概要
「や行い」や「や行え」と同様、現代仮名遣いにおいては全く使用されることはない。同じく使われないわ行の「ゐ/ヰ」「ゑ/ヱ」に比べても認知度はごく低い。
「や行い」と同様、「わ行う」はその発音が古語に存在したかどうか現代では明らかではない。後世において音義派により「あ行う」と「わ行う」の書き分けが試みられたが、当時すでにその2つの発音上の区別はなくなっており、結果的にほとんど書き分けられることはなかった。
ほかのひらがな・カタカナと同様、この仮名にも多くの異体字(変体仮名)が存在する(メイン画像は「わ行う」を表す一例に過ぎない)。また、前述の経緯により、これらの仮名すべてが「う/ウ」の変体仮名であるともいえる。
Unicode上、「𛄟」(U+1B11F:ひらがな)と「𛄢」(U+1B122:カタカナ)がそれぞれ収録されているものの、2024年現在、一般的なブラウザが採用するフォントは対応しておらず、ピクシブ百科事典上ではほとんどの閲覧環境で表示できない。