概要
ウランネギアではなくウネンラギア。
ヴェロキラプトルやデイノニクスと同じドロマエオサウルス科に属する肉食恐竜で、大きさ2~3メートルくらい。大人の肩くらいの背丈である。
名前は「半分くらいは鳥のようなもの」という意味だが、少なくともビジュアルは半分鳥どころかモロに恐竜だった。
ドロマエオサウルス科なので長い脚と鋭いツメも標準装備。
ただし肩のつくりから腕を羽ばたかせる動きができたようで、この動きはそのまま鳥の羽ばたきのルーツとされる。
もちろんウネンラギア自身は飛ぶことなどできなかったものの、バランスを保つのには大いに役立っていたようだ。これと似たような特徴はデイノニクスにもあった。
鳥類と呼べる生物自体はジュラ紀に現れたが、ドロマエオサウルス類は恐竜の中でも特に鳥類に近いグループとされており、ウネンラギアはアーケオプテリクスのような原始的・初期の鳥類に進化する過程を示しているとも見られている。
白亜紀後期のアルゼンチンに生息していた。
名称
学名:Unenlagia
中国名:半鳥
分類
ウネンラギア・コマフエンシスと、ウネンラギア・パイネミリの二種が報告されている。
ウネンラギア亜科 Unenlagiinae
■ウネンラギア属(Unenlagia)
・コマフエンシス種(U. comahuensis)
・パイネミリ種(U. paynemili)