概要
【魔国・ハーオス】を治める魔王。『人間族』と『魔人族』の同盟締結のため国を留守にする間、国の守りが手薄になることを危惧し、強者であるヒイロの手を借りたいと考え、彼と契約をする。
人物
美しい金髪を姫カットにしている。翠眼と、尖った耳が特徴的。
先代魔王の妹で、先代の後を無理矢理継がされた。先代が亡くなった後、王を空位にしておくことができず、とりあえず王族の血を引く者に引き継がせたらしい。その為、配下の部隊《魔王直属護衛隊(クルーエル)》よりも力は劣っている。
「魔王」として国や民から期待されていることにプレッシャーを感じ、自分は自由になれないと考えていたが、ヒイロに『普通の女』と言われたことで、自身を「魔王」としてではなく『1人の女性』として見てくれる彼に惹かれるようになる。
極度の理想主義者で、種族の垣根を取り払い、戦いのない世の中を目指しているが、人間との同盟が「魔人族にとって一方的に破棄しても何の問題もない」「人間族は勝ち筋の1つである不意打ちなどが潰されて極めて不利」「先代の魔王が一方的に同盟を破棄した」などの事情が致命的だという認識がないため、全く信用されないことが理解できず、内心苛立ちを募らせている。
ヒイロ曰く『お花畑』。
ヒイロと同じく本が好きで、彼とは出会って早々に意気投合した。本を読んでいる間だけは、「魔王」という称号に縛られず自由になれると考えている。
『人間族』と『魔人族』の同盟締結のため国を留守にする間、国の守りが手薄になることを危惧していたが、ヒイロが《フォルトゥナ大図書館》の《深度5》の領域に入るための許可証を欲していることを知り、許可証を発行する代わりに国の防衛力として力になって欲しいと申し出、承諾した彼と契約を結ぶ。