CV: 村上幸平
「闇の総参謀長・カイゼル様参上。馬鹿が腹筋している間に、ちょっと遊ばせてもらうよ」
概要
闇の組織「デコラナイン」の四天王の一人で、第33話で初登場。
ぴんく達と同じ人間で埼玉県出身の金髪のイケメン。 コールとは違い冷静な性格であり、キラデコ5各個人の性格や弱点などを調べ上げて行動し、作戦のためなら金や闇魔法も惜しみなく使う。
ルビーと ぴんくを対立させるため(その際、ルビーと付き合うときは黒ウサギ、ぴんくと付き合うときは名字から出身地まで『渋谷のイケメン』と偽った)、ルビーとぴんく双方に婚約をするなど二股交際を行った。
「ルビーとぴんく、最近調子に乗ってデコストーンを集めまくっていた様だが、それもここまで! 俺が…お前達の仲をビリッビリに引き裂いてやるぜ!!」
「名付けて…『ガビーンショック! 親友がライバルだったなんて!』作戦! 発動!!」
「さあて…どんな修羅場になる事やら…」
因みにジュエルランドでバーを経営していたラピスは、ルビーとぴんくを度々店に連れて来たカイゼルを見て…。
「女の子をとっかえひっかえして…いけない子ね」
しかし、ルビーを自宅に招き入れていた所を、手作り弁当を持ってきたぴんくが訪問してきた事で作戦が失敗。
ルビー「ぴんく…?」
ぴんく「何でルビーがここに? ここでシャワー浴びてるってどういう事!?」
ルビー「ぴんくこそ、ルビーのウェディングケーキ食べるなんて!!」
二人「どういう事!? (ルビー)黒ウサギさん!(ぴんく)カイゼル!!」
カイゼル「ちっ! バレちゃ仕方がない! こういう事さ!!」
開き直ったカイゼルは堂々と二人に正体を明かす。その姿に動揺するルビーとぴんく。そしてカイゼルは彼女達が仲違いするのを予想するが…。
カイゼル「俺を巡って、大修羅場。ふぅ、怖い怖い。戦え! 二人とも!! 俺を巡って争うのだ!!!」
ルビー&ぴんく「何妄想してんのよ!!!」
何と、ルビーとぴんくは仲違いするどころか逆にカイゼルをぶちのめしてしまった。
カイゼル「えっ…? 何で俺が…?」
ぴんく「あたし達を騙していたのね!」
ルビー「ぴんくを悲しませたんだね!」
二人「あたし達の友情は壊せないんだからね!!」
…いや、アンタら序盤からしょっちゅう喧嘩ばっかしてたじゃん…(実際、本エピソードでもぴんくはルビーと一緒におやつを食べていた際、最後に残ったドーナツを先取りしようとルビーを二度も嵌めている)。
カイゼル「黙って聞いてれば…いい気になりやがって!!」
思いがけないしっぺ返しを喰らい、激昂したカイゼルは二人に襲い掛かろうとするが…。
ラブラ「逮捕ラブ!!」
そこへ現れたのは、警察のラブラとエンジェラだった。
実は二匹はカイゼルが二股を行おうと自作自演していたのを密かに目撃していたのだ。
ラブラ「裁きラブ!!!」
カイゼルの悪質な計画を見過ごせなかったラブラは何と彼にミサイル攻撃を行い、家の外までぶっ飛ばしてしまう(しかもルビーとぴんくを危うく巻き添えに仕掛けている)。
更には同じくカイゼルの計画に気付いた他のキラデコ5も駆けつけ…。
ラブラ「結婚擦れ擦れ詐欺ラブ!」
エンジェラ「出身地も大嘘パカ~」
ラブラとエンジェラはそう言ってキラデコ5に、カイゼルの住民票を投げ渡す。そこに記されていたのは…。
烈「埼玉県さいたま市…大宮って書いてあるぞ!」
何とカイゼルは身分を偽装していた。その事実にぴんくは激怒。それでもカイゼルは悪びれる様子もなく、自分の本当の正体を明かすと、捨て台詞を残して去っていった。
その後、カイゼルは大量の金と闇魔法を使用したためにヤミの将軍から怒りを買い、出禁にされてしまったが、いずれにせよぴんくはこの一件以来、「もう恋なんてしない!!」と宣言。本人は心に深い傷を負う事となった。
そしてこれ以降も、ぴんく達キラデコ5とその相棒であるルビー達は、カイゼルの卑劣な策略に苦しめられていく事となる…。
その後
第46話で再登場。
