概要
皇女と平民かつ、士官学校の女子生徒と女性教師のカップリング。
ファイアーエムブレムシリーズでは、操作できるキャラクター同士の支援値を高めることで、支援会話という互いの絆を深めるイベントが発生し、さらに一定の組み合わせではエンディングの後に、その後の二人の様子を描いた後日談の記述を見ることが出来るのだが、この二人は風花雪月の本編内で、同性間でその後日談を迎えられる数少ない組み合わせの一つである。
序盤の選択で黒鷲の学級を選び、なおかつ二人の仲を深めた場合のみ紅花の章に進むことができ、さらに二人が結ばれるエピローグも紅花の章限定となっているので、この章では支援会話だけでなく通常のイベント会話などでも、エーデルガルトが「師(せんせい)」であるベレスのことを大変よく慕っているのが分かる場面が見られる。
紅花の章以前の白雲の章の期間でも、黒鷲の級長としてエーデルガルトが新米教師のベレスのことを信頼していくようになる過程がストーリー上で描かれているが、やはり本格的に二人の関係性が描かれていくのは紅花の章に入ってからで、五年後の再会時には、エーデルガルトが感極まってベレスのことを抱き寄せている一枚絵が見られたり、とあるイベントでは二人の支援値により会話内容が若干変わるのだが、支援値が低い場合でも「師」への特別な感情が読み取れる内容になっていたり、最終戦のムービーシーンでも、二人の並々ならぬ絆がドラマティックに描かれている。
そして、もちろん支援会話でも二人の深い関係性は描かれており、支援Bではエーデルガルトがベレスのことを自分に差す光だと喩えたり、支援Aでは仲間を越えた家族のような存在であると告げたり、支援Sではベレスからエーデルガルトへと指輪を渡したり、特別な「エル」という愛称で呼んだり、ついには後日談と合わせ二人の「蜜月」についての言及まである。
同性だとしてもその関係の行き着く先は、男主人公と全く変わらぬ描写のされ方をしている。
さらに、エーデルガルトにとってベレスはどの章でも変わらず、見ず知らずの少女にすぎない自分を盗賊から守ってくれた存在であるので、二人の道が交わらなかったルートでも、ベレスと相対した時の台詞から彼女への未練が伝わってくる。ベレスを特別視していることは、級友たちにも知られている節があり、「エーデルガルトは君をずっと気にしていた」「あんたとエーデルガルトなら……わかり合えるって思ってた」と言われるほどである。
しかも、ベレスと序盤で出逢うことのない運命を辿る無双でも、エーデルガルトはヒューベルトとの支援会話や戦闘時の会話などで、灰色の悪魔のことを気に掛けている台詞があるので、作中の生者で唯一の炎の紋章持ちである者同士、どの時間軸でも何かしらの繋がりを持った存在になることは変わらないようだ。
本編開始時では恐らくベレスのほうが3歳年上で、身長も彼女のほうが6センチ高い。そのため、エーデルガルトの心情を歌った主題歌の一節にある主人公の横顔を見上げるという描写は、ベレスにも当てはまるようになっている。
ちなみに、本編内のイベントシーンは男主人公とほとんど内容が変わらないが、士官学校でのとあるイベントで主人公が倒れた時には、ベレスの場合でのみ、エーデルガルト自身が彼女を運んでくれる。
補記
なお、百合カップリングはCP名称の前後と攻め・受けが必ずしも一致しない場合があるので、検索する場合などでは注意が必要である(「百合」の項目についても参照)。
また、国外での人気も非常に高く、ベレスとエーデルガルトの組み合わせについて英語圏では「edeleth」、韓国語圏では「에델레스」と専ら表記されている(いずれも「エデレス」読み)。