾らない空気感」で共に日々を過ごしていることの証と言っても過言ではない。

また、絵空の「2人越え」という台詞は、由香と絵空もピキピキなんだと再度認識させられる台詞である。

このエピソードの前半などでも、由香と絵空は「響子としのぶを支える」という認識を持っていることが分かるが、それだけでなく「越え」ようともしているのである。

これは第3話で響子としのぶが言っていた「(ピキピキは)信念をぶつけ合っている」という考え方に沿うものであり、由香と絵空もまた、上を目指すためにはそれを厭わないピーキーな存在なのである。


イベントストーリー読了後に追加されるエリア会話では、由香と絵空が雨について言及している。

雨は憂鬱だと言う絵空に対し、由香は「雨が降らないと見えないこともあるってわかったし、ちょっとだけ好きになった」と言う。絵空がそれについて質問したタイミングで雨が止み、空には虹がかかる。

「ちょっとは雨の日も好きになった?」と言う由香に「ちょっとだけ、ね」と返す絵空。

まさに、二人の間で雨の日が「ちょっとだけ特別」になった瞬間であった。


また、同イベントの際に実装された楽曲が『Stormy link』である(後述)。


グルミク内での関係性について(~最新まで)編集

ピキピキ2章でも、相変わらずいつものように一緒にいる。

冒頭のランチタイムのシーンでは、描かれ方からして恐らく隣に座っていると思われ、また当然のように相槌がシンクロしている。

2章はしのぶに焦点を当てた話しではあるが、由香と絵空のいい意味で気にせずわいわい言ってる様子は、この2人ってセットだなと改めて感じさせる。

オーディション当日朝のシーンでも、当然のように二人揃って早く待ち合わせに着き、響子としのぶを待っている。

しのぶが本調子でないことを悟るシーンでは、二人に聞こえないように現状のマズさを確認し合っている。言葉少なで意見を伝え合うは1章の頃から健在である。また、まず当人に話すのではなく由香と絵空間で話し合う様子は、普段からこうして二人を支えているのだと感じさせる。

2章楽曲である『強想シュプリーム』ならではの特徴として、由香と絵空が作詞に参加しているという点がある。完全にゼロイチではなく、最初はしのぶが書いた歌詞に由香が加筆する形で参加していた。その後、更に修正を加える段階で「絵空も書いてみようよ」と誘ったのがまさしく由香であった(由香が作詞をすることになった背景については後述)。

次の日、歌詞を書いてきた絵空に対して「見せ合いっこしようよ~」とじゃれる由香はどこか猫なで声なので一見の価値あり。そういうの一体誰から学んだのだろうか。

ちなみに、由香が甘えた甲斐もあって(?)絵空は歌詞を見せてくれるが、三人とも驚くほどの膨大な量であった。

後日『強想シュプリーム』を完成させるシーンでは、やっぱり響子としのぶに先行して二人がいる。高尾灯佳との対決が目前ということもあり、この時ばかりはさすがに二人もその話題だった。結局、『強想シュプリーム』は由香と絵空の双方の歌詞をベースにしつつ足りない部分をしのぶが補うという形になった。しのぶは、自身が勝手に修正したことを気にしている様子だったが、由香と絵空は快くそれを受け入れたのであった。

高尾灯佳と激戦を繰り広げた後も、いい意味で二人のテキトーさは相変わらずだった。

「体力づくりで筋トレしようかしら?」「専用メニュー作るよ?」「やっぱりロボでも作ろうかしら……」という反射だけで喋っているようなやり取りをしているが、この「バカだなあ」と思えるようなくだらない空気感もまた、ゆかえその魅力の一つである。

エピローグにて、ピキピキは四人揃ってフォトンが主題歌を担当した映画のイベントライブへと向かう。その道中で再びD4 FES.が行われると知った響子としのぶは、居ても立っても居られずにセトリを組むべく帰ってしまう。

残された由香と絵空は、帰るわけにもいかないので二人で仲良くライブに行こうという話になる。由香はその後に寄りたい所があるといい、響子としのぶが羨ましがるくらい二人遊ぼうという絵空で2章は幕を閉じる。それって要するにデートですよね?


『強想シュプリーム』にて由香が作詞をすることになったのは『星4SP 1stAnniversary 笹子・ジェニファー・由香』のカードエピソードがきっかけである。

自身で個展を開催した際に、展示する写真が何か足りないと思った由香は詩を添えることを思いつく(2章内で響子が由香に作詞を頼むシーンではこのことに触れた上で依頼している)

詩はおおむね好評だったが、由香はそれに対してかなり照れるリアクションをする。

写真を撮る役目も絵空に取られてしまい終始タジタジな由香。完全に照れてしまいこっそりとカメラを向けている絵空に気づかない。

絵空はそんな由香を「本当にラブリーね……」と言いながらしれっと撮る。

そして、この照れている由香の写真は共有せずに、自分だけの一枚にしてしまおうと思うのだった。

「写真」「カメラ」は由香のアイデンティティ的な要素であるのにもかかわらず、それを絵空が乗っ取り、更には自分だけのものにするという、ゆかえそ的な目線で非常にインパクトのあるシーンであった。


2022年最初のイベントとなった「響奏新年P-key's YEAR!」では、由香と絵空の星4ダブルピックアップかつイベント名にP-keyと入っているのでゆかえそ供給の期待が持たれたが、その実は響子→しのぶの秘めた思いが明らかにされるイベントであった。

