『エンダァァァァ…(略)』とは、ホイットニー・ヒューストンが1992年公開の映画『ボディガード』で歌った主題歌・「I Will Always Love You」の1フレーズ。
カタカナ表記だと無数の表記揺れが存在する(子記事参照)が、エンダァの箇所は「And I」(いつまでも あなたを愛しています)と歌われている。
よく勘違いされがちであるが、決して『タイタニック』の主題歌ではない。
実は「別れを歌った曲」なんです
日本のバラエティ番組などでは現在、愛が成就したり、運命の出会いを果たしたり、「結ばれてお幸せに!」とか、リア充末永く爆発しろ的な場面に流れるのが定番となっている。
pixivでも同じような意味合いで付けられるタグとなっているが、一度歌詞にきちんと目を通してみよう。
「私はあなたが必要としてる女じゃないし、邪魔になるだけだから去るわ」
という、実にほろ苦い大人の男女の恋の終わりを歌った別れの曲なのである。
実際のおおまかな歌詞
もしも私がここに残ったら
あなたの邪魔になるだけね
だから行くわ でもわかってるの
これからもあなたを想い続けることを
そしていつもあなたを愛するでしょう(※エンダァの箇所はここにあたる)
いつもあなたを愛するでしょう
ほろ苦い思い出
それだけを持っていくわ
さようなら どうか泣かないで
お互い分っているんだもの
私はあなたが必要としている女じゃないって
これからの人生が幸せであることを祈るわ
そして あなたの夢が全部叶うよう願ってるわ
あなたに喜びと幸せが訪れますように
そして何より 素晴らしい愛が訪れますように
どうしてこうなった
ついでにこの曲が使われている映画『ボディガード』も、愛は成就せず男女は別れて終わる。
ので洋楽ファンや映画ファンからすると、何故この曲が「お幸せに!」的な意味合いで日本で使われているのか、サッパリわからない一曲となっている。
坂本九の「上を向いて歩こう」が、未だに欧米で「スキヤキ」と呼ばれているくらい違和感があるのだが…。
ついでに本家は
ホイットニー版があまりにも有名なため知らない人が多いが、アメリカの大御所シンガーソングライター、ドリー・パートンが1974年に作った楽曲のカヴァーである。
関連タグ
ラストクリスマス:クリスマスになると良く流れている、同様の誤解が多いワム!の曲。歌詞を良く読めば分かるが、こちらも「失恋の曲」である。
エンダーマン:Minecraftに登場する敵キャラ。敵対するきっかけが「視線を合わせること」だったり、名前が名前だったりするのでゲーム実況などでは、彼らが出てくるときに「エンダァ」部分だけBGMでかけられるのが一種のお約束になっている。
加古: ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」に登場する艦娘。入手時の自己紹介で「加古ってんだー」と砕けた口調で挨拶するのだが、この「ってんだー」の部分を「エンダァ」にしたコラ動画が一時期流行ったことがある。理由は(多分)語感が似てたから。それだけ。
アグネスデジタル:ストーリー内でこのフレーズを叫んだ。
TITANIC(映画):主題歌「My Heart Will Go On」のラスサビ「You're here」(日本語では「よーひー」に聞こえる)が特徴的なことや「エンダァ」と共によくバラエティ番組で使われることから、時々どっちがどっちかわからなくなる人が一定数いる。