アナフィエル

あなふぃえる

旧約聖書偽典「第三エノク書」に記される天使。

概要

旧約聖書偽典「第三エノク書」でその名が確認できる天使。

その名は“神の技”を意味しているとされ、「アンピエル」や「アナピエル・ヤハウェ」とも呼ばれる。

階級はザクザキエルより上位で、ソテラシエルよりも下位の天使とされており、秘密の保持者で水の支配者。また、ケルブの長、またはメルカバの8人の長の1人だともされ、7天中第7天である「アラボト」の7つの宮殿の鍵の管理を任されているといわれている。

また、かつて反逆して堕天したルシフェル（ルシファー）に代わって神に寵愛される事になったメタトロンが他の天使達からの妬みを一身に受けてしまう事になった際、それを庇う為に敢えて神はメタトロンへ鞭打ちの刑を課すことになった。この時において、鞭打ち刑の担当をする事になったのがアナフィエルとされている。

そのほか一説によれば、ユダヤ人からは「水の君主」として信仰されており、嵐の際に呼び出されたという。