ゆかえそ描写としては「星4 迎春万歳☆2022! 笹子・ジェニファー・由香」のカードエピソードである。

日本舞踊を踊る由香に対して絵空が、「由香、スタイルいいし顔立ちも綺麗だもの」と言うくらいである。

スタイルがいいのはハロウィンイベントの際に言っていたが、顔立ちもいいと明言したのは恐らくここが初である。

また、詳細は後述するが、由香はライブの際に絵空にメイクをしてもらっているため、絵空はその度に顔立ちが綺麗だと思っているという可能性がある。

更に二人のシーンは続き、下駄で転びそうになった由香を絵空が抱きとめて支える。

そのことに嬉しそうな絵空だったが、あることに気付く。

「……あら、由香、なんだか今日のあなた、いつもより……」

案の定、トレーニングと称して由香は晴れ着の至る所に錘を仕込んでいた。

あからさまにわかるくらいの重さであるらしいが、それにしたって「いつもより」という台詞は「いつも」がわからないと出てこない。

ゆかえその、青春の爽やかさに比例して、割と距離感もバグってるのではという疑念(嬉しい)が改めて湧いた瞬間であった。


再度箱イベ、D4 Fes.二回目を経て開催されたのが『Welcome Peakey's Freedom Summer!!』である。

由香と、長らく語られなかった由香の妹である舞香にフィーチャーされたイベントは、全編を通してゆかえそ描写は少なめであったがないわけではなかった。

特に舞香が由香への想いを吐露するシーンでは、その場に響子としのぶもいながらも絵空の相槌が多く、間接的なゆかえそ要素を感じられる。

また、同イベントの星3絵空のカードエピソードは、ウェイクボードに乗った由香を絵空が水上スキーで引っ張るという内容になっており、珍しく絵空が由香をフィジカル的に翻弄する内容だった。

余談ではあるが、同イベントは一部のユーザーに台本が配布された。その台本ではしっかりと、表が響子としのぶ、裏が由香と絵空になっていた(同イベントの星4は由香と響子)


ピキピキ3章では、基本的には響子と由香、しのぶと絵空の視点で話が進むので、これまでのメインストーリーと比べてほとんど描写がなかった。

ただその組み合わせになったのも響子としのぶの意見が対立し、響子が思わず席を離れた際に由香がついて行ってあげたことから始まったものであり「響子としのぶを支える」という二人(由香と絵空)の認識は、ここでも徹底されているとわかる。


麗と絵空のリレイベでは、まさかの二人で(比較的)長尺を喋るシーンがあった。

基本的には事情の外側にいる由香の立場から麗と絵空の過去を質問するという内容なのだが、このシーンの終盤にいきなりそれがやってくる。

「(絵空が陽葉に進学したことに対して)

 なるほど、それで私という才能に出会えたわけね?」

「そうね、由香みたいな

 ちょっと変わった才能と出会えて私は幸運よ?」

「どういう意味~? 素直に喜べないなぁ」

「由香にはなんでも話したくなる

 不思議な才能があるのよねぇ

 こんな話をするのも、由香だからよ?」

「ふーん、ま、そういうことにしておきますか(照れのアニメーション)」

3章で「ピキピキの関係性は由香が自然とバランスを取っている」のような言及があったのもあり、これまでの由香は関係性に踏み込んだ台詞はそこまで多くなかった(写真と筋トレは別)ように思える。

しかしここに来ていきなりこれである。

見方によっては、誘導尋問的に絵空に言わせて勝手に照れているし、そもそもこのシーンの役割がそうとはいえ、この前には麗との関係性について絵空に質問しまくっている。

闇(病み)属性は絵空のイメージの方が強そうであるが、上記のやり取りを見るともしかしたら……と思っても無理はない(水着イベで明かされたが由香は割と依存するタイプにも見える)。

『Peaky Stormy Story』以降はゆかえその供給はかなり落ち着いており、たまにありそうでも別のキャラとの絡み優先というケースが多かった。

その中でいきなり現れたこのシーンは、今後への布石であるとただただ祈るばかりである。

また、チラシの裏レベルの余談ではあるが、絵空が思う、由香の「ちょっと変わった才能」とは「良さを引き出す才能」ではないかと思われる。

それは、3章でしのぶの祖父から直接言及されていた「仲間のことを理解して繋ぎ止める役割」を担ってる点以外でも写真(被写体が必要)やVJ(曲の世界観に引き込む)などであり、「由香にはなんでも話したくなる」というのも結局は話を「引き出す」ことであるためである。

絵空が「ちょっと変わった」と評したのは、由香の才能が自分の予想外のものだった(絵空は芸術的な才能との出会いを求めて陽葉に来た)からではないだろうか。


『side:nova第9節 -SUPER NOVA-』では、エルシィのMCに対して絵空が

「むむむ……

 もしや陽葉学園のラブリー担当の座を狙ってる……?」

と言うが、それに対して由香が

「大丈夫だよ。絵空が一番ラブリーだよ!」

と返す。そういうとこだぞ。


2023年のクリスマス時期に開催されたピキピキの箱イベ『Peaky Night`s Memory』では、イベスト読了後に追加されるエリア会話で二人の会話がある。

クリスマスライブだし、サプライズプレゼントを用意したいという絵空。由香に一緒に選んで欲しいと頼む。了承した由香が絵空にプレゼントの候補を聞くと、なんと絵空が考えているのは「モミの木」だった。予想外のアイデアに驚く由香に、絵空はさも当然かのように新幹線のチケットを渡す。実物を見に行くなんて……と少し呆れ気味の由香に対して絵空は、

「しっかり鍛えてる由香と一緒なら森に行くのも怖くないかな~と思って」

と返し、由香をすっかりその気にさせてしまった。由香が少し照れくさそうな表情をした後、2人揃って「れっつ、ご~♪」とご機嫌なテンションで北の方へと出発する。

由香は絵空からの頼まれると間髪入れずに相談に乗り、絵空は絵空で、由香が断るはずがないと思って新幹線のチケットを用意していた(と思われる)。お互いへの信頼度の高さが伺えるエピソードだった。

