ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要編集

青森県の伝承に伝わる妖怪。


本来、イジコ(嬰児籠/エジコ)とは藁や木、竹で編んだ筒状の赤ちゃんを入れておく為の籠の事で、妖怪のイジコはこれが杉林や檜林の木の枝に真っ赤に燃え上がった姿でぶら下がるというものである。


青森県の南津軽郡浪岡町(現在の青森市)~青森市へと向かう行動の途中にある中学校の傍には、かつて沢山の木が生い茂っており、小雨の降る夜更けにそこを通ると、何処からともなく赤ん坊の張り裂ける様な泣き声が聞こえ、振り向くとアカシアの木の上から火の玉の様な姿でイジコがぶら下がり、ユラユラと揺れていたといわれている。


そのほか、ある兄弟が、とある杉林の傍を2人で馬ソリにホロを掛けて、通りかかった時に丁度浪岡町のほど近い神社に差し掛かった際に、今まで元気に歩いていた馬が突然高く嘶き、雪の中に座り込んで全く動かなくなった。

兄弟は馬ソリから降りてみると、神社の蘭の枝にイジコが炎となって燃えており、そのあまりの畏ろしさに、2人は馬を置いて一目散に逃げかえったという


また同県の南津軽郡常盤村(現在の藤崎町)では、とある家の庭には多くのヒノキが植えられていたが、その家の主人が病気になると、庭の木々が音を立てて揺れたかと思うと、庭石が唸り、真夜中になるとヒノキからイジコがぶら下がり、中で赤ん坊が泣いていたといわれ、ある人物が赤ん坊を助けようと木に上ったところ、赤ん坊は笑いかけたかと思うと、あっという間に恐ろしい形相をした化け物の姿に変わり、長くて真っ赤な舌でその人の顔を舐めたという。


この他にも庚申塚の老いた松の木、寺の梅の木、杉林、イチイ、イチョウ等といった必ず木のある場所に出没した事から、木自体と関係があると考えられており、また、一説には妖怪・釣瓶落としに近い存在ではないかとされている。


関連タグ編集

釣瓶落とし 日本妖怪 妖怪

関連記事

親記事

日本妖怪 にほんようかい

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 290

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました