エイジ(ヒロイック・エイジ)
えいじ
CV:矢崎広
本作の主人公。未知の惑星オロンで発見された少年。肉体年齢は16歳だが、120年前に乗っていた宇宙船がオロンに不時着した時点で誕生しており実年齢は不明。
「黄金の種族」に育てられ、「英雄の種族」の一人“ベルクロス”をその右目の青い光の石に宿している。
人類で唯一「英雄の種族」をその身に宿す存在・ノドスであるため、人類にとっては「救世主」として待ち望まれた存在であったが、本人はそう呼ばれる事は好まず名前で呼ばれる事を望む。
英雄の種族を身に宿しているためか、生身で宇宙空間に出ても生命活動には支障がなく、サイコキネシスの効果を一切受け付けないなど、様々な面で超常的な様子を見せた。
仲間や守るべき者が危機に瀕すると宇宙空間へ出てベルクロスへと変身し強力な力をもってして、青銅の種族などと戦う。
性格は純粋無垢にして無知そのものであり、野生的。数字の観念、性別の観念、生死の観念、金銭の観念などが、すっぽり欠けている事から人間たちとの間で、もろもろのトラブルを起こすことになる。
登場初期には艦内の人間に「サル」と呼ばれている事もしばしばあった。
あらゆる面で幼児的な反面、生命への愛情、食う食われる事の原始的な信仰、宇宙全体を見通す眼差しなど、古代の部族のような真理に満ちている。本質的に様々な事柄を理解している節があり、倒すべき敵味方の判別や他者の心情をごく自然に理解している。その影響範囲は、途中まで敵として戦っていた他の種族やノドスにまで至る。
男性が大の苦手で男性に近寄られると意識喪失に陥ってしまうディアネイラが接することの出来る数少ない男性。これはエイジの精神面が異性として未分類の状態故だと思われるが、ディアネイラを想うイオラオスからは元からの野生児的な行動も含めて快く思われていなかった。エイジの方はイオラオスに全幅の信頼を寄せており、イオラオスのオーガン機から一緒に出撃したり、「エイジがいなくなったりしたらイオラオスが見つけてね」と頼んでいる。
アルゴノートに迎え入れられてからはディアネイラを始め、アネーシャやテイル・メイル達から人間側の一般的な日常教育を受けており、その最中でペイント剤を手につけて壁画を描く趣味を持つ。劇中ではアルゴノート・アルタイヤーにそれぞれ2枚の絵があり、その画風は彼の真理が反映された意味深いものとなっている。
終盤、惑星エリュシオンにて戦いの末に、黄金の種族の遺した力を受け継ぐ者にして黄金の種族が去っていった「外宇宙」へと繋がる「扉」を開くための「鍵」となったベルクロスと共に、人類との契約に基づいた使命を果たしたと同時に姿を消す。そして、約4年後に彼の悲願であった「惑星オロンの復興」を人類側が叶えたその日、再び出現した扉から星を訪れていたディアネイラの前に帰還する。