また、これは妄想の域を出ない話であるが、森は怖くて寂しい(寂しいは絵空が苦手とする要素)場所というイメージがあるため、そういった場所でも由香と一緒なら大丈夫という点でもまた、絵空は由香をとても信頼しているという解釈をすることができる。



グルミク内での関係性について(カードエピソードなど)編集

由香のキャラクターストーリー『エピソードNo.1 秘められしパワー?』ではサラッと衝撃の事実が明らかになる。

実家のジムのモデルをすることになった由香が、まわりまわって絵空にメイクを教えてと頼む話なのだが、その教えている最中の台詞である。

普段のメイクはテキトーという由香に呆れつつもアイシャドウの使い方を教えようとする絵空。そこで

「目の周りにシャドーを入れてラインを強調するの。

 ライブ前にやってあげてるでしょ?」

と言い放つ。この手の話題について、絵空の方が詳しそうなのは明らかであったが、まさかメイクをしてもらっていたなんて誰が予想したであろうか。


上記以外にも、ゆかえそは本編に関係ない所で度々供給がある。


陽葉学園内のエリア会話では、何故か絵空が由香に腕相撲を挑んでいる(これは本当に謎)

AMEZAのエリア会話では、絵空が由香に写真を撮ってとお願いする。ラブリー、とポーズを決める絵空に対して由香は不満気。その様子に絵空も不満気だったが由香が

「何気ない一瞬を私は切り取りたいんだよ。

 それに、自然体の絵空が一番かわいいと思うしね」

とサラッと言ってのける。思わず照れてしまった絵空をしっかりとカメラに収める由香。

由香と絵空の間でも「照れ」が存在することが確認できるシーンであるし、絵空は由香について顔もスタイルもいいと思っていることを考えるととても美味しいシーンである。

余談ではあるが、由香の1stアニバのカードエピソードを踏まえると、由香と絵空はそれぞれお互いの照れている写真を持っていることになる。なんなの君たちは。


由香がコラボメンバーに選ばれていることもあり、2023年8月の青ブタコラボの際に新規エリア会話が追加された(恐らく期間限定?)

内容は、由香が絵空に「見た目が入れ替わっちゃうってどういう感じなんだろう」と質問して、お互いが入れ替わった場合の想像をするもの。

由香は清水家でお嬢様生活をするのが楽しそうと言いつつも、絵空の「中身はそのままなんでしょう?」というツッコミを受け「絵空のフリをするのは大変そう」と言う。

絵空もまた、由香の生活は身体がもたないと言い、由香は結局自分が一番だよねと改めて思う。

更に「腹筋ちゃんとお別れしたくないし!」という由香に絵空は

「ふふ、由香はそれでこそよね。

 自分らしいのが一番よ」

と返す。

自分たちを「響子としのぶを支える役割」と自覚している二人が考える「自分らしさ」とは一体なんなのか、一考の余地がある。


由香の誕生日1周目のカードである『星4 Birthday 笹子・ジェニファー・由香』は、限凸前のカードイラストが由香と絵空のツーショットチェキであった。誕生日パーティーは4人でしていたものの、やはり二人で撮るとなったらしっかりこの二人で撮っている。

画角に収まる必要があるという理由があるものの、自然と、頭がくっつくくらいの距離感になるあたりやはり基本的には距離感バグってるくらいの認識で間違いではないと思われる。

また、絵空の誕生日1周目の際には、バイナルでのエリア会話で由香がお姫様抱っこをしてあげたり、ホーム画面では高い高いをしている。


ピキピキ3章と同時に実装された『星4SP 陽射 笹子・ジェニファー・由香』ではカードエピソードなどはないものの、カードイラスト右下に写りこんでいる写真たちを見ると絵空が写っている写真が圧倒的に多い。


スコアレーティングの報酬では『星3SP Imagination 出雲咲姫』に絵空が、『星3SP Imagination 山手響子』のイラストに由香が登場している。

スコアレーティング報酬の各イラストはリンクするようになっており、この2枚は、咲姫たちの横を車で響子たちが通るような関係になっている。

その通り過ぎる一瞬の中で由香と絵空はお互いに気づいている。

(咲姫のイラストには後ろの車窓に由香が、響子のイラストには由香の視線の先に絵空が小さく写りこんでいる)


いわゆるフェス限カードにあたる『星4SP GroovyFes track.1 清水絵空』ではジェニーとえそらんとして登場。えそらんのイラストがグルミク内で登場したのはこれが初めて。

特別動画の進行役として、ピキピキのメンバーにWish You Luckについてのインタビューを行った。

曲のエピソードを響子から聞いた際にえそらんが

「うぅ~、でもぼく、ジェニーおねえさんと

 離れるのいやだよ~」

と悲しそうに言うが、由香はそれに対して

「大丈夫だよえそらん、私たちはずーっと一緒だから」

と即答している。

由香の言葉を受けてえそらんは、思わずぴたっと抱きついている。

(パペットでぴたっと抱きついてるってことは絵空が由香の腕なりをぱくっと掴んでいるってと……?)

