曖昧さ回避
- インド神話に登場する盲目のアスラ。※この項で説明
- ライトノベル『アンダカの怪造学』における怪造生物(モンスター)が棲んでいる遠い異世界・虚界のこと。pixivのおいてはほとんどがこの作品のイラストにタグ付けされる。
インド神話のアンダカ
パールヴァティーが苦行に明け暮れるシヴァの目を塞いだことで第三の眼と暗闇が生じ、その暗闇の中から生まれた恐ろしい盲目の子がアンダカ(अंधक:Andhaka)で、名前の意味は「盲目の者」である。
一方そのころアスラのヒラニヤークシャは子供が欲しいと苦行を行っており、それを見たシヴァはアンダカを里子として与えることにした。
そのときにアスラに里子に出す代わりに、アンダカが世間の憎悪を受ける者や、母を求める者に育ったり、バラモンを殺す者になった場合はシヴァ自ら焼き殺すと釘を刺された。
そんな中でアンダカは問題なく育ち、立派なアスラ王となりヒラニヤークシャの国を治めたが、いとこが暗殺を企てていることを知り、森の中で瞑想を始めた。
断食をしながら片足で百万年ほど立ち、さらに自らの身体の一部を切り離してブラフマーの供物にすると、母を妻にしようとしなければ不死であるという祝福を受けることに成功して、さらには目が見えるようにもなり、いとこの野望をくじくとともに王としての立場をより強固なものとした。
さらに数百万年の刻、アンダカはアスラを見事に統治したが、仕えていた三将軍が洞窟で美しい女性を見つけ、王の妻としてふさわしいと報告したのでその夫と争いになった。
しかし、その女性とは実母パールヴァティーであり、夫は父であるシヴァであったので、祝福は無効となり三叉矛で刺されて命を失った。
なお異説では改心の後に神になったともいわれる。