概要
ビギナー冒険者で神聖魔道士の美少女。のちに「神聖勇者(シャイニング・クルセイダー)」の称号を得る。
幼馴染の少年であるエドガー=クロストルガーとライガ=ストライガとパーティを組む駆け出しの冒険者で、封印都市ルバルドラムの越冬祭でおじさんと出会う。その後何かと縁あっておじさんと同行する機会があった中、図らずもおじさんがチート能力で立てた功績が(王都側の策謀も込みで)自分達のものと誤解されたことで、50年間空席だった伝説の「勇者」という(明らかに身の丈に合わない)称号を得てしまった。
童顔に巨乳というゆるふわ系の容姿で幼く見えるが、年齢はエドガーとライガよりも年上で、おじさんと同い年(誕生日はアリシアの方が早い)とされている。性格も温厚で優しくまっすぐなのだが、同時にかなりのポンコツで危なっかしい。このため、エドガーとライガーは逆に彼女の面倒を見る羽目になって苦労させられた面も強いためか、仲間・友人としての想いは強い一方で恋人には絶対にしたくないと思っている(2人はアリシアとの恋仲を疑われた際には、「無理」「こっちにも選ぶ権利がある」と散々な拒否反応を示している)ほど。
越冬祭では当初おじさんをオークと間違えて襲撃し返り討ちにされるというお決まりのパターンに遭うも、彼が破壊されたルバルドラムの結界を再構成してみせた場面を目撃しており、それ以降その実力と強さに好感を持つようになっている。
他のヒロイン格であるエルフやメイベルが当初から強かったのに対し、先述の通りアリシア一行はキャリア半年程度の駆け出し冒険者に過ぎず、実力は2人には本来及ばない(一行は全員身の丈に合わない称号を持て余し戸惑っている)。
しかし後におじさんと一緒に攻略したダンジョン「深闇の迷宮」で古代魔導具「救世のワンド(杖)」を獲得、このワンドの精神同期魔法の副産物によりエドガーとライガの能力と技が使えるようになった他、神の加護で身体能力が底上げされ、「勇者」を名乗るに値するだけの実力を示せるようになっている。
実は10歳の誕生日を迎える頃にゴブリンに馬車で連れ去られかけた事があり、エドガーとライガの住む村の自警団に救出された。その際に頭を打った影響か以前の記憶を喪っており、結局家族が見つからなかったために一人暮らしだったイーデルシア辺境司祭の養女として育てられた。
唯一の家族の手掛かりは弟妹からの誕生祝いと思われる手紙(日本語で書かれていたが恐らくはおじさんの「記憶再生」を通した結果)であり、当時の年齢と名前が「ア」で始まるらしいことが読み取れる。グランバハマル人の名前は姓と名で韻を踏む法則があるため、「ア」から始まりイーデルシア姓に合うよう命名されたと思われる。
この生い立ちから思い出をとても大切にしており、それを知ったおじさんが記憶を消したことを告白すると激昂して掴みかかった。幸いこの時点でおじさんは彼女の信頼を得ていたため腹を割って話すことになり、自分が異世界の人間であり元いた世界に戻る方法を探していることを伝えた。
以降は「アリシアからおじさんの記憶を消さない、おじさんもアリシアの記憶を消さない」ことを約束するが、直前にアリシアの裸を見てしまった記憶を消していたため、「記憶を取り戻したいから(裸を見られてしまった)状況を再現してくれ」と迫られるハメになる。
ただし、異世界から戻ったおじさんがこの記憶を見た時に鼻血を出した(消した記憶を取り戻しかけた時に起こる精霊からの警告)ため、この記憶自体は結局取り戻せず終いだったと思われる。
また、たかふみは彼女の姿に変身した(初回はさせられた)ことがある。