しかし、曲の解説になるとえそらんは「これから先の、未来のことを考えたくなったんだ」気持ちを新たにし、またね、と旅立ってしまう。

それに思わず涙ぐむジェニーおねえさんで二人の出番が終わる。

大人っぽい二人の悪ノリ感は相変わらずであるが、このカードエピソードの(ゆかえそ的)真骨頂はこのあとである。

撮影が終わり、少し疲れた様子の絵空。エピソード内でしのぶも言及していたが、えそらんがパペットであるという都合上、演じる時は画角に入らないようにしゃがみ、自身の番になったら立って登場し、更には声色も調整してと絵空は大忙しであった。

そんな絵空に対して由香は肩のマッサージを申し出る(というか勝手に始める)

マッサージを受けた絵空は

「あら、ありがとう由香

 相変わらず、由香のマッサージは上手ねえ」

と返す。

お察しの通りだと思うが、この「相変わらず」というのがニクいポイントで、相変わらずという言葉はそれ以前が存在していないと出てこないし、過去一回だけの出来事に相変わらずというワードは適当ではない。

つまり、由香から絵空へのマッサージは日常的に行われているということである。

また、絵空から腕前を褒められた由香も「いや~、それほどでも~」と普段通りに言う辺り、この状況が彼女たちの日常の一部であることがわかる。


10月3日より開催のファンタジア文庫とのコラボイベント「Fantasia Groove!! -後編-」では、二人揃ってコラボキャラに選出された。

二人がコラボしたのは『転生王女と天才令嬢の魔法革命』という異世界ファンタジーであり、由香は「アニスフィア・ウィン・パレッティア」と、絵空は「ユフィリア・マゼンタ」とコラボした。

コラボ相手の二人は立ち位置的には主人公の二人であり、また女性キャラクターであるためカップリングタグも存在している。

あまりに整い過ぎた状況に、ゆかえそのオタクたちはどうにか期待値を抑え込もうと必死だったが、それぞれのカードに紐づいたカードエピソードはまさかの超高火力の「ゆかえそ」と「ゆかえそ」だった。

『星4SP 転生王女 笹子・ジェニファー・由香』は、二人の帰り道から始まる。

夕暮れの帰り道、隣でぼーっと歩いている絵空を、由香はいきなり写真に収める。

「うん、ばっちり。

最高の瞬間、いただきました」

「もう、また急に撮って」

「空見てる絵空、綺麗だったからね」

開幕から……この……一体どうしたっていうのだ。

確かに、最近の由香は絵空に対して結構アグレッシブになっている傾向があった。

(絵空と麗のリレイベで絵空に誘導尋問的なことをしかける。絵空が誕生日のサプライズで思わず涙ぐんだ際に「私の胸筋に飛び込んでいいんだよ!」と言い放つなど)

それがついに、エピソードとなって現れだした形なのだろうか。

ちなみにこの、「空見てる絵空、綺麗だったからね」という台詞は、その後の絵空の台詞から見るに真顔で言ったものらしい。

由香と言えば、あまり笑顔を崩さない、明るいイメージのあるキャラクターだが、そんな彼女が真顔で言うということは……。

上記の台詞の直後に、照れてしまった絵空に対して

「おやおや~?

ラブリー担当、照れちゃった?」

とはやし立てる。このおどけたような台詞のおかげで、直前の真顔で言い放ったシーンより際立つのがまたニクい。

ちなみに、その後の絵空の「も~、由香ったら!」という台詞であるが、倉知さんの素晴らしい演技のおかげで、「半笑いと照れが共存する絵空」を見ることができる。最高なので必聴。

さて、話は進んで、絵空は由香に写真を撮られた瞬間に、なにを見てぼーっとしていたのかを話す。

絵空が見ていたのは、夕焼け空に飛行機雲がすーっと伸びる様子であった。

それを見て由香は、人間って空は飛べないよねと絵空に質問をする。

更に由香の話を聞いていくと、駅ビルの最上階に新しくできたジムの設備(シルクサスペンション)が、高さや設置位置も相まって空中浮遊しているように感じるので、空を飛べたらすごい景色が撮り放題だと思ったとのこと。

まあ、空を飛ぶのは無理だよねえという由香に対して絵空は、魔法とニュアンスは異なるかもしれないけど、清水家の施設にスカイスポーツができるところがあると提案する。

そして、今度一緒に行こうと約束するのだった(この時絵空のLive2Dはハートをつくるモーションになっている)

特筆すべきところは正直全部である。前半は既に書いたので後半から選ぶとすると、最後の絵空が一緒に行こうと誘うシーンを選びたい。

ご存知の通り、絵空はあまり運動が好きではなく、ジムに行っても由香が筋トレする隣で回数を数えるくらいであった(アニメ二期ではピキピキ4人で筋トレしているシーンがある)

そんな絵空が「スポーツ施設」に「自分から」「一緒に行こうと」誘っているのである。

由香が興味を示したという前提はあるものの、相手が好きだったり、やりたいと思っていることに対して自分から一緒に行こうと提案するのは、もはや愛ではないだろうか。

ちなみに、絵空のなんでもできてしまうような提案に由香は「魔法みたいだね」と言っている。

もう一枚のコラボカードである『星4SP 天才令嬢 清水絵空』もまた、とても良いゆかえそが描かれている。

話は、絵空が絵空の父から、取引先の娘が来日するので東京を案内してほしいと頼まれたところから始まる。

絵空の父いわく、取引先の娘は絵空と同年代であり、難しい性格をしているらしい。

案内する当日、絵空の父の言葉通り、取引先の娘は絵空を振り回す。

会って早々に、休憩したいからカフェに行きたいといい、その後はショッピングモールで大量の買い物をしながら、絵空に荷物持ちをさせる。

あまりにも大変な絵空は自分に、下手なことをすれば父の顔に泥を塗ってしまうと言い聞かせるが表情は困ったまま。

そんな大変そうな絵空に、声をかけてくる人物がいる。由香だ。

由香は、スポーツウェアを買いに来たら絵空を見かけたといい声をかけてきた。

由香は絵空に「困ってる?」と聞くもごまかされてしまう。

とりあえず荷物を運ぶのを手伝った由香は、そこで絵空の悩みの種(取引先の娘)を見つける。

「まだあの子に付き合わないといけないから」とこれ以上迷惑はかけられないという感じで由香と別れようとする絵空。

あからさまに困っているのに助けを求めてこない絵空に対して由香はなんと、絵空を担いでその場から逃げ去った。

後日、響子としのぶにその時のことを話す絵空。

絵空いわく、絵空の、由香を呼ぶ叫び声が、取引先の娘には「誘拐」と聞こえたらしく大騒ぎになったらしい。

絵空もあまりの事態に途中からおかしくなってきて、由香に担がれながらずっと笑っていた。

仕事がらみなのに大丈夫なの?と聞くしのぶに対して、絵空は、結果的に全部丸く収まったからいいんじゃない?と返す。

取引先の娘とは和解できたといい、あのまま我慢していたら自分がまいってしまったと思うので、結果的にぜんぶ由香のおかげだとまとめる。

そこに由香が現れる。誘拐したことに対して由香は

「あれは絵空が嫌そうだったからね。

もうあんなことはしないよ」

と言うが、絵空は

「そうなの?

