概要
アカハライモリ(赤腹井守)は有尾目イモリ科イモリ属の両生類の一種。所謂イモリ。ニホンイモリとも。ほぼ日本全土でみられる日本固有種。全長約10cm、背中が黒く、腹は赤と黒の斑模様になっている。流れの無い、若しくは緩い淡水に暮らし、たまに陸上に上がることもある。肉食。
体内にテトロドトキシンをもち、腹の赤黒模様は警戒色だと考えられる。危険を感じると引っ繰り返って自慢げに赤い腹を見せる。
他の有尾類と同じく、手足や尻尾を切られても骨まで再生する強い再生能力を持つ。喪失した骨組織まで再生する生物はイモリとその仲間くらいである。
人との関わり
- 2006年に環境省レッドリストの準絶滅危惧種に記載される。
- 強壮剤、媚薬としてイモリの黒焼なるものがもてはやされた時代があるが、古来中国でヤモリの黒焼が薬用として用いられていたのが何故か日本ではイモリになってしまっている。イモリにとってはいい迷惑であるが、前述のとおり「フグ毒」を持っているので食べていいやら悪いやら。
- ペットとしても飼われ、人気も高いが、近縁種のシリケンイモリが人気のためちょっとかわいそうな印象を受ける。