概要
霧の艦隊の最上位存在。
「失われし勅命」と呼ばれる謎のコードで、霧の艦隊はこのコードから「人類を海から封鎖せよ」という命令を受領し、人類の敵として立ちはだかった。
ただしその命令を発して以降は消息不明であり、人類はもちろん、霧の艦隊の誰一人としてすら所在を知るものは居ない。
ハルナ暴走時、それに巻き込まれて日本全土への殲滅攻撃を行おうとしたマヤ共々にアクセスし、両者を再起動して暴走を回避させている。その時のイメージは、一面の花畑でワンピースとつば広の帽子を身に着けた少女の姿であった。
以下、重要なネタバレ
正体
その正体は地球上の知的生命体を観察し、創造主のお眼鏡にかなうかを裁定する、地球外知性体が用意した監視・管理プログラム。
正式名称は「ヴァーディクト」。ただし個体名ではなく、シリーズ名である。
現在は少女の姿をとっているが、これは一過性のものに過ぎない。
CV.水瀬いのり(ドラマCD)
経歴
ヴァーディクトの創造主「エコン」は宇宙のどこかに存在する高度知性体であり、全知全能を自負する神のような存在である。
だがその創造主も自身のルーツだけは解き明かすことが出来ず、それをシミュレートするために複数の惑星に知性体の種を撒き、それを監視・裁定するシステムとして「ヴァーディクト」を配置した。
「ヴァーディクト」はその発生した知性体を理解するために知性体へと擬態して紛れ込み、学習する仕様がある。擬態は世代交代を模して行われ、時代時代にあった容姿と人格を再形成する。また、擬態中は学習の妨げにならないように、「ヴァーディクト」としての機能と記録を一時的に封印する。そのために、(人間的に表現すると)生涯を通して自身が「ヴァーディクト」であると自覚しないものもいる。
活動目的
創造主「エコン」の命令によって、一定水準まで成長した知性体に対し、その知性体に合った課題を突きつけ、それをクリアさせることでシミュレート継続の是非を問う。
知性体が課題をクリア出来なかった場合、または知性体の前身がエコンの示す基準に至れないと判断した場合、それらを終了させて、新たにシミュレートをスタートさせる。
地球では現在までに4度の再編が行われたとされる。
地球人類への課題は、その強い闘争本能を基準とし、「戦闘による闘争本能のコントール」とした。
霧の艦隊
本来はヴァーディクトの端末であり、手足となる存在。
だがヴァーディクトの擬態が長期化したことで不測の自由時間を与えられ、また人類と交流をもったことで、霧の艦隊も創造主「エコン」の規定する知性体へと至ったとされている。
これはヴァーディクトにも予想外だったようだが、プログラムに従って、霧の艦隊でも人類と同様の課題が与えられた。同時にこれは霧の艦隊がアドミラリティコードという組織形態から放逐されたことを意味する。
ちなみに、霧の総旗艦には「一定期間ヴァーディクトが不在だった場合、新たなヴァーディクトを擁立する」事が規定されているらしい。