私は由香にさらわれるなら大歓迎よ」

「また私がピンチの時にはよろしくね、誘拐犯さん♡」

と言い、ハートを作るポーズをする。

ここでまず注目すべきなのは「困っている絵空と、それに手を差し伸べる由香」という構図である。

ここまで読んでいただいている方ならピンとくると思うが、これは『Peaky Stormy Story』 の時とまったく同じである。

あの時は響子としのぶのアシストがありながらなんとか差し伸べられた手であったが、今回は由香自身が考えて動いている。

巻き込みたくない、と遠ざける絵空の気持ちも美しいが、由香の絵空への理解と由香自身の成長が感じられるシーンであった。

絵空の最後の台詞がゆかえそ的な視点でとても美味しいものであることは間違いないが、由香への厚い信頼を感じる台詞である。

また、「さらう」「誘拐」といった要素は駆け落ちを連想させ、そういう意味でも美味しい台詞である。

さらにそこに王子と姫要素(ライブ中の掛け合いを参照)も加わると……というように、妄想しだしたらきりがない。

今回のコラボカードエピソードは、まさかの二枚ともゆかえそという超サプライズで、ゆかえそのオタクは灰になることしかできなかった。

エピソードの内容もまた、これまでのゆかえそらしさや前提の構図を踏まえた上で非常に高火力なものになっており、より「ゆかえそ」というCPが好きになる内容であった。

特に、両エピソードとも由香が生き生きと動いており、優しさと真面目さとイケメンさと若干のパワープレイで、由香ってやっぱりこうじゃないとねと思わせるものだった。

声優さんたちの演技も素晴らしく、特に絵空に関しては、照れていたり、どこか甘かったり、叫んだりと、カードエピソード2枚分とは思えない充実度であった。

引けるチャンスがあるならば、ぜひ引いて手元で確かめて欲しい。

ちなみに余談であるが、今回の由香と絵空のコラボカードは、従来のコラボカードと異なっている点がある。

それは、コラボ相手が同じイラスト内に写っていないという点である。どういうことかというと、由香とユフィ、絵空とアニスというかたちになっているのである。

この、ニコイチじゃないと成り立たないかたちにゆかえそが抜擢されるあたり、今後の展開を期待せざるを得ない。

また更に余談ではあるが、今回の絵空の衣装は黄色のリボンに青が基調の衣装というものになっている。

もちろん、これはユフィの衣装を再現したものであるが、絵空の周りで黄色と言ったら由香の色であるし、青もまた、由香の瞳や私服、衣装など、由香に散りばめられた色なのである。


「A Bad Cynic Doggo」関連のイベントに連動して実装された『SP 静寂 清水絵空』では、絵空が一人寂しさに浸るシーンがある。

とあるパーティで参加者たちと話していた絵空は、時間も遅くなってきたこともあり一足先に帰ることになる。帰り道、送迎の車の中で絵空は

「車の窓に映る自分の顔はいつも寂しそうで、誰かに見せられたものじゃない」

「でもその誰かもいない」

「パーティで話をしたり、色々な人と話したり、誰かといるのは好き」

「でも、誰かといたことで、誰かがいなかったことが際立ってしまうのは少し嫌」

と、窓の外をぼーっと見ながら考えていた。

帰宅した絵空は、両親が早めに帰ってくるかもしれないからもう少し起きていようかなと悩む。

その時、絵空のスマホが鳴る。由香からのメッセージだった。

由香は星景写真を撮るべくソロ登山をしており、その写真を絵空に送ったのだった。

遅い時間なのと、思わぬ場所からのメッセージということもあり驚く絵空だったが、

「……星、私も見に行こうかしら」

と思うのだった。

ここで考えたいのはこのカードエピソード全体として、星や夜空はマイナスなイメージとして使われている点である。絵空がパーティの参加者と話していたのは「南極で撮影した星空やオーロラの写真」についてであるが、絵空はその会話を相槌と愛想笑いでいなしていたし、帰りの車の中で見たビルで切り取られた夜空は空すらもろくに見えなく、絵空の寂しいと思う気持ちを際立たせた。それなのにも関わらず、由香から送られてきた星空の写真には微笑み、星を見に行こうとさえ思わせた。このカードエピソード全体に漂っていた絵空の中のマイナスな気持ちを、由香はメッセージひとつで吹き飛ばしたのである。その場にすらいないのに。

エピソードの冒頭で絵空が星空の写真に対して少しも興味を示さなかったのは、やはり、普段から最高の瞬間を切り取ることに並々ならぬ情熱を注いでいる彼女の写真を見ているからだと考えられるし、その彼女こそが、絵空の寂しさを埋めてくれる存在なのではないかと思わせる。

このカードエピソードは、絵空の気持ちが沈んでいたところを由香がいいきっかけを与えたようなかたちであり、それは、台風イベや電撃コラボの時と同じく「由香が困っている絵空に手を差し伸べる」ような構図になっている。やはりゆかえその根幹的なストーリーラインはこれなのではと再度思わせるエピソードであった。


