概要
イングランド南西部にあたるのコーンウォール、デヴォン、サマセットなどの伝承に登場するリンゴ畑の主である妖精。
果樹園にある最も古い樹に住んでおり、一般的に老人の姿であると想像されている。
農場主と使用人たちはユール祭(冬至)の際に、上質なリンゴ酒や焼きリンゴなどを畑に持ち込んで収穫を祝い、最後には主であるこの妖精の住む樹に一杯のリンゴ酒を注ぐことで豊作を願ったといわれている。
この他リンゴ畑の妖精として赤ら顔の老人姿のオールド・ロジャーや、サマセットに伝わるピクシーの一種コルト・ピクシー、ハンプシャーの子馬姿のレイジー・ローレンスなどが知られており、リンゴ畑に侵入した泥棒を迷わせて脅かしたり、痙攣や吐き気を与えて身動きがとれなくさせるといわれる。