コールが消えて悲しんでいたオパールの弱った心につけこみ、闇魔法で洗脳しヤミ化させた後、彼女を利用して青騎士を闇魔法で洗脳させ、ルビー達を攻撃、彼女のジュエルポッドを奪わせる(因みに青騎士は女性にしか従わないため、当然カイゼルの命令には従わなかった)。
しかし、オパールやガーネットの命令が飛び交う中で混乱した青騎士が何と自ら闇魔法の洗脳を解いてしまい、今度は彼からぶっ飛ばされる羽目に。
とはいえ、『女の子好き』という性格が仇になったのか、ヤミ化したオパールの命令に青騎士がうっかり従ってしまった事で、デコストーン(といっても1個だけだが)の奪取には成功した。
更に48話では他のデコラナイン四天王と共に赤城緑を誘拐し、「お前は緑に嫌われている」と付け込んで烈のヤミ化にも成功しているので、策士としてはこの上ないほどの成果を上げている(最も烈は最終的にぴんく達の活躍によって元に戻り、弟の緑とも和解したが)。
第50話では四天王最後の一人になりながらも、ルビーとぴんくの二人きりになったところを奇襲し、ぴんくを闇魔法で攻撃。この時、ルビーはぴんくを庇って闇魔法の攻撃を受けてしまい、ジュエルチャームに戻ってしまった(これも「ぴんくを攻撃すればルビーは必ず彼女を庇う」というカイゼルの作戦であり、彼曰く「二人の固い友情が仇になった」とのこと)。
その後、ルビーが落としたジュエルポッドを奪い取り、ぴんくを闇魔法でヤミ化させ異空間へ送った。ある意味、かつての鉄拳制裁の雪辱を晴らしたともいえる。
その後、(変身できないのをいいことに)残ったキラデコ5メンバーを全員倒していたが、異空間に送られたぴんくがデコバスに乗って戻り、カイゼルが動揺した隙をついてぴんくがルビーのジュエルポッドを取り戻し、ぴんくがルビーのジュエルポッドを使いルビーを復活させた。そこでもう一度闇魔法で攻撃しようとするも、ルビーのジュエルポッドから放たれた光によって闇魔法が消され、ルビーとぴんくの合体魔法攻撃に敗北。遥か彼方へ飛ばされた。
これまで幾度となくぴんく達の仲を引き裂こうと画策してきたカイゼル。しかし、これまで多くの修羅場(?)を潜り抜け、時にはいがみ合い(?)、時には毒舌を吐きまくり(?)ながらも互いに絆を強めてきたぴんく達の友情パワーには敵うはずもなく、最後は因果応報とも言える末路を辿ったのだった。
中の人ネタ
カイゼルを演じた村上氏は、『仮面ライダー555』において、強烈な外道(?)ぶりを発揮した仮面ライダーカイザこと草加雅人役を演じた事でも有名で、まさかの女の子向けアニメの出演に驚いた人もいたのではないだろうか。
実際、草加は劇中においてカイゼルと同様、主人公とその相方の仲を何度もビリッビリに引き裂こうと画策しており、特撮ファンの方なら「草加の再来」と評した人もいるはず。
もっとも、草加は最後まで明確な報復を受ける事無くほぼ完全犯罪を完遂した(ただし、最終的に主人公の相方に殺されてしまっている)のに対し、カイゼルに至ってはルビーとぴんくには寸前の所で計画がばれ、青騎士には自ら洗脳を解かれた挙句、最後は結局彼女達から手痛いしっぺ返しを喰らってしまっており、草加を嫌う人の中にはカイゼルを草加と重ねて「ざまあみろ草加」「巧と木場を虐めた天罰」と清々した者もいれば、逆に草加が好きな人の中には「詰めが甘い」「草加はここまで間抜けじゃなかった」「もっと草加を見習うべき」と厳しいコメントを述べた人もいるだろう(実際、草加は外道キャラにもかかわらず、現在でも根強い人気を誇っている)。
因みに本作のシリーズでアメリの声を担当した悠木碧氏は555において、草加が好意を抱いていたヒロインの幼少期役を演じていた。
関連タグ
デコラナインのメンバー
ウルトラマントレギア:本作48話において、カイゼルが烈を闇落ちさせたシーンを見て、コイツを思い浮かべた人もいるはず(実際、烈の中の人はトレギアのライバルキャラの声を演じている)。