ライブ(リズムゲームパート)中の会話では、時に響子を巻き込んだり、時にしのぶをいじったりしながらふざけ合う二人を観ることができる。

ジェニーお姉さんとえそらんになったり、小悪魔やヴァンパイアになったり、笹子にお繋ぎしたり、他コンテンツを匂わせたりしているがやはり特筆すべきなのは「由香王子と絵空姫」である。

なんてことない響子のフリから繰り出されたのは

「絵空姫、お手をどうぞ(低音)」

「ありがとう、王子様!」

という悶絶もののやり取りであった。特に、由香の低音ボイスは中の人も相まってかなりカッコよく必聴である。

王子と姫、という属性も最高であるが「由香が手を差し伸べる」というシチュエーションはまさに『Peaky Stormy Story』で由香が響子に言われ実践したことであり、それを(ふざけているとはいえ)ドラマチックな関係になってもやってしまう辺り「もう……!!」といい意味で言葉を失わずにはいられない。


グルミク内で連載されている4コマ漫画では、第35話がゆかえそ回になっている。

「絵空ってホント肌綺麗だよね」と言う由香で始まる。前述の通り距離感がバグってるのでやっぱり距離は近く、聞く才能が(恐らく)ある由香に対して絵空はやっぱり楽しそうに美容について話す。由香本人はというと美容の大変さにたじたじであった。


2023/7/17に更新された第76話では再びゆかえその話。

(恐らく学校帰りに)お店をうろうろしていた由香はふと、棚に陳列されているものが絵空が前におすすめしてくれたコスメであると気付く。

絵空が教えてくれたおかげでメイクに興味は持てたけど、トレンドとかにはいまだに疎い様子。

夏と冬でメイクを変える理由について、イマジナリーえそらんを交えつつ悩むも「気分でプロテインの味を変えるみたいなことか」と由香流に脳内変換して解決してしまった。

イマジナリーえそらんの応援は報われなかった様子。

また、メイクをしているコマ(2コマ目)ではライブ衣装ではなく制服であり、普段から絵空にメイクをしてもらっている様子が覗える。更にこのコマでは由香側にハートが描かれており、この話が由香視点であることを考慮すると「由香は絵空にメイクをしてもらうのは結構気に入っているのでは」と推測することできる。

ちなみに、由香はライブ前に絵空にメイクをしてもらっている様子は由香のキャラクターエピソードNo.1で確認できる。

季節ごとにメイクを変える理由は様々(温度や湿度、服の雰囲気など)だが、由香がそれを理解するのはまだ先かもしれない。


2023/7/1に公開された季節ボイス(夏)では絵空が

「由香ったら、夏の発見を嬉しそう

 に教えてくれるのよ。ほんと、

 由香自身がヒマワリみたいね」

と言っている。

由香がヒマワリということは、そのヒマワリが追っている(由香からみた)太陽はあなたですよね……?と思わず妄想せざるを得ない。

絵空自身が由香にとって太陽であると自覚しているのではと想像させるのもまた罪深い。

由香がテンション高めに喋っているのを、絵空が微笑んで頷きながら聞いている様子は容易に想像できる。

また、由香側も「まずは絵空に伝えたい」というような気持ちがあることを感じさせる。

やはりゆかえその魅力はこの「特別な才能をもつ二人の、なんでもないような一コマ」にあるというのを再度認識させてくれる。


2023/9/9の絵空の誕生日の際には、サプライズで両親が登場したことに思わず涙ぐむ絵空に対して由香が

「私の胸に飛び込んでいいんだよ!」

と言っている。

最近の由香はようやくらしくなってきたが、それにしてもアグレッシブなので結構驚きであった。


2023/10/1より公開された季節ボイス(秋)では

「カボチャはダンベル代わりにもなるけど、くり抜く作業も腕の筋トレになるよ!」

と言う由香に対して絵空が

「由香がどんどんカボチャをくり抜くから、そのうちジムがカボチャで埋まるわね。」

と発言している。絵空の発言から鑑みるに、恐らく由香はそこそこの時間カボチャをくりぬいており、それを、一緒にジムにいる絵空が眺めているというかたちだろう。以前も「由香がトレーニングしているのを絵空が隣で眺める」というシーンがあったのあり、こういったシーンはこの二人の日常なのだなと受け取ることができる。ちなみに、明言はされていないものの、ジムとは恐らく笹子ジムのことであり、絵空は当たり前のように由香の家にいることになる。


2023/12/5の由香の誕生日の際には、響子としのぶが一緒にケーキを作ってきたのに対して、絵空は単独でプレゼントを用意する。

パーティーの開始に間に合わないことを申し訳なく思う絵空だったが、由香は少しも気にしていない様子。

やがて由香の家にプレゼントが届くも、それは超高級トレーニングマシンだった。

「前に欲しいって言ってたから~!

海の向こうかお取り寄せちゃった」

「由香と一緒に動画を観てたとき

ほしいって言ってたから」

絵空は運動が得意ではないため、おそらく筋トレにもそんなに興味はないと思われる(ジムについて行っても自分はやらないパターンもあるので)

それなのにも関わらず、由香が欲しいと言ったからそれを覚えていて、誕生日にサプライズでプレゼントしてくれるということは、絵空の、由香に対する思いの大きさや愛情を感じずにはいられない。

また「由香と一緒に動画を観ていた時」というのもポイントである。

なにをするでもなく、ただ二人でその時間を一緒に過ごしているというゆるい空気感は、間違いなくゆかえその魅力の一つである。

ここまでこの記事を読んでいる方々は恐らく、興味津々にトレーニングマシンの動画を観ている由香に対して、ちょっとだる絡み気味にちょっかいをかけにいく絵空の姿が目に浮かんだことだろう。


2024/7/1より開始されたピキピキの箱イベ「繚乱!最頂点!!!!祭り華」に併せて実装された『星4 躍動-BEAT 笹子・ジェニファー・由香』ではユニット内での由香の気遣いについて、過去の話を交えながら語られる。

