概要
公安のデビルハンターとして働くことになったときから早川アキの家で同居している。
主な登場エピソード(以下ネタバレ注意)
- 1巻(アニメ2話)
デンジはマキマにデビルハンターの先輩としてアキを紹介され、これが2人の初対面となる。
アキは不真面目な態度のデンジを路地裏に連れ込んで殴り、公安を辞めるよう忠告。
その後デンジに股間を蹴られて喧嘩に発展し、最終的に気絶したアキをデンジが肩を貸す形で連れて帰った。
その後デンジはアキの部隊に配属が決まり、行動を見張るためアキの家で同居することになる。
トーストにジャムを塗って食べる、毎日風呂に入るなど、デンジが切望していた「普通の生活」を叶えたのはアキということになる。
アキは当初、デンジのジャムの使い方や風呂の長さなどの生活態度にかなりキレていた。(アニメの方が細かく描かれている)
初めての任務の際には、悪魔の力を使わずに魔人を殺したデンジに詰め寄ったアキが窓ドンする姿も見られる。
単行本の巻末おまけでは、デンジが栄養になるという理由でアキのかさぶたを食べようとして「それは嫌だ…」と拒否されていた。
- 2巻
デンジがヒルの悪魔に殺されそうになっているところをアキが狐の悪魔を使い救出、肩を貸して連れて帰る。
アキは入院したデンジの見舞いに来て林檎の皮を剥き、「俺の言う事は素直に聞く事」を条件に悪魔に肩入れしたことを見逃した。
その後、アキが餌付けをしてデンジに言うことを聞かせる場面が見られる。
- 3巻
公安対魔特異4課のメンバーに殺されそうになるデンジ。アキは唯一デンジを殺そうとせず、身を呈して庇って代わりに刺された。
- 4巻
仲間が死んで泣いているアキを見て、デンジはこの時点では「アイツ(アキ)が死んだら?泣けねえな」と思っていることがわかる。
- 5巻
サムライソードを捕えたデンジは、「お互いにコイツのキンタマを蹴って1番デケえ悲鳴を出させた奴の勝ち」という大会を開き、アキは「勝ったら何くれんだ?」と勝負に乗った。
アキが笑っているのが見られる、作中ではかなり珍しいシーンである。
- 6巻
レゼに殺されそうになっているデンジを車の助手席に乗せて逃げるアキ。
「アイツにデンジをやるわけにはいかない」と言ったり、レゼの言葉に耳を貸しそうになったデンジを引き戻したりしている。
- 7巻
江ノ島の旅行が延期になって落ち込んでいたデンジ。アキはそんなデンジの背中に座り、刺客を全員捌けば旅行に行けると励ました。
- 9巻
アキが家族の墓参りのために出身地である北海道に帰る際デンジが「俺も行きてえ」と言い、パワーと3人で旅行に行くことになる。
その夜、旅館の広縁にアキとデンジの2人で座り、「毎年墓行くとヤな事ばっか思い出すから憂鬱だったんだ。でも今回はお前等がうるさくて浸る暇もなかったよ」「どういたしまして…?」という会話をした。
旅行後、アキは銃の悪魔討伐遠征の不参加を希望する。それはデンジとパワーの死に怖気付いたからだった。
自身の人生をかけていた復讐を諦めてまで守りたい存在になっていることが窺える。
パワーを挟み川の字で寝るシーンもあり、さながら家族のようである。
未来の悪魔の予言により自身の死期が近いことを知ったアキは、マキマに「デンジとパワーだけは生きて幸せになって欲しいんです……」と心の内を明かし、どんな悪魔とどんな契約でもするから助けて欲しいと頼み込むが……
(以下重大なネタバレ注意)
デンジが玄関のドアを開けると、そこにいたのは銃の魔人と化したアキだった。
(今までデンジはアキのことを「早パイ」「先輩」等の呼び方をしていたが、このとき初めて「アキ」と名前で呼んでいる。それに対し、銃の魔人は「デンジ……」と呼び返した。これがアキの最期の言葉でもある。)
破壊と殺戮を繰り広げる銃の魔人に対し、デンジは「テメェが一番こんなことしたくねえだろ?!」「アキに戻れっ」と呼びかける。
最終的に銃の魔人の中のアキの意識がデンジの涙を見たことで戦意喪失し、そのままデンジのチェンソーに貫かれて死亡した。
未来の悪魔が予言したアキの「最悪の死に方」とは、家族のように大切な存在であるアキを自らの手で殺すことになった「デンジにとっての最悪の死に方」だったのである。
- 10巻
アキは遺言で貯金の半分をデンジに遺していた。
デンジはパワーと新しい家を借り生活を始めるが、「アキが死んだ」「アキは俺が殺した」ことを思い出すと食べた物を吐いてしまうなど、完全にトラウマ化している。
(デンジは今まで「仲間が死んでも泣けない」「好きな人と別れてもすぐに立ち直る」という描写がされているため、アキの死に対する反応はかなり特殊である。)
- チェンソーマン バディ・ストーリーズ
第三話
ラストが本編9巻の旅館での会話に繋がっており、アキにとってデンジとパワーがどれだけ大切な存在かが窺える話。
アキにとってデンジは「守りたいもの」「幸せを願う相手」だということがわかる。
第四話
江ノ島旅行に行く話。
アキはソフトクリームを買い与え、デンジが食べたものをごく自然な流れで受け取って食べている。
神社に参拝した際、デンジに願い事を聞かれたアキは「お前らの幸せを願っといてやったんだよ」と口にした。
この時点で、
デンジ→アキの評価は「一緒に住み始めた頃は、口うるさくていけすかない奴だと思っていたが、付き合ってみると悪い奴じゃないことはわかった」「本当に保護者みたい」
アキ→デンジの評価は「最初の頃はただの安いチンピラみたいだったけど、少しは人の言うことを聞けるようになった」
になっている。
アキとパワーはもういないということを実感し夢から覚めたデンジは泣いており、「アキが死んだら泣けるか」という問いに対しての明確な答えが出ている。