初出は未訳の『The Franklyn Paragraphs』。創作者はラムジー・キャンベル。
概要
『迷宮の神』として知られるグレート・オールド・ワン。
無数の目と脚がついた巨大な白い楕円の塊の姿をしている。
イギリスのキャムサイドのある無人となった家の地下にある迷宮に棲んでいるが、世界の他の地域に通じる「門」を創造出来る。
人がアイホートに会うとテレパシーでその人間に接触し、従僕になりたいかどうか尋ねる。人間の答えが「いいえ」ならアイホートは彼を押しつぶす。答えが「はい」ならばアイホートは彼を麻痺させて、未成熟な雛を体に埋め込む。この過程は一種の催眠術を含んでおり、犠牲者は目覚めた時は何が起こったのか覚えていない。
雛を埋め込まれた人は初めは正常のようだが、怖ろしい異界の出来事の映像を見るようになる。しばらくすると、これらの映像は強さと時間が増えてゆく。最終的に犠牲者の体は裂け、中から数百のアイホートの小さな落とし子が現れて、走り去る。アイホートと契約するのはほんの僅かである。
ラムジーキャンベルの世界観で語られるが、創作であまり出番のある神ではなく、信仰や他の神との関係性等はわかっていない。
アイホートの雛とアイホートの後裔
極めて小さい蜘蛛の姿をしている。
単独では大した存在ではないが、上記の契約によって人間の体内に埋め込まれると、契約者の肉体を変容させ、アイホートの後裔と化させる。
アイホートの後裔と化した人間は、皆一様に異様に青ざめた肌と、ゴムのような質感の皮膚に変わる。
以降、アイホートの後裔は肉体が損壊しない限り、迷宮から自由に脱出できないアイホートに代わり、人間社会に潜伏し暗躍する。