概要
《神槍》のスキルを持つ〝槍〟の聖女。イグザの正妻。一人称は「私」。
流れるような銀髪と切れ長の赤い瞳をしており、戦士の様に引き締まっていながら、豊満な乳房等の女性らしい体をしている。
深い森の中にある「女しか生まれない不思議な村」で誕生し、三歳の時に母親と共に森へと戻り、新たな村の戦士になるよう十年の時をかけて教育を施されていった。
村の掟で伴侶となる男を探す傍らで各種武術大会を総ナメしていており、武術都市レオリニアでは『武神祭』に出場するためにガンフリード商会と手を組んで決勝に進んだ。そんな折、同じく決勝に進出したイグザと全力で戦おうと決め、決勝戦ではその戦闘能力の高さでイグザに優位に立つも、イグザが《体現》スキルで自身が与えたダメージからスキルと技量を模倣した事で形勢逆転される。こうして自らを下したイグザに惚れ込み、彼の嫁としてパーティーに加わった。
人物
男勝りで、自らの意志に従って行動しており、自分が気に食わない者(強い者との戦いを妨害する者)に対しては雇い主であっても容赦なく襲う。
バトルマニアで、相手に対して不遜な態度を取る事もあるが、強い者と認めた者に対しては全力でぶつけていく事も(流石に観客のいる会場では、直前で攻撃で霧散させるつもりであり、後に、先の行動をイグザに謝罪した)。
一方で、親の意向もあってか基本的に人との戦いに興味がなく、魔物は自分を襲った時か食べる時しか相手にしていない。実質的に聖女の役割(困ってる人を助ける事)をそっちのけにして、各種武術大会を出場していた。
人々を守る行動をしたのは「困ってる人の力になったり、魔物の被害に怯えている人たちを助けていきたい」イグザを支える為の側面もあり、後においても他の聖女からも上記の事を指摘されている。
家庭的と自称するが、「料理は出来ないが肉は焼ける、洗濯も濡らして干せばそのうち乾く」と、ハッキリ言って大問題である。
上記の行動は生まれ育った村の環境と、「聖女とは強く在るべき」だと教え込まれた事によるものであり、それ故に彼女は決して誰にも負けないと、ただひたすらに強くなる事だけを考えて生きてきた。
同時に「弱い聖女に価値はない」と考えており、もし負けて価値がなくなったら、自分は一体何を支えに生きれば良いのか分からない、と敗北する事への恐れを抱いていたが、イグザと戦った事でそれも霧散した。
心の闇を晴らしてくれたイグザには感謝し、同時に彼の嫁(後に正妻)とアピールすることが多く、イグザに大胆に迫る事もある。その事もあってか、他の聖女達と張り合うが、険悪なムードには至らない。
戦闘力
ヒヒイロカネから作られた聖具の一つ、聖槍を武器としているが、ガンフリード商会が造った槍でも決勝戦に勝ち進む程の強さを誇っている。
技の威力、速さ、切り替えの判断、その全てが高次元の技量を持っており、前述の自信過剰もそれに裏打ちされた事に因るものであろう。
スキル
- 《神槍》
聖槍を使いこなせるスキル。
人間関係
婿。
出会った頃は見下したものの、全力を出し切ってイグザに敗れた事で、「この人なら、きっと弱い聖女の私でも受け入れてくれる」と思い、彼の嫁としてパーティーに加わった。
当初は彼が奥手であった事、今の関係が壊れてしまうのがイグザの唯一の気がかりであったが、お友だちから始めようと提案されて「嫁(仮)」で我慢し、お互いの関係に前に進むために一夜を共にして本当の意味で嫁になった。
イグザの妾であり、正妻の座を争うライバル。
当初はイグザの関係を悪く言われた事で仕返しをしたが、自縄自縛している在り方に思うところがあったのか、イグザに彼女に対するアドバイスを送った。しかしそれが結果的に恋敵を作ってしまい、以降は正妻の座を巡って張り合う関係に。
- ガンフリード商会
レオリニアで開催された『武神祭』で手を組んだ武具店。
しかしアルカディア当人はあくまでもビジネスライク(自らの力に耐えられる槍を作れる)で手を組んだだけに過ぎず、関係者達が決勝戦の相手であるイグザを不意打ちしようとした時は「ゲスども」と蔑んで撃退させた。
余談
名前の由来はギリシャのペロポネソス半島中央部に実在する地名であり、理想郷の代名詞『アルカディア』と思われる。
関連タグ
正妻(?)