概要
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』には、主人公の搭乗するΞガンダムのライバルとしてペーネロペーという機体が登場する。小説中では、この機体はガンダム系の設計思想の名残りがあるモビルスーツでしかなかった。しかし、「ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR」よりペーネロペーとは、あるガンダムがオプション装備を着ている状態という設定になった。そのガンダムがオデュッセウスガンダムである。
オデュッセウスという名前の由来は、その名の通りギリシア神話の英雄「オデュッセウス」の事である。
彼がトロイア戦争に従軍した10年間の出来事が記している『イーリアス』と、終結後に故郷へ帰還するまでの10年間を記した冒険記『オデュッセイア』。トータル20年の戦争・冒険・放浪を余儀なくされた事が、アナハイム製ガンダムの開発開始から20周年である事とモビルスーツへのミノフスキークラフト搭載まで20年かかった事にかけられている。
F90FFの6巻収録の特別編において、アナハイムガンダムの話題の中でオデュッセウスガンダムの名が挙がったが、原作版のペーネロペーにΞガンダムを混ぜたようなデザインとなっていた。
Ξをオデュッセウスと誤認させるための欺瞞情報があったのか、あくまでイメージということなのかもしれない...が、なんとRobot魂(Ks signature)のΞガンダム(閃光のハサウェイVer.)では同シリーズのペーネロペーのFFユニットを着せることが出来るオリジナルギミックが搭載された。アニメ版とは言えF90FFのようなペーネロペー風のΞガンダムを作ることが可能となった。
コンセプト
重力下でのモビルスーツの運用において、展開速度の低さが致命的な問題とされていた。それらの問題を一挙に解決する手段が、”推力”に頼らない浮遊システムであるミノフスキークラフトの搭載、それを可能としたのがオデュッセウスガンダムである。
オデュッセウスガンダムは下記のユニット装備を前提としているが、ノンオプションの状態でも稼働及び戦闘は可能。ユニットのパージ及び換装も容易に行える構造となっている。アナハイムはそれ以前にオプション装備前提の機体を開発しており、そのデータがオデュッセウスのコンセプトに活かされたとされている。
フライトパーツ
フライトユニット
機首にドップラー・レーダーを始めとした高性能のセンサー、シーカーが搭載されたユニット。オデュッセウスガンダムは、空中戦においてこのユニットを装着する事で、超音速領域での飛行や戦闘が可能となり、その真価を発揮する。
単機能のフライトユニット(Flight-unit)を装着した状態(Fixed)、これらの頭文字を取った形態がFFタイプ、これをペーネロペーと呼ぶ。
アルゴスユニット
ビット兵器装備のユニットで、オールレンジ攻撃が可能。主に宙域戦闘用と思われるが詳しい設定はなく、開発途上の装備とされる。現在のところデザインが公開されていないが、映画の続編に合わせて発表される可能性はある、とのこと。
武装
ビーム・ライフル
高出力の専用ビーム・ライフル。サイコミュとのシンクロドライブにより、視覚的に見えていなくとも、知覚したターゲットを攻撃出来るが、これには高いニュータイプ能力がパイロットに必要とされる。
ビーム・ユニット
オデュッデウスの腕部に装備されたバックラー状の兵装。ビーム・サーベルとメガ粒子砲が内蔵されている。
サンドバレル
特殊なショットガン。小説『ガイア・ギア』に登場する機体群マン・マシーンが標準的に装備している武装で、そちらでの解説は、重金属粒子が詰め込まれた弾丸を発射する散弾兵装。
関連タグ
F90:後の時代に誕生したサナリィ製のMS。上記の通りオデュッセウスガンダムの名が挙がっているが、コンセプトがF90に似ているという点を述べていると考えられる。