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正式名はオールド・イングリッシュ・マスティフ。

歴史

紀元前1000年ごろにフェニキア人がイギリスへ持ち込んだモロシアン・タイプの犬が先祖で、カエサルがブリテン島へ遠征した際、ローマに持ち帰ったという記録もある。

中世には貴族の荘園や禁猟区を密猟者から守るための番犬として飼育されていた。

その後、次第に一般人にも飼育が広まり、ブル・バイティングやベア・バイティング等のギャンブル用の闘犬に使われたが、これらが1835年に禁止された後は品種改良により温厚な性質の家庭犬となった。

2度の世界大戦により絶滅の危機に陥ったが、第二次世界大戦後にブル・マスティフ等の犬種を利用して復活した。

外貌

頭は大きく、どの角度から見ても四角い。額に皺が寄って苦い表情。やや小さい垂れ耳が頭の高い位置につき、目は小さく離れ気味、吻は短く太い。

胴体は頑健で太く、四肢は太い。胸が厚く深いため脚の左右の間隔が離れている。太くて先細の垂れ尾。

被毛は皮膚に沿って生えた粗い短毛と柔らかい下毛のダブルコートで、毛色はフォーン、アプリコット、シルバー、ブリンドルなど。吻、耳、鼻、目の周りと目の間の部分はブラック。

体高:68~80cm

体重:79~86kg

性質

無駄吠えが少なく、物静かで我慢強い性質。表情は読み取り難い。

暑さに弱く、あまり運動は好まない。

縄張りを守る本能が強く、身内に対して献身的だが見知らぬ相手を警戒する。

よだれをたらしやすい傾向がある。

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イングリッシュ・マスティフ
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