お祭りをすっかり楽しんだ様子の二人。 由香はピキピキのみんなとお祭りを目一杯楽しむためにカメラを置いてきていた。由香いわく、写真を撮るのも遊ぶのも全力でやりたいからこそ、撮りまくる日と遊ぶ日とで分けているらしい。それでも、たまに思わず撮ってしまうという由香に対して絵空は

「ふふ、それはそれでいいんじゃないかしら?」

「由香はいつも周りに気を配っているもの、少しくらい自由にふるまったって、罰は当たらないわよ」

と優しく言う。由香は、絵空の発言について、前にもそう言ってくれたことがあったよねと懐かしむ。

中1の時も、この日と同じくピキピキ4人は夏祭りの最後に花火を見ようと集まっていた。由香も

、これまたこの日と同じく全力でお祭りを楽しむためにカメラを置いてきていた。しかし絵空からしてみると、由香は楽しむと言っていた割には自分をそっちのけでちょこちょこみんなの世話を焼いていたらしい。由香は「えっ、そ、そうだったっけ?」ととぼけるも、絵空は、今日と同じくずっと私たちのことを気にかけていたと言う。由香も、やはり意識している部分はあったらしく、どこか照れくさそうにしながらそれを認める。それに対して絵空は

「あら、照れることないのに

 でもそこが、由香のラブリーなところよね♪」

とこれまたどこか嬉しそうに言う(実際、由香は面と向かって褒められると少しテンパるくらい照れるシーンがたまにある)。

そして、なんとここでBGMが止まる。風の音のSEが入り、絵空は由香に向かって

「……いつもありがとう、由香」

と優しく言う。それに対して由香は

「……っ! いやいやいや! お礼なんて必要ないよ!」

「私だって、すっごく楽しかったんだし!!」

と顔を赤らめながら言う。(この後、最初とは別のBGMが流れ出す)

絵空はまた、由香に向かって微笑み「本当にいい子よね、由香って」と言ったあと、由香に「がんばったで賞」を授けると言う。由香は「がんばったで賞」というワードに思い当たるものがあったらしく、それはラムネではないかと予想する。絵空がどうしてそう思ったかを聞くと由香は

「えっ、だって……中1の時も同じように

 『がんばったで賞』だって言ってラムネをくれたでしょ?」

と返すも絵空は「そんなこともあったかしら……?」とはっきりしない返事。すると、由香は当時の事を覚えていない絵空に驚く。屋台でクレジットカードが使えないことを知らなかったこと、3人からお金を借りてどうにかやりくりしていたこと、残ったお金で2本だけラムネを買えたから、こっそりと由香にくれたこと。ここまで言っても、絵空はまだピンと来ていない様子。それでも由香は続けて言う。

「私、あの時本当に嬉しかったんだよ!

 見てくれる人がいるんだーって!」

「あのとき飲んだラムネの味は、間違いなく人生で1番だった。

 いまでもはっきりと思い出せる。それなのに絵空は……!」

と絵空が覚えていないことについて怒りを露にしている。もちろん、絵空が本当に忘れているというわけではなく、由香に謝りつつ、今日の「がんばったで賞」としてラムネを渡す。忘れたふりに対して怒る由香に対して絵空は

「だって、まさか由香がそこまではっきりと

 覚えてくれているなんて思ってなかったんだもの」

「今回はお店に2本しか残っていなかったの。

 だから、ふたりには内緒にしてね」

と言い、由香と絵空はラムネで乾杯をする。

ちょうど上り始めた花火の下でラムネを飲みながら絵空は「どんな高級品にもかなわない一品……なんて、ね」とラムネを評する。由香に話をふると、由香は少し驚きつつも

「ん~……、まさか2度目があるとは思わなかったって……かな」

と言う。絵空が更に尋ねると

「もー、絵空ってば。もう忘れちゃったの?

 さっき言ったでしょ」

「あのとき飲んだラムネの味は、

 間違いなく人生で1番だった」

「記録更新。人生で2度目の……

 『間違いなく、人生で1番おいしい』ラムネだよ!」

とにこやかに返すのだった。

なんというか、これはもう「愛」なのではないだろうか。由香は周りを大事に思うが故についつい自分を抑えて気を配る方にリソースを割いてしまうけれど、絵空はそれにちゃんと気づいてくれて、私はちゃんと見ているからという証をくれる。サポート思考が強い2人であるがために、矢印はきれいな双方向にならないかもしれないが、由香は絵空が困ったり寂しくなったらアクションを起こしてくれるし、絵空は由香が周りのために動いていることを知ってくれている。由香は無償の愛を周りに与えているし、絵空はそんな由香に対して無償の愛を与えている。2人の関係性は、互いに愛情を注ぎあう関係性と言っても決して過言ではないと言える。

今回のエピソードは2人の関係性を深堀りしつつ過去に触れているという点で素晴らしいものであるが、ポイントごとに見ても火力が高い。例えば絵空の「~由香がそこまではっきりと覚えてくれているなんて~」という台詞であるが、これは、絵空自身がはっきりと覚えていないと出てこない台詞である。また、冒頭のシーンは花火を見るために高台のようなところに登っていくところから始まるのだが、由香が絵空に「歩けなくなったらいつでも言ってね。おんぶするから!」と言っており、いつものゆかえその空気感も味わうことができる。

由香の供給が夏に多い(妹の話をしたのも夏イベだった)のもあって、ゆかえそも夏に大きな情報がくることが多い(台風イベも夏)。爽やかさと大人っぽさを併せ持つ彼女らはまさに、夏の熱くてエモーショナルでどこか切ない雰囲気にぴったりなのではないだろうか。


「いつのものか」という明言はしていないものの絵空のNV2周目の台詞の中に、ラムネの瓶について言及する。絵空はお祭りで買ったラムネの瓶を一輪挿しのための花瓶に使っているとのこと。実装のタイミング的にも、由香と一緒に飲んだラムネの瓶であることは想像に難くない。

それ以外での関係性について(コミカライズ)編集

マンガドアにて連載されていた『D4DJ the Prologue of Peaky P-key』では、中学時代のピキピキが描かれる。響子としのぶの話がメインのため、それほど多くないものの「そう」と思わせる描写が度々ある。

まだ知り合っていない絵空の気配を察知する由香、恐らく由香と絵空の考え方がシンクロし共感した瞬間、しのぶから見た由香と絵空、突拍子もないことを(いつの間にか)企む絵空と(いつの間にか)協力している由香など。絵柄も相まってどこか幼いピキピキは可愛く、またストーリー的にもグルミクやアニメでは語られていない部分のため気になる方は是非チェックしてみて欲しい。


それ以外での関係性について(楽曲)編集

『Stormy link』は由香と絵空の曲と言っても過言ではない。

当記事冒頭の台詞は、Stormy linkが初披露された際の前口上であるし、初披露~D4fes All inまで、ライティングが黄色(由香のメンバーカラー)と緑(絵空のメンバーカラー)で固定されていた。

歌唱面でも、Bメロのほとんどを由香(小泉萌香さん)と絵空(倉知玲鳳さん)で歌っており、最終盤へと向かう間奏での二人の息の合ったダンスは必見である。

それ以外でもピキピキでは、特にカバー曲において響子としのぶ、由香と絵空という歌割になることが多い。

『マジLOVE1000%』『逆光のフリューゲル』辺りは特にわかりやすいと思われる。


それ以外での関係性について(アニメ)編集

ユニットの中で後ろの二人である以上、そこまで出番はないが度々一緒にいるシーンがある。

一期ではVJ講座をしてみたり、中庭で由香が絵空にソシャゲの話をしていたり(真秀にりんくがピキピキに入る話だと勘違いされる)、サンセットステージにてABSOLUTE披露時にはちゃっかりパフォーマンス中にアイコンタクトをしている。

二期でもやはり出番は多くないが、会議の時はしれっと隣同士に座ってみたり、共に大口を開けて啞然としたり、謎に姿勢よく挙手したりしている。


えそらん編集

ピキピキにおいて、そしてゆかえそにおいて登場回数の割に謎の存在感を残しているのが「えそらん」である。

初登場はアニメ一期。真秀がむにに対して、VJの参考にと見せたのが『ジェニー&えそらんのカエルでもわかるVJ講座』であった。作中でまだ触れられていなかったVJという役割について簡潔に説明している。

それ以外にも、無表情なのに表情豊かなえそらんと、演じている絵空の怪演ぶりと、終始お姉さんモードな由香とも相まって、短い時間ながらも確かなインパクトを残した。

度々言及しているが、この「全力でふざけている感じ」はユニット内で大人な立ち回りが多い由香と絵空の、等身大の部分のように思えてある意味でエモーショナルな要素である(ジェニーとえそらんだけど)

その後もジェニー&えそらんで度々登場しており、グルミク内のライブ中の掛け合いになっている他にも、2023年3月に行われたピキピキ1stLIVEの幕間映像で登場し、しっかりと(キャストと観客から)爆笑をかっさらった。

VJ講座で登場していたものの、絵空が響子に貸す描写がある辺り、絵空の持ち物であると思われるが定かではない。

また余談ではあるが、実際にカエルが好きなのは由香役の小泉萌香さんである。

カエルとキャラカラー、カメラといった要素をピックアップすると別のコンテンツのキャラが浮かんでくるのは偶然……?(でも名前はえそらん)。


グルミク内での関係性(その他)の項目でも記述しているが、公式4コマの『D4DJ のぞき見mix! 第76話』にえそらんが登場(おそらく4コマ初!)

夏用と冬用のメイクの違いで悩む由香の頭の中にイマジナリーえそらんとして現れる。

「がんばって由香!」という応援も虚しく、由香は自己流の考え方で納得してしまった。

この話は由香視点であるので、頭の中で自問自答するのではなくするっとえそらん(絵空)が出てくる辺り、由香の中でいかに絵空が「大きくて」「自然」な存在なのかということが見て取れる。


『星4SP GroovyFes track.1 清水絵空』では、静止画(アニメの切り抜き)であるがえそらんがゲーム初登場。

(Peaky Stormy Storyでえそらんと思わしきパペットが登場しているが、テキストのみの登場かつ名前への言及はなかった)

相変わらず(リアルを含めたどの形態でも)ジェニーおねえさんとコミカルなやり取りを繰り広げた。

ジェニーとえそらんのカエルでもわかる楽曲解説、と銘打ってエピソードが始まるが、冒頭部分が鉄板化しているような雰囲気も感じられるため、VJ講座やこの動画以外にも動画を出しているのではないかと推測させる。


2023年9月23に開催されたPeaky P-key「All Time High ~Connect~」では、幕間映像に再びえそらんが登場。

今度は「ジェニーとえそらんのカエルでもわかる筋トレ講座」を開催した。

どうやってもライブ会場では出来ない筋トレを次々に紹介し、ライブの間を繋いだ。


その後も単独ライブでは幕間映像の度に登場し、ラジオコーナーのMCを担当している。

えそらんの休みは月に2回しかないらしいが、ピキピキのためなら休みを捧げることも辞さない姿勢であった。



関連タグ編集

D4DJ PeakyP-key 笹子・ジェニファー・由香 清水絵空


少女☆歌劇レヴュースタァライト:同じブシロード作品で、2人のが共演している。

また偶然ではあるが、両者が演じているキャのイメージカラーも由香と絵空